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こんなご依頼はお断りしています

ときどきこうした記事を上げるのは、少しでも良い方向に変わっていったらいいなあという思いからです。自分のポリシーでもあり、ちょっとした注意喚起になれば、と。

作文代行

一時期、話題になってましたよね。夏休みの読書感想文とかテーマ作文の代行がはやってると。今年の夏はニュース等では見聞きしませんが、Xやココナラでたまに見かけます。「未だにあるんだ…」と残念な気持ちになります。

わたしがライターで作文の先生ってプロフィールに入れているせいだと思いますが、なぜか依頼が来たりします。「ライター_作文_添削」とかで検索されているのでしょう。XのDM経由がいちばん多い。

すみません。
指導はしますが代行はしていません。

という旨のお返事をします。あとはなぜか、代行で稼ごうとしている人からの問い合わせも多い。相場とか聞かれる。知らんがな。上手く書くコツとか聞かれる。知ってるけど教えるわけないやん。

もうね、みんな、聞く相手を間違ってます。まちか先生そういうの大っ嫌いなの。書きたい気持ちがあるなら応援するし、書けるようになるまでサポートするけれど、お金で成果物だけ手に入れてもなんにもならないよ(買う人に向けて)。曲がりなりにもサービス提供する側が手抜きしてどうするの、楽して稼ごうなんて甘いですよ(売る人に向けて)。そこまで親切に言いませんけど。

添削と代行は全然違います―――!!!!!

言ってあげるのはこれ↑くらいかな。あとは知りません。それでも一時期よりだいぶ減ったんですよ。作文代行問題がニュースで取り上げられてた頃は、日に何通もDM来てて頭がくらくらしたものです。でも、そのトレンドが落ち着いたかのように見えるけど、実は何も解決していなくて、”わざわざ代行を頼まなくてもコピペすればいいし”から”AIに書いてもらえばすぐ終わるし”にどんどん変化してるだけです。

非効率の極みみたいに思えるかもしれないけれど、書くことは考えること、でもあるんです。どう書こうかなって作文用紙やPCに向かう時間は、ぜんぜんムダじゃない。言い換えると、書くことはより良く生きること、でもあるんじゃないかな。

一見ムダにも思える時間。そんな時間があることを受け入れるって、すごく大事ですよ。自分を受け入れることにもつながるし。

みんなもっと自分に優しくなろうね。


1文字1円

ここからはライターの仕事のお話です。

クラウド系の受発注では、今でも文字単価が目安になっているみたいです。わたし自身は文字単価でお仕事を選んだりしたことないのですが……。これも、いろんな思いが噴き上がって荒ぶりそうになる話題です。

まちか先生がライターのお仕事を始めた18年前は、もっとひどい状況でした。”WEBライター”って言葉がまだ使われてなかった頃。ランサーズやクラウドワークスなどのクラウド系サイトにずらりと並ぶ、激安案件。

1記事(500~1000字)100円。

ほとんどがブログ記事の執筆代行なのですが。中身も、記事ごとのキーワードを指定されるだけで「何を言いたい記事なのか」の指示はない、フィードバックなんかもちろんない、とにかく数が欲しい。そんなんばっかり。個人じゃなくて業者さんも混じっていました。

それで当時は”100円ライター”って揶揄されていたんですよ。1記事100円で仕事を受けるから100円ライター。使い捨ての100円ライターだねって。

これも、なんでだろう、あるあるなのかな、こっちから応募してないのにSNS経由で打診が来たりしてました。その頃のわたしは駆け出しで”ママライター”を掲げていたからかもしれないけれど、「子どもさんがお昼寝している間にお小遣い稼ぎしませんか」みたいなこと言ってくるわけです。舐められてますねー。

貴重なお昼寝タイムはやり残した家事とか自分がほっとひといきつく時間に使いたい。執筆の時間は別途ちゃんと確保したい派。それに、わたしがやりたいのはお小遣い稼ぎじゃなくて仕事ですから!って。何度思ったことか。

余談ですが、その数年後、クラウド系のサイトからのご依頼でライターチームをディレクションする側のお仕事をさせていただきました。その頃にはWEBライティングの原稿料はだいぶ改善されてました。WEBライターって肩書が使われ始めたのも、この頃かなと思います。

”ライターさんが仕事として継続したいと思える報酬の設定を”って一生懸命お伝えしていたつもりです。発注する側に対してもそうだけれど、受注するライター側にも言いたいことはたくさんあったかな。編集やディレクションの仕事を、カジュアルに「中抜き」って言うなって。どれだけ大変か知らんだけじゃないん?って。

双方、意識改善がされたらいいなっていうお気持ち。まあ、今ではさすがに100円記事は見かけなくなりましたけど、1文字1円の案件は未だにたくさんあるみたい。

仕事仲間からも「そこまで文章が上手くなくていいから1文字1円でどんどん書いてくれるライターさんいないかな」と聞こえてきたりする。別に文章上手くなくていいと思われてるってライターの仕事としてどうなのよ。もやもや。手直しの手間と費用を考えるとそれくらいの価格帯じゃないと採算取れないのも分かるけど。ギリギリのラインなのかもしれません。

最近はAIの台頭でライターの仕事がなくなるとか言われていますが、それでなくなる仕事なら、いっそなくなった方がお互いのためだと思ったりする。

わたしは文字単価の仕事はお引き受けしていません。個人的には、誰でも書けるような文章作成はAIに任せて、ライターさんはその人にしか書けない原稿に集中できるようになればいいんじゃないかなって思っています。

釣りニュース

機能Xに投稿したポストです。言いたいことはこれがすべてです。

全部のWEBメディアを否定するつもりはないのですが、広告収入で成り立つ仕組みだと、インプレッションを稼ぐためにどんどんおかしな方向に暴走していきます。わたしはそれが嫌なのです。

読む人がいるから提供しているとか、そういうビジネスモデルだから今更とか、いろんな捉え方があるのも理解しています。わたし一人ではどうすることもできないというのも分かっています。

じゃあ、わたしに出来ることはなんだろう?と考えたら、そういう仕事は引き受けない。断り続ける。そういう選択を続けていくしかないかな、と。

それに、ライティング案件としても、条件的にけっこうしんどいなと思うのは、スピード命なところ。ネタが来たら即日アップする流れ。社員として勤務時間中に担当業務の一つとしてやるなら可能なのかもしれないけれど……。フリーランスなのに作業時間が縛られるのはちょっと困るなと思いました。消耗しちゃう。

「釣り記事」「バッシング記事」がなんでこんなに横行しているか、大衆の心理からおさえておくと、距離を取れるようになると思います。

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まとめ

まとめるほどの内容ではないのですが。作文代行と文字単価と釣りニュースのご依頼はお断りしてますという話でした。

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