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ムンクの叫びの背景は坂道だった

ムンクの叫びは多くの人に知られている作品ですが、背景の欄干は橋の欄干だとずっと思っていました。それは坂道でした。

ノルウェーのオスロ近くにその場所はあります。オスロの中心部から車で20分程度のカーブした坂道。その歩道の手すりが叫びの背景になっています。

橋の上での狂気の叫び、橋はどことなく不安定さを増幅させる、と感じていました。

ノルウェーのオスロに行った時に、背景となった場所が郊外にあると知り、行ってみたのがこの写真です。緩やかなカーブがある坂道。観光客は数組。いずれも車を路肩にとめて、この坂を背景に叫びの真似をして記念写真をとっています。

もちろん私も叫びのポーズで写真を撮りました。

天気がよかったせいもあり、とても爽快な場所で、それまで思っていた「叫び」から感じていたものがガタガタと崩れてしまいました。
絵画の「聖地巡礼」は良し悪しだと思います。モネの家などはいいかもしれません。実際に、絵画の記憶と原風景が絡み合い感慨深いものがありました。

叫びは、オスロ国立美術館で鑑賞することができますが、写真撮影は禁止なので、ポスターを撮ったものです。

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