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日記:夏の未来未来未来未来未来

塾です。
夏です。
受験生です。

頑張らないといけない
頑張れない
怖い
なんでこんなに恐れるようになったんだろう
やりたいことはやらせてもらえたし、
失敗して怒られた記憶なんて、忘れてるのに。

いや、
表情を伺ってた。
大人が正しいんだろうなと、
なぜか漠然と思う。
親の影響か、大人に咎められるとどうも
消して欲しくなる。
責めるくらいならいっそのこと殺してほしい。
邪魔なんでしょう?目障りなんでしょう?気に入らないのでしょう?
なら、
殺してくれればいいのに。


塾の空気は息が詰まる。
ドアを開けるたびに、毎度毎度
「吸いづらいな」と思う。
肺にねばねばと残る。
喉をなにか大きく塞がるように通る。
へんなにおい。


夏。
アニメや漫画でよく観る景色。
青々とした空。
コントラストの強い雲。
吹き抜ける風。
反射する制服。
約束された幸福。

青は好きだ。きれいだから。
青色が好きだ。きれいだから。

なのに

何も見えなくなっちゃう。

大好きな友達の見れるはずだった笑顔も、
手に持った綿あめも、
夜の
透けた空も、

ぜんぶぜんぶ
ないものになる。

そうだよね。そうだよね。
どうでもいいよね。
いらないよね。

矛盾ばっかり。
いい加減にして。

努力。
明るい未来なんてないよ。
作る気もない。

目先が苦しいんだから、
そんな未来なんて折って消してしまえばいい。
首が絞まる感覚も、血の流れ方も、
意識の飛び方も、私は知らないけど。

なんて。


僕が出来損ないなんてこと、知ってるでしょう?
何回も話したじゃない。
私はろくでなしだと。

期待外れでごめんなさい。


ああ、
邪魔するもの、
全部壊して

全部、全員、
消えてしまえば


あー、いや。

私が一人で何処かに行けばいいだけだよね。

それがいいや。

一人ぼっちになるのは嫌だから、
一人になるのを自分で選ぶよ。

そうだな。
電車に乗ろう。
田舎に行こう。
青い空と駄菓子屋と、
ラムネを飲んで、海を見て。
朦朧とする意識の中、永遠の夢を見よう。
きっと素敵だ。
緑の草原、邪魔するものなんて何もない。
風が吹く。



命が終わる感覚を、私は知らないけれど。


甘い夢が、みたい。


彼女と、笑いたい。

彼と、笑いたい。





まだ、




未練ばっかだね













そんな関係ないほど、


今は空が黒いや