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2024中国 兵馬俑は始皇帝のお墓の一部に過ぎなかった①

ども、世界遺産ハンターのMackyです。

2024年の年始に長年の夢だった、中国の兵馬俑を訪れた。
教科書に載っているあの壮大な世界遺産である。
今回は、日本語ガイドを付けて存分に堪能してきたので、その旅の感動と発見を皆と共有したい。



簡単に:兵馬俑とは

兵馬俑は、中国最初の皇帝である秦始皇帝の陵墓を守るために造られた、数千体の兵士と馬の彫像群。これらは紀元前3世紀に作られ、1974年に地元の農民によって偶然発見された。陝西省西安市臨潼区にあり、西安駅からタクシーで約1時間程の場所にある5A級観光名所(=最高ランク)。



訪問のヒント

私が訪れたのは冬の1月。厚手のダウンコートでしっかりと防寒対策をしていたが、快晴のおかげで思った以上に快適。兵馬俑展示は屋内にあるため、雨が降ろうが寒かろうが、快適に観光できる。ただし、兵馬俑展示とセットになっている秦始皇帝のお墓周辺を巡るコースに移動するだけでも徒歩20分ほどかかるため、やはり晴れた日が望ましい。広大な敷地を歩き回るため、快適なウォーキングシューズは必須。訪問には早くとも2−3時間、私の場合は4ー5時間要したので、朝早くか昼過ぎの訪問が理想的。自分は11時頃に到着し、軽食を持参したけど、兵馬俑と秦の始皇帝のお墓周辺との間には屋台やレストランがたくさんあり、食事に困ることはない。ただし、その味にはあまり期待しない方が良いかも。



エントランス前の広場でガイド達による洗礼

入口前の広場にタクシーで到着するとすぐにワラワラと自称ガイド達が群がり出す。何人か断るも、そのうちの一人が、「日本人ですか?」と日本語で話しかけてきた!
なぜ分かるのだ。。。


そして、
「せっかくここまで来たのだから、日本語で説明を受けてはいかが?個人ガイド2時間くらいで300元です」
と勧誘される。
大体1元=20円程なので、6000円!うーむ。。。音声ガイドなら1000円もしないから、音声ガイドにするかなぁ。
迷っていると、すかさず
「中国語は150元。今なら中国語価格でガイドするよ。」
と値下げの提案。
商売上手だなぁ。これにはココロ揺れ動く。


実は、他の博物館で音声ガイドを借りて巡っていたのだけれど、イマイチなんだよなー。長ったらしいし、面白みに欠ける。大体始めのうちはしっかりと聞いて、疲れてきてすぐに飛ばし飛ばしになって、後の方は聞くのをやめて、その場所の説明文を読む、というのがいつもの流れ。。。


英語が話せるガイドは多いけど、日本人は以前に比べてあまり多くないようで、日本語が話せるガイドが多いわけでもないみたい。そう考えると日本語が話せるガイドに声を掛けられるのも何かの縁かも。
結局、せっかくだからということでお願いすることに。
そうと決まれば、せっかくなので色々と聞きたい!と質問責めにした。

エントランス(次のゲートまでまだ歩く)

エントランスで電子チケットをWeChatで購入して、QRコードで入場。ガイドさんは特別なフリーパスにて入場。
まず入場すると、次のゲートまで徒歩か電動カートかを選ばされる。
ん?つーか、次のゲートまで特に見どころ何もないんだけど、なぜゲート2つ作った??
電動カート5元。徒歩15分と言われたので説明を聞きながら歩くことに。
実際は10分程だったが、この無駄ゲートは謎。そしていよいよ第2ゲートに。
ゲートで再度QRコードをかざすと幾つかの館が見える広場へ。期待感が高まる。


兵馬俑の第一印象:広さの認識に脳がバグる


第1号館が最も広い兵馬俑を見渡させるとのことで、最初に行くことに。
いざ入るとすぐにドーンと目の前にあの教科書の場面が現れる!

第一号館の壮大な兵馬俑の全景
個々の兵士と馬のアップ写真



圧巻!!
この広大なエリアに兵馬俑達がずらりと整列している!

兵馬俑の全景を初めて目にした瞬間、私は教科書から飛び出してきたかのような感覚を覚えた。最初は「これがあの有名な場所か」と思ったが、じっくりとその場所を眺めるうちに、その広大さが徐々に実感として沸いてくる。遠くに小さく見える観光客や、実物大の兵馬俑の一体一体が持つ圧倒的な存在感。それら全てが、私の脳が把握しようとする大きさとスケールに戸惑いを与えた。さらに、兵馬俑が秦始皇帝のお墓のほんの一部に過ぎないと知った時、その歴史的巨大さに改めて驚愕した。


アップでよく見ると、どれも違う顔、体格をしている。
実は皆さん一つとして同じ背格好、姿の像はいない。なぜなら、全員モデルがいるそうな。



1体1体モデルを連れてきて完コピ!

これは屈強な男達がモデルとして選ばれ、実物をもとに像が作られているらしい。身長は低くても180cmとのこと。え?最低で180cmって、かなり高くない?と思ってガイドさんに詳しく聞くと、北方なので身長が高めで190cmの人もいるとのこと。確かに北方の中国人の方が若干身長高めな気がする。
ちなみに、中に入ってもう少し近くで見たいなーと思っていたら、昔は追加でお金を払えば近くまでは行けたとのこと。今はもう入れないけど、唯一の方法は米大統領など偉い人になれば、中に入って像を触れると教えてもらった。う、うむ、接待ということですか。


奥の方、なんか崩れてない?

あれ?
前の方は立っているけど後ろの方がバラバラに見える。。。
これってもしや、と思いガイドさんに尋ねる。
そう、実は兵士や馬は発掘された時にはバラバラに崩れていたらしい。



全部バラバラ、修復に1体3年!

元々は、きちんと整列されていた。堀に兵士や馬を整列させた後、その上に丸太を橋渡し、ゴザの様な敷物をかぶせて土をかけていたとのこと。2000年以上経った今は木は腐り、上から土が崩れ、像は全部バラバラに破損してしまったとのこと。
これを1体ずつ3次元パズルのように修復しているらしい。なんと修復には1体に数年がかりとのことで、少しずつ掘ってはピースを集めて修復しているそうな。
気の遠くなるような手作業のお仕事。。。
AI画像認識や高精度ロボットとか出てきたら高速に修復出来たりするのだろうか。


修復中の兵馬俑の様子


それでは、次の記事で修復された兵馬俑を1体ずつアップで見ていこう。そして、兵馬俑の秦の始皇帝のお墓における位置付けをスケールと位置関係からも見ていく。


是非、行きたいなと思っている人、思ってなかったけどちょっと興味が出てきた人、コメントよろしくです。

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