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///イベントレポート/// 株式会社日立製作所さんと「空想都市中村市都市改善推進課」イベントを実施しました

こんにちは。社会課題解決に特化した企画・PRの会社morning after cutting my hair,Inc.です。
先日noteでリリースさせていただいた研修事業『空想都市中村市都市改善推進課』NONEXISTENT CITY-NAGOMURUですが、さっそく8月23日に株式会社日立製作所さんと共同で一般公開研修として実施をさせていただきました!

このnoteでは、具体的にどのような様子だったのか、その一部始終をお届けできればと思います。

1開催経緯

今回の実施は、コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、日本ないしは世界中が緊張状態にあった頃に企画実施していた「Art and Creativity for COVID-19」というオンラインイベントがきっかけでした。

この企画をもとに現在の「空想都市中村市 都市改善推進課」が開発されたのですが、前段である企画とも通ずる「現実に極限まで近いが、あくまで架空の街を舞台にすることで、全員がフラットな立場で議論し感染症拡大に伴って顕在化した課題と、それを解決するアイデアを考えることが出来る」という部分に強く賛同していただいた日立製作所さんからお声がけをいただき、イベントの実施を決めていただくことができました。

「アフターコロナ時代の移動を考える」というテーマにて、日立製作所さんが中心となり、多様な立場の「移動」に関わる方々にお声がけをいただきながら、日立製作所内の部署を超え、企業間の垣根を超え、社内外の参加者と共に実施する新たなワークショップイベントの形が実現しました。

生まれたての段階から率直なご意見をたくさんいただき、一緒に頭を悩ませながら組み立ててくださった日立製作所のみなさま、本当にありがとうございました!

イベントは全三回の実施でしたが、今回のnoteでは一般公開で実施された第三回のレポートをお届けできればと思います。

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2今回のテーマは「For Our New Normal」

クライアントのみなさんの特に関心のある課題や、今扱いたいテーマなどにあわせて内容・シナリオをカスタマイズすることも可能な本研修プログラム。

今回は「アフターコロナ時代の移動」について考えたいというご依頼を受け、「『空想都市中村市都市改善推進課』NONEXISTENT CITY-NAGOMURU:For Our New Normal」というタイトルでの開催とさせていただきました。

新たな感染症が拡がった中を生きていくわたしたちの「新しい日常」を考えていく上で、「移動」や「モビリティ」といったキーワードの変化・新たな課題について、全3回・のべ73名のみなさまと一緒に熟議を進めました。

各回異なったシナリオ・エリアを活用し、
・交通事業に従事する人々が抱えるこの先の不安について
・高齢化・過疎化するエリアでの移動手段について
・通勤や過密地域での生活に対する不安とストレスについて
・コロナ渦で顕在化した課題による移住や二拠点滞在の確保について
・観光を頼りにしていた地域の経済問題について
・移住者と既存居住者の分断について
など、さまざまな視点からの「移動」について考える内容となりました。

3当日の様子

当日は、以下のようなプログラムで進行し、アイデアを創出しながらも熟議する力を養うステップを踏んでいきます。

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<当日プログラム>
・イントロダクション・諸注意
・オープニング・体験研修
・テーマシナリオとエリア情報の共有
・個人ワーク
・グループワーク・前半
・中間発表と、中村市まちづくり課・平田さんからのコメント
・グループワーク・後半
・最終発表と、中村市まちづくり課・平田さんからのコメント
・個人振り返り・まとめ・アンケート記入
・アフタートーク

第三回目となった8月23日は、大学生から社会人まで、エリアとしても東京近郊のみならず大阪や広島から参加してくださった方々もいらっしゃいました。

今回の熟議するテーマとしてピックアップしたのは、中村市の中にある「旭田」というエリア。長年の夢だった古民家カフェを開業しに移住されてきた方からのお悩みを受けて、どのような課題が抽出できるか?といった部分から熟議を深めていきました。

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5チームに分かれた参加者は、それぞれのチームで「市民である川上さん」から届いた生活の不安に関するシナリオを踏まえ、シナリオや街における課題を見つけ、どのようなアイデアで・どのような方法でアクションを起こすのが良いのかといった議論を進めていきます。

同じ情報量で研修を開始しても、重視する視点や優先すべきと考えるポイントはひとりひとり異なり、「なぜそう考えるのか?」といった部分を聞いていくとそれぞれに面白い意見が見えてくる場となっていました。

途中の中間発表では、「川上さん自身の幸福とは何なのかというところから考えたい」といった視点も飛び出し、各チームでの多種多様な議論の軌跡がうかがえる時間となっていたと思います。

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アフタートークには空想都市をつくった作者である地理人こと今和泉さんにもご参加いただき、今回の研修で考えられたアイデアに関するお話や、空想都市や実際の都市に関すること、参加者のみなさま自身のお話など、ざっくばらんに交流しながら、より良い場にするためにはどのような工夫ができそうか?といった部分も考える時間となりました。

後日、参加してくださったみなさまには「研修参加証」もお送りさせていただき、本イベントは無事に終了となっています。

4研修参加者の声

第3回は、満足度87%(10段階評価で平均8.46)と高い満足度を感じてもらうことができました。
「普段周りにいる人とは違う立場の人と意見を交換できた」など、多様な参加者との議論を実施する場が良かったという声や、「空想都市を舞台としたことにより議論の解像度が上がった」など、空想都市を舞台にしたことが効果的だったといった声などをいただいています。
「暮らしを構成する要素は多岐にわたり、様々な視点で課題やありたい姿を見る必要性の大切さに改めて気づかされた」といったコメントもあり、空想都市という舞台でも生活者視点で柔軟に発想空想都市という舞台の可能性も十分に感じることができました。

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「イベントを通して得ることができたと思うこと」については、やはり多様な参加者と議論することによって「新しい視点からのアイデアや発見・気づきがあった」とする人が最も多くなりました。同じシナリオ・エリアをテーマにしていても、そこから感じる課題やアイデアは人それぞれ異なるということを実感できたのではないかと思います。

また、「他者の意見を否定せず、どうしたらもっと議論が深まるか考える・提案することを大切にした」といったコメントもあり、多くの参加者が意識的に自分とは違う意見に触れ、理解しようとしたり、共感していたことがうかがえます。

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「今後、実施していきたいと思うアイデアが見つかった」という声もあり、様々なバックグラウンドをもつ方々で実施した意義があったと感じています。

全3回を通して、空想都市に関する事前のインプットやオンライン開催での空気づくりの難しさなどの課題はあったものの、多くの方にご参加いただき新しい価値観との出会いやアイデア創出の機会を作ることができていたと思います。

<共催 株式会社日立製作所より>
断定した予測ができない感染症拡大以降の移動や都市の姿を考えるには、社内だけではなく、都市で生活する多くの人々と共に、多様な視点をもって議論するべきと考え、本イベントを開催しました。結果、交通・都市開発事業者の皆さま、学生の皆さま、起業家やクリエイターの皆さまに参加いただき、空想都市を舞台に、多様な価値観に基づく意見を交換することができたと感じております。
今回のイベントでは、「地域コミュニティ」というキーワードが多く現れた事が印象的でした。また、参加者の皆さまが提案された課題解決アイデアの多くが、駅や車両などが移動のためだけでなく、地域コミュニティの場として重要であるという意見を含んでおり、地域密着による価値創生がキーであると気づくことができました。
今後、本イベントで得る事が出来た気づきをもとに、さらに多くの方々との議論を実施することで、生活しやすい移動やまちを実現することをめざします。

5中村市都市改善推進課へのご案内

全三回のイベントを実施してくださった日立製作所のみなさま、そしてイベントに参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

今後とも、随時アップデートを続けながら本事業は展開して参りますので、ご興味のある企業さま、団体さま等はぜひお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
みなさまもぜひ、空想都市中村市都市改善推進課へお越しください。

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Consulting for Social challenges with Love. based in TOKYO & SHIGA, JAPAN. ///// 世の中にある「課題」に挑む人たちの想いを伝え、感動と共感の力で、『人の心が動き続ける社会』をつくる。