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Home vs Office

お決まりのテーマだよね、それ。

昨日、社長から「どう思う?」って聞かれた話があってね。

社長の知り合いの会社が、テレワークからオフィス勤務に戻したそうなんですが、その理由の一つにチームの監視があると。

監視することなどに生産性はなく全く意味がないと社長は思ったものの、相手には理解されなかったようで、私にどう思うかの質問が。。。

ふむふむ、ネットで一時期よく騒がれたトピックですね。

会社の存在理由や目的を正しく理解してますか?

この手の話を聞くとき、いつもおもうんですよ。

オフィス勤務にする1番の理由や目的が、なんで社員の監視なのか?ってね。

法人として事業を成り立たせる、つまり誰かが困っていること(=課題)に対して、必要なお金と時間(=コスト)をかけて製品なりサービスなりを開発して課題への解決策として具現化し、困ってる人にそれらを提供して(=販売)、その対価を貰うこと(=売上)で、引き続き次の課題解決のプロセスに回すって事ですが、監視ってそもそも誰かさん(=お客さん)の課題解決になってないし、当然、解決策じゃないからお客さんも対価は払わない。

対価がない=売上が立たないから会社は潰れるしかないんですよ。

これを言うと、大体の経営者やマネージャーは「その為にも、リモートだと社員がサボって仕事をしないから、生産性が下がってダメだ。」って言うんですけど、そんな訳ない。

大体、オフィスに出社したってサボる人はどうしたってサボるし、それって勤務場所の問題じゃない。

事業としての綺麗事は前述の通りですが、はっきり言ってしまえば、何のために社員に働いてもらうかって言うと、会社の口座に現金を入れる為で、手元に現金がなければ買い掛けの支払いもできないし、お給料も払えないし、先行投資もできなければ、その他の経費も払えない。

行き着く先は倒産な訳で、そうならないように、物やサービスに見合った対価をお客様から貰えるように、必死で働くんです。

そして、サスティナブルな事業として運営していくんです。

Why、WhatそしてHowを間違えてない?

だから、ちゃんと決まった期間内で目標以上の売上を取って利益を出してくれるなら、8時間勤務のうち7時間サボったって別に良いんですよ。

チーム内で「あいつだけサボって成果出して不公平だ!」なんて言う人がいるでしょうが、他人のことを羨んで文句言う前に、どうやれば自分も上手くサボって効率良く結果を出せるか考えればいい。

接客とかインフラ系だったりとか、そもそも現場での仕事が必要な場合を除けば、勤務場所や勤務時間なんて全く関係ない。

売上と利益さえ確保できれば、会社として最も重要な目的をクリアしてるから。

マネージャーは、目標設定が済んだら、社員が気持ちよく働いてお金を稼いできてくれる環境づくりに専念しなきゃダメ。
監視したってお金は来ないです。
(ここで言う環境って、福利厚生とかそう言う事じゃないです。社員の目の前にあるバリアを取り除いて目標達成の手助けをするって事です。)

その本質的な事を理解してない人がめちゃくちゃ多い気がします。

つまり、会社としてなぜ事業を行うのか?なぜ社員は働かないといけないのか?(=Why)、その為に何を成果物として提供をするのか?(=What)、そして、どのような作業が必要なのか?(=How)がしっかり定まってれば、社員の監視が「仕事」ではなく単なる無駄で、即刻止めるべき事がすぐに理解できるはずです。

それでも「監視が〜」って言い続けるのは、経営者やマネージャーとして「私はボケです。」って自ら宣言してるのと同じ事。

前述の監視のケースは正しくこれやなと。

ええ加減、明確化した基準で評価しませんか?

結局、「監視」を仕事とマネージャーに勘違いさせる原因の一つに、評価基準が生産性と成果物を対象とした「明確かつ一意で理解できる」形になってないことにあるんじゃないかと。

売上でも、プロセスでも、チームメンバーからのフィードバックでも、何でも良いけど、とにかく訳分かんない曖昧な基準だと、結局、マネージャーが個々のメンバーを監視して働き具合を自分の目で見ないと分からないみたいな事になるよね。

そうすると働く方も、一生懸命働いてますアピールしなきゃいけなくなって、イヤだけど出社しなきゃみたいになるし、マネージャーの顔色を伺ってイヤでも残業しなきゃみたいにもなってくる。

もちろん、働く方もお給料が低いから残業代稼がなきゃってのもあるかも知れない。

だけど、本当は働く方だって、楽しく働いて、定時で帰って、美味しいご飯食べて、お風呂入って、テレビ見て、サッサと寝たい。
で、見合ったお給料もちゃんと欲しい。

もし、評価基準が成果物と生産性のみで明確に数値化されて、しかも個々の社員に期待する職務も合わせて定義できれば、あとは中間モニタリング用のKPI見るだけでいい。
監視なんかしなくったって、目標実現に近づいてるか遠のいてるか、KPIからちゃんと判断できる。
そこには、勤務場所も時間も不要な要素。

さらに副次的な効果として、マネージャーも経営者も時間に余りがでるから、その分をもっと他のクリエイティブな仕事に回せる。

そして、職務を果たして目標達成したのなら、ケチらずにちゃんとお給料で社員に還元する。

ただ、それだけ。

監視なんてくだらん事止めるだけで、いい事しか回ってこない。

でも、勘違いしないでね。オフィス勤務も必要だから。

リモートの最大の欠点は、コミュニケーション。
SlackとかZoomがあったとしても、ちょっとした雑談をしようと思った時に相手の今の状況が分からない。

忙しいかどうかも分からない相手に、「今、ちょっといい?」とか聞かなきゃいけないのは、かなりストレス。
もし相手が忙しくて誰にも邪魔されたくないときだったら、怒りの地雷踏んづけるようなものだからね。
(ちなみにチャットツールのステータスは大体アテにならない。)

やっぱり、コミュニケーションにおける即時性と手軽さでは、オフィス勤務に適うものはないです。

だから、出社の目的がコミュニティーに関連するものへと変わっていく。

例えば、週一でみんなで顔合わせてチームハドルしたり、部門内でハンズオンでトレーニングや情報共有したりみたいな。

どこで働いてもいいけど、「監視」を目的にするのはアウト

取り止めもなく長々と書きましたが、結局、働く場所なんてホントどこでもいい。

オフィスで働きたければオフィスに来ればいいし、自宅が良ければ自宅で働けばいいし、ちゃんと個人とチーム、そして会社の目標達成さえできれば、勤務環境に固執する必要なんて全くなく、ましてや監視を目的にした出社義務なんてくだらない事は即刻止めるべき。

生産性と成果物、そして個人とチームの能力にもっと純粋にフォーカスすべきです。

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