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ボリューム満点!本格派ミールスとの出会いと私:とら屋食堂@西荻窪

こんにちは。
都内在住、スパイスカレー大好きなマドイと申します。

みなさんは、ミールスというものをご存知ですか?
私はスパイスカレーを追いかけ始めてからその存在を知りました。簡単に言えば、ミールスというのは南インドのカレー定食です。米が主食としてあり、複数のカレーと副菜で構成されています。定食と言われてはいますが、私的にはカレー版のお子様ランチだなとも思います。子供向けの味と言いたいわけではなく、お子様ランチってとてもワクワクするものだと私は思っているのですが、ミールスにはそれと似た感情を抱いてしまうのです。大きなお皿の上に小さないくつかのお皿が乗っていて、そのどれもが違う味で……。食べたらどんな味がするのかな?と、目に入る度にドキドキしてしまうのです。

さて、今回はそんなミールスを看板メニューとしている「とら屋食堂」さんに伺いました。西荻窪の賑やかなメインストリートから少し離れた、少し静かな小道に、とら屋食堂さんはあります。緑色のノボリと白地に緑の文字のシンプルな看板。壁は綺麗な紫色です。オシャレな外観にワクワクしつつ、いざ店内へ。中の壁は一面、橙色っぽい感じ。カウンター席とテーブル席があり、今回はテーブル席へ。椅子がソファ的な立派なもので、ちょっとドギマギしつつ……。注文はもちろんランチミールス!
そして美味しそうだったので、テイクアウトで蟹ビリヤニもお願いすることに。待っている間、食べ方の説明が描かれた表が置かれていたので、熟読しました。お皿のどの部分に何が置かれているかや、ひとつひとつのメニューの説明まで細かく書かれていて、非常に親切設計です!
その上、衝撃的だったのが、なんとこのランチミールス、ワダと呼ばれる甘くない豆ドーナツ以外のすべてがおかわり可能なのです。
そんなことってある!?採算ちゃんと取れてますか?などと、心の中で勝手にお店の心配をしてしまいます。そしてミールスの説明とは別で、とある漫画の雑誌切り抜きも渡されました。それは「ケララの風」さんというカレー店を紹介した「DIME」という雑誌に掲載されたものらしいのですが、とら屋食堂さんの店主さんが、こちらのお店に大変感銘を受けているとのこと。ミールスの食べ方は漫画内でも説明されており、初心者の私でもその奥深さを勉強するのに最適な教材でした。

そんなこんなで、美味しそうなミールスが目前にとうとう到着。
四角い緑色の葉っぱを模した大きなお皿の上に、賑やかにライスやカレーがドドンと大集合です!目立つのは、ライスの上に乗った大きなパパダム。そしておかわり可能の対象外であるワダです。ワダは完全に見た目がドーナツなので、これで甘くないというと脳がバグを起こしそう。ミールスの食べ方は、とにかくプレート上で混ぜ合わせてから食すこと!自分好みにカスタマイズして、自由気ままに味わうことが可能です。
サンバル(インドの煮豆汁。インド式味噌汁のような存在)、ラッサム(スパイスの薬膳スープ)、カード(プレーンヨーグルト。酸味を足したいときやシメにも)、そして日替わりの野菜料理3種、パパダム(豆ペーストをプレスして揚げたもの)にダール(挽割りの皮なし緑豆を煮込んだもの)、ライス(長粒米をパスタのように茹でたサラサラ食感のご飯)、アチャール(塩辛い&辛いインドのピクルス)とチャトニ(ペーストにしたココナッツのおかず)という大盤振る舞いっぷり。
ちなみに、日替わり野菜料理はさつまいものきんとんっぽいもの、バナナとヨーグルトを混ぜたものっぽいもの、キャベツの酢漬けっぽいものの3種でした。これらを四角いプレートの上で混ぜ混ぜ……大きな丸いパパダムも容赦なく砕いてまぜまぜ……サラリとしたスープも、どろっとした副菜も、構うことなくまぜまぜ……。そうして自分だけのオリジナルミールスを作り出してから、ようやくひと口。こ、これは……美味い!!!
甘かったり、塩っぱかったり、酸っぱかったり、スパイシーだったり。
それぞれの味が喧嘩せず、ひとつに混ざり合っていく不思議感覚。
夢中で何度も口に運びますが、食べる箇所によって、味がどんどん変わっていきます。そして忘れてはいけないのが、アチャールとチャトニの存在。これらがアクセントになって、また化学反応を起こします。あとひと口、もうひと口、今度はどんな味?を繰り返しているうちに、お皿はどんどん空に……。最後に残ったワダを手づかみでパクリといくと、やはり見た目がドーナツなので、若干混乱!しかし、熱々フワフワしっとりで、とっても美味しい!今まで食べたことのない味です。そうして、気づけば完食!
ふと、おかわり可能と書かれていたことを思い出しますが、ボリューム満点なミールスに、お腹は大満足。そして、お土産の蟹ビリヤニの存在もありますので、今回はここで打ち止めとさせて頂きました。
次回行く際には、もっとお腹をペッコペコにして挑みたいものです!

そして帰り際、店から数分もしない所に行列を発見。
なんと美味しそうなジェラート屋さん(Mondo Gelatoさん)が!
甘いものは別腹ですから、まんまとデザートとして美味しく食してしまいました。いたれりつくせりな立地に感謝です。(いちごマスカルポーネと玄米茶味をチョイス)

そんなこんなで、デザートまで満喫し、蟹ビリヤニをお土産にほくほく顔で帰路についたのでした……。
(ちなみに、お土産にした蟹ビリヤニも美味でした!)

(訪問日:2020.04.19)

■とら屋食堂:https://toraya.club/
■Mondo Gelato:https://www.instagram.com/mondo.gelato/
■挿絵担当ぺんぺんちゃん: https://twitter.com/penpenta_0101

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