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アフターコロナの飲食ビジネス

正確にはwithコロナについて。
コロナ騒動は下記のように推移していくと思います。
コロナショック(緊急事態宣言などで、普段どおりの生活・経済活動が阻害されている状態。今~3ヶ月後くらい?)
→withコロナ(なんとなく対処法は出てきたけどワクチンはない。突発的なパンデミックに気をつけながら、恐る恐る生活している状態。3ヶ月後~2,3年後?)
→afterコロナ(ワクチンや集団免疫の獲得により、コロナの影響が全く無くなった状態)

afterコロナがどういった世界になっているのか予想するのは難しいので、まずはwithコロナのことを考えようと思います。

これまで、飲食ビジネスの成功モデルといえば『他店舗展開・一等地に店を構える』だったと思います。たくさん店を出している人が成功している人。
これはもう崩れるでしょうね。コロナショックで高額な家賃を毎月払うことがどれだけリスキーか、多くの飲食経営者が痛感したと思います。
コロナショックレベルの災害が頻発したら飲食ビジネスがどうこうというより人類が危ういので考えないにしても、地震・台風などの自然災害や、狂牛病などの人間以外への疫病などで通常通りの営業ができない事態なんて数年おきにくるでしょう。それでも家賃はいつも通り発生する。危なすぎます。

飲食店を名乗る以上1つ店舗を持っていることは必須。間借りとか流れの料理人など特殊な形態は例外。しかし、1店舗持つメリットと2店舗持つメリットにどれだけの違いがあるでしょう?リスクは2倍になります。果たしてメリットも2倍になるでしょうか。

僕は開店して約4年。『どんどん多店舗展開して攻めていくぜ!』というほどの野心は持っていませんでしたが、『10年くらいかけて3店舗くらいにできたらいいな。3店舗あればどこかの店舗が売上悪い日でも他の店舗がカバーしてくれて安定するんじゃないか』と思っていました。甘かったですね。カバーしてくれるかもしれないけど、『全部が悪化する』というリスクをあまり想定していませんでした。

さて、他店舗展開しないなら、どうやってビジネスを広げていけばいいんだろう。最近、イートインを禁じられた飲食業界においてはテイクアウトが人気です。デリバリーも流行ってますね。前売り券、は今だけの臨時対応だからちょっと種類が違いますが。一部ではEC(ネット通販)で自家製調味料などを販売する動きも見られます。

人のやってることにケチつけるつもりは全くなく、気分を害した方がいらっしゃったら平謝りなのですが、個人的にはこれら(テイクアウト、デリバリー、EC)に手を広げようという気はあまりしません。

というのもこれらの業態はそれぞれ専門店(弁当屋さん、宅配ピザ屋、ネット通販専門店など)がすでにいて、彼らがそれだけに特化してようやく商売として成立できている状態です。イートインもやりつつの片手間で成果を出すのはすごく難しいんじゃないかと思います。少なくとも僕は自分の店の仕込みや調理をやりつつ、サイドビジネスの宣伝やそっちの調理も行い、どれも品質を落とさないように続けられる気がしません。かといって、それ用の店舗を増やせば本末転倒ですし、自分の分身となって働いてくれる人なんてそう簡単に雇えたり教育できるもんじゃないです。

店舗も増やさない。あくまでイートインを貫く。どうやって伸ばすっていうのか。僕の中でも確固たる答えが出ていない状態で恐縮ですが、ちょっと書き疲れてきたので次回に続きます。

次回です

※最近、視野を広げるために色んな業界の方とzoomでお話しています。僕から提供できるのはnoteに書いている通り個人飲食のことくらいですが、興味ある方いましたらざっくばらんにお話しましょう。お茶飲みながら30分でも。コメントなど頂けると嬉しいです。

いやー、お金を頂ける文章とは思いませんが、頂けるというのなら受け取らせて頂くこともやぶさかではございません。