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我々はそのことを石に刻む ヨーロッパの国家首脳の言葉
教科書や本で読んだことが21世紀のヨーロッパで起きるは思いもしませんでした。まるで戦争記録映像を見ているようです。
ウクライナには行ったことがありませんが、車で国境から20キロ付近には行ったことがあり、あの平原で起きているとは。。。いまだに信じられません。
ヨーロッパの歴史は戦争の歴史。それを忘れない、犠牲者を追悼する、不戦を誓う、ためにヨーロッパには各地に戦争博物館や記念碑があります。
アメリカの戦車も展示されています。ジョンFケネディ通り、とかアメリカにちなんだ名前の通りもあり、アメリカに助けられた感謝の気持ちがありますが、アメリカ人は粗野だなあという気持ちもあるようです。アメリカ人もそれは感じているようですがヨーロッパ文化への憧れもあり、双方とも複雑な感情があるようです。
第二次世界大戦末期のアルデンヌの戦い、別名バルジ大作戦。
賑やかな町のすぐ近くにあります。
別の場所にある戦争博物館。
戦場の地図。
実物大の戦場のジオラマ。
別の町の目抜き通りにあるアメリカのシャーマン戦車。
記念館にあるアルデンヌの戦いの地図。
アメリカ人兵士の戦没者慰霊碑。
戦況の推移の地図とアメリカ兵の墓。ヨーロッパでは多くのアメリカ兵が犠牲になりました。
アメリカが911で攻撃されアフガンに派兵した時と違い、アメリカがウクライナに軍を派遣するとは思えません。振り返るとあの時のアメリカは国中が異様な興奮状態でした。戦争に向かう時の雰囲気に私も流されました。
パットン将軍の墓。今はアメリカに移設されています。
第二次大戦だけでなく、第一次大戦、普仏戦争、などの記念碑もあります。
第一次大戦の激戦地だったフランスのヴェルダンではいまでも両国の兵士の遺骨が見つかっています。
私がヨーロッパ駐在中、我々は忘れないぞ、という意味で「我々はそのことを石に刻む」と言ったヨーロッパの国家首脳がいました。確かギリシャ危機で各国が紛糾していた時です。石の古い建築物が多いヨーロッパらしい言い回しです。
ヨーロッパの人びとは歴史を大切にしていると感じます。フランス人の同僚がナポレオンが敗れたことを悔しがったり、スウェーデン人の同僚はかつてのスウェーデン大国を誇りにしたり。
人びとは今回のロシアの侵攻を石に刻んで忘れないでしょうし、それは何世代にも伝えられ、ロシアに対する不信感は拭えないでしょう。ロシアは後世に高い代償を払うことになるでしょう。
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