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人を許すことを覚えよう

ドキッとする言葉を、中学卒業時に担任からもらいました。

「人を許すことを覚えよう」

え?どういう意味!?
となったことを覚えています。


○人を許す、許さない

中学生の頃は「許せない!」と頻繁に言う思春期真っ只中の子供でした。

父親をクサイと言ったり、バカにしたり。

母親の態度がひっかかったり。

学校でも担任の態度をセクハラだとぶった切ったり。

許せない!

自分は正しいと思い込み、許せないことが多すぎる子供でした。


○傷ついたプライド

中学の卒業時に担任が、クラス全員宛てに一言ずつ、言葉を寄せてくれました。

いわゆる【贈る言葉】ってやつです。

「そのままの君で大人になってください」
「好きなピアノを極めてください」
「剣道は県大会優勝、本当によくがんばりましたね」

と他のクラスメイトは優しい言葉が贈られていたのに

なぜか私だけ、、、

人を許すことを覚えよう

でした。

これを受け取った私は「はぁ?」と。

「何なん?説教?卒業の最後に贈る言葉がこれ?」

「みんなの前で恥ずかしい思いをした。許せない」

と、また同じ思考回路になりました。

おそらく担任はそんな私の性格を見て、言ったのでしょう。

今は穏やかな性格になっていますが、当時は攻撃的で、担任の思いを全く理解できませんでした。


○漫才師、和牛の解散

許すか、許さないか。

家族だけでなく、仕事仲間や友人、近い存在は、その葛藤の対象になります。

今週、お笑い界でびっくりするニュースが飛び込んできました。

M-1グランプリ準優勝コンビの和牛が解散を発表しました。

きっかけは水田さんの遅刻がきっかけとのこと。そこから、ズレが始まったようです。

これに関しての、さまぁ~ずの三村マサカズさんのツイート。

許すことが続ける秘訣。
相方を許し続ける。

三村さんの言葉が胸に刺さりました。


○相手を許し続ける

相手を許し続けることは、時として難しいことがあります。

近い関係性なら余計に。

私もちょうど、親しい友人の遅刻に対して、葛藤したところでした。

すごくステキな人柄なのに、友達がほとんどいない(残っていない)と言っており「それは遅刻癖が原因では?」と過去に思ったことがあります。

いつも30分以上、遅れる。

飲みの席では2時間制のルールの中、1時間経ってから店に来たこともある。

今回は演劇を見る予定で、開演の15分前に最寄り駅に到着。

電子チケットのため、2人揃ってからの入場のため先に入っておくこともできず…

そうそう、と久しぶりにこの感覚を思い出していました。

それでも遅刻しても会えたらうれしいから毎回許す。許してしまう。

今回も、そうでした。

中学の頃の私なら一刀両断で許してないはずですが。

でも大人になった私は許す。

決めました。

私はこの関係を大切にしていきたいから許す。

次もやるだろうけど、許し続ける。

これが三村さんか言ったことなんだなと、改めて感じました。


○大きな愛で許す

許す作業は、とてもエネルギー使います。

一回ならまだしも、何回もなんて。

そのたびに、こちらに大きな愛がなければできないことです。

一方で、こちらも許してもらっている部分があるはずで、お互い様です。

家族も友人も、仕事仲間も、お互い許し続けることが大切なんですね。

どうしても許せないなら、離れるだけです。

そんな決断も悪くないと思います。お互いのために。今回の和牛のように。

そして、別れを選んだ相手も最後は許しましょう。

それが愛です。

大きな愛で、近くの人を許しましょうね。



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