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この記事では、主に品質工学や統計学、クリティカルシンキングや評価方法に関するマンガなど…

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この記事では、主に品質工学や統計学、クリティカルシンキングや評価方法に関するマンガなどをアップしていこうかと思います。YouTubeでも公開中! たまに思い立ったことをまとまりもなく記事にしたりします。 (^^;

マガジン

  • そもそも品質工学 f(1話~継続中)

    そもそも品質工学シリーズの最新話! 旧作より丁寧に、わかりやすく、初心者に向けて!

  • あなたは価値に支配されている

    人が行動を起こすとき、それは全て「価値」によって引き起こされています。 その「価値」とは?そんなことに焦点を当てたお話です。

  • 品質関係こぼれ話

    メインストーリーとは少し離れた話などです。番外編?

  • 品質工学指導者のゆううつ

    品質工学を教える、伝える側の苦労や心情、考え方や小話をなんかをマンガにしてお伝えします。

  • 品質以外のお話

    Excel VBA アンケート分析 その他、品質関連に入れられない随筆などをこちらにまとめてます!

最近の記事

そもそも品質工学f 見えてない本質 (93)

目の前に答えがあったのに、なぜその時に気が付かなかったのか? 違和感を感じていたのに、なぜ無視してしまったのか? ニュースで雨が降るって言ってたのに、傘を持って行かなかった 変な異音がしていたのに、無視して加工を続けた そんな経験はありませんか? 実際に剥がれた製品が目の前にある。 問題となった実物がある。 でも、何が問題なのがかわからない。 見えているのに、原因が見えない。 言われれば、「あ、そういうことね」となるけど、それに気が付けない。 こういうことに気が付

    • そもそも品質工学f 信号因子は1つじゃない (92)

      いつも、何か気が付くのはゲームの中だね!わたる君w ゲームをしていても、頭の片隅で仕事のことを考えているってことかも? 昔、信号因子を何にしたらいいかわからないって相談した時に、「制御因子の中で、感度が高く、水準間でSN比の差がないものを信号因子にしなさい」って言われたことがあります。 本来は、技術的観点から、お客様がコントロールする因子を信号因子にするべきです。 でも、開発段階で、何を使ってコントロールすればいいか検討している状態なら、そういう考え方もありかなと思いま

      • そもそも品質工学f エネルギー視点(91)

        背反特性のある特性値に打つ手なしのわたるくん いったいどうやって解決まで導くのか? 接触していないと摩擦は生まれない。 そして、摩擦力は、荷重に比例する。 でも、後をつけないためには、無荷重で送る。 はい、無理な話です。 若いころに、ローラー以外でフイルムを送ればいいじゃんって、本気で思っていました。 え?どうやるかって? 紙をつまんで引っ張ればいいかと。 目的は、フイルムを移動させること。 ローラーはそれを実現させるための手段の1つにすぎない。 そういった、一段

        • そもそも品質工学f 背反特性 (90)

          新しいテーマですね。 先輩が何か困っていそうです。 それを、まるっとわたる君へパスをする~w モーターの回転数を上げれば、騒音が出る。 熱量を高くすれば、よけないところまで溶ける。 そんな背反特性ばかりです。 これは、交互作用ですよね? 何と、何の交互作用でしょう? 制御因子?誤差因子?それとも出力との交互作用? さぁ、あなたなら、どう評価しますか? フイルムを変形させるエネルギーはいらないエネルギー でも、おさえないとフイルムは滑って送れない。 いや、これ、結構難

        そもそも品質工学f 見えてない本質 (93)

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        • そもそも品質工学 f(1話~継続中)
          92本
        • あなたは価値に支配されている
          19本
        • 品質関係こぼれ話
          13本
        • 品質工学指導者のゆううつ
          3本
        • 品質以外のお話
          11本
        • そもそも品質工学 第3期(全話)
          52本

        記事

          そもそも品質工学f 理解できないという違和感(89)

          これ、実話なんですよね… まぁ、このマンガはほとんど実話なんですけどねw この発表資料が回覧されてきて、目を通した時にまったく理解できませんでした。 だって、排気ガスを、再びエンジンに戻しているって感じでしょ? 「イミガ ワカラナイヨ…」って感じでした(==; 日本語としては読めるのですが、ストーリーがまったく頭に入ってこない。 「いったいこれはどういうことだ?」って小一時間、悩んでました。 で、後はマンガの通り。 評価尺度が間違っていると、こうなるんだなーって

          そもそも品質工学f 理解できないという違和感(89)

          そもそも品質工学f 装置の健康診断(88)

          いつも実験をする前に相談してくれって言ってるのに、相談しないで勝手にやってしまうわたる君。 こってりとCI03に怒られた後に、三現主義で現場を見に行くことに… たまに、とんでもない技術を持った人がいるんですよね。 ポンチ絵の図面だけで、さくっと治具を作ってくれる人とか。 音を聞いただけで、問題点を特定するとか。 天気や湿度を肌で感じて、装置の条件を良い状態に持っていくとか。 一体、なにを感じているのですかね? まぁ、それこそ、経験のたまものなんでしょうね。 一朝一夕で身

          そもそも品質工学f 装置の健康診断(88)

          FALLって映画を見て、問題を解く際の知識の価値を再認識した

          珍しく、いつもの品質とか、価値とか、そういった話じゃないです。 アマゾンプライムビデオでやってたので見てみた。 ネタバレを含むので、まだ見てない人、ネタバレをされたくない人はここでブラウザバック。  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ さて、正直、登るまではいい映画だと思った。 すごいスリル満点だし、観ている自分は安全な場所にいるのに、とてもドキドキする。 映像と音楽の効果ってすごいなと思いました。 問題は、登り切った後。 ハシゴが崩れて、降りる手段を無くす。 鉄塔が高

          FALLって映画を見て、問題を解く際の知識の価値を再認識した

          そもそも品質工学f 絵にかいたようなダメ実験 (87)

          直交表L9で、品質特性を測った実験。 もう、中身を見るまでもない… でもね、それで結果がでる場合もあったりするのですよ。 元の技術レベルが低い場合とか。 さぁ、わたる君のテーマの場合はどうかな? 自分が分析部隊だからって、現場を見なくていいなんてわけないです。 最近は、ビックデータだとか、AIで分析だとか、データサイエンティストだとか言われていますが、現場を見ない人が多すぎる! 別な部門が集めたデータだとか、報告資料を見て、わかった気になってる。 そんなので、わかる

          そもそも品質工学f 絵にかいたようなダメ実験 (87)

          そもそも品質工学f 品質を測る?(86)

          なんか不穏なテーマを押し付けられそうな感じ。 さーて、どうなるのか? クミちゃんの膝小僧はレアかも?w さて、それはさておき… 相談受けるテーマなんて、こんな感じですよ、実際は。 実験回数に制限がある、外部で実験している、評価尺度が外観の目視評価 いや~、すぐに逃げ出したいテーマですw 相手が、「品質工学を使え」なんて命令を受けてたら、もう最悪 品質工学ではなく、全組み合わせの小さい実験で、分散分析をお勧めして、その分散分析をExcelで自動計算する方法を解説して、

          そもそも品質工学f 品質を測る?(86)

          そもそも品質工学f 基本機能は望小特性?(85)

          「静特性?ダメ!絶対!」 そんなことを言っていた時期もありました…(^^; 静特性がダメなのではなく、機能を考えてないからダメなんだということに気が付いたのは、10年前ぐらいですかね… そんな感じのお話ですー そう、究極は理想からの差分、だから望小特性なのです。 ただし、これができるのは技術の本質をしっかり押さえてあること。 そして、対象の技術がかなり完成度が高いこと。 これが前提条件です。 技術レベルが低い場合 本質を見ているのかどうか、怪しい場合 こういった場合

          そもそも品質工学f 基本機能は望小特性?(85)

          そもそも品質工学f 箸とフォークと品質工学(84)

          そういえば、昔「お箸の国の人だもの。」ってTVのコマーシャルがありましたねー なんのCMだったかな? 味の素の「ほんだし」だったかな?(。。)? 今回は、品質工学脱線話ですねー 日本のカレーライスを振舞ったときに、素手で食べてたのは、驚いたな… まぁ、インドのカレーなら、素手もありうるか。 あ、インド人のカレーと、日本人のカレーって、認識の範囲が違うんですよね。 ラーメンと、そばと、うどんと、ホウトウを、全部ラーメンって言うのと同じ感覚らしい。 言葉の定義って、難しい。

          そもそも品質工学f 箸とフォークと品質工学(84)

          そもそも品質工学f 確率がわかっても解決できない(83)

          私も社内で統計学の教育をしていますが、心の中で「ごめん、これは君たちの業務では使えないんだ!」って思ってマスw そんな懺悔を含んだお話です! もちろん、科学者とか、学会に論文を出すとか、薬の効果を国に提出するとか、そういった分野では、統計学は相手を納得させるのに役に立ちます。 マンガの中でも書いてますが、サイコロの1の目が出る確率がわかったところで、1の目を安定して出すことはできません。 技術者は、この1の目をどうやって安定的に出すかをやっているのです。 確率なんてど

          そもそも品質工学f 確率がわかっても解決できない(83)

          そもそも品質工学f 何を測りたいの? (82)

          またまた、ゲーム内で何かに気が付いたわたる君 じっくり考えた後、風呂に入っているとか、寝る前にぼーっとしている時に意外とアイディアって生まれるんですよね でも、風呂を上がったり、朝起きた時には、そのアイディアを忘れてたりしますが笑 フイルムを重ねる方法は、体重計の校正で有名(?)な方法ですね 真値不明でも校正できる方法だと、私のお師匠様がよく言っていました ・Aさんの体重 ・Aさんの体重+バケツの水 ・Aさんの体重+バケツの水+バケツの水 これで3信号を作り、動特性で評

          そもそも品質工学f 何を測りたいの? (82)

          そもそも品質工学f 理想はS字カーブ? (81)

          さて、フイルムの透過性の評価でしたね。 0・1の評価に品質工学は使えるのか? 機能をどう考えるか、2人は悩み続けているみたいです。 3枚がけ? これと、フイルムの透過性の評価にどんな関係が? それはさておき、品質工学は入手力の比例性にこだわります。 でも、形だけそうなればいいって事例をよく見かけます。 この事例もそう。 黒、灰色、白で、入出力の関係は確かに比例性に見えます。 しかし、そういう話じゃない。 動特性になるのは、入出力の尺度がエネルギーって前提なのです。 出

          そもそも品質工学f 理想はS字カーブ? (81)

          そもそも品質工学f 白か黒か(80)

          今回はセンサーの事例ですね 光を遮るタイプのセンサー これって、どう評価すればいいのかな? 光センサーだから、入出力はアナログです。 光の強さですからね。 でも、そこにさえぎるモノがあるかないかを知りたい。 だから、欲しい値は0・1なのです。 電気素子の0・1だって同じですよね。 ある閾値以下なら0、それ以上なら1としている。 光エネルギーと言う観点、電気エネルギーと言う観点なら確かにアナログ。 なら、普通のSN比で計算できそう。 しかし、あるか無いか。 0か1

          そもそも品質工学f 白か黒か(80)

          そもそも品質工学f 直交表を使う目的 (79)

          直交表を使う理由? 実験回数の低減ってのが、一般的ですかね。 正確に言うと、見る必要のない高次の交互作用を無視し、2つの因子の組み合わせに特化して、各因子の傾向を把握する方法。 そんな直交表での議論をしているみたいですね。 この直交表の作り方は、田口玄一先生から直接伺いました。 MTシステムのソフトを作る際に、L128とかL256を入れるということで、作る必要があったのです。 L18とかの混合系は、血と汗と涙で見つけるしかないのですが、2n系はこんな簡単に作れるんだと思

          そもそも品質工学f 直交表を使う目的 (79)