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存在を忘れられた「活躍したくない男性」

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
MACHICOです。

さて、もう何年も前から一億総活躍時代とか、女性活躍推進とかが叫ばれています。我が社も女性管理職30%目指すとか言って立派に掲げてますわ。
女性にもたくさん社会に進出してもらって、男性と同じ労働してもらって、同じ給料あげます、昇進も出世も出来ます、子供産んでも帰ってこれます、産休育休時短とれます!
ってな。

まーーーー、つまるところ
たくさん税金払って、たくさん子供(未来の納税者)産んでね!
ってことですね。

とは言いつつも、実際ここまで来るのに本当にいろいろ大変だった思うのですよ。きっとたくさんのおじさんたちが動いてくれて、成り立った制度であり社会だと思うのでね。
最終的には「こっちにおいで~」「入ってきてもよいよ~」って、手招きしてくれたんでね、おじさんたちが。
頑張って間口をひろげてくれたんだよねー
えらそうに。(えらいんだろうけど)

実際ありがたい話だと思います。
だって30年前にはありえなかったわけですし。

でもさ、待て待て。
社会に出て活躍したい女性っていうのは今も昔もかなり多数いるのは理解してます。昔は文字通り「男尊女卑」でまじで男性と同じ給料で働くなんて無理だっただろうし。
その代わり、別に活躍したくない女性ってのもいるじゃないですか。これも理解できる。し、実際に存在してますよね。こういう人。
つまり女性にとって選択肢が出来たって事ですよね。どっちでも好きな方を選んでね~ってな感じでね。女性のライフスタイルの多様化が進んだといいますか。
良い世の中になったと思います。

…なんだけどさ、
私、
ここでひとつ思うことがありまして、
こんなにライフスタイルの多様化とかいう世の中になっているにもかかわらず、なぜ「男性はもれなく全員」活躍すること前提なんでしょうか?


男性のライフスタイルまったく多様化してなくない???笑
ってね!!


これずー--------っと前から疑問なんですよね。

☝社会からみたら実際こんな感じじゃないですか??笑

「男性に生まれたから」という理由だけで、
正社員で朝から晩まで働いて、順調に出世して、家族養えるお給料もらって、土日は家族サービスして、もっといえばホワイトカラーで、カレンダー通り休みでなくてはならない!なぜなら男だから!ってまじか!これ一生?死ぬまで?そんな罰ゲームあります?

たとえばね、
「結婚したし、寿退社して、妻を支えます!」
や、
「子どもが出来たから会社辞めて家事と育児に専念します!」
や、
「責任が増えるのが嫌だし、お金も要らないので出世したくないです!」
っていう男性がいてもおかしくないと思うんですよね。
いや、てか実際にいますよね。
これ女性に置き換えたらみなさんすんなり入ってくると思うんですよ。
でもなぜか男性が言っているとなると受け入れ難くないですか?(あれ?そんなことないですか?どうですか?)


では仮に、上記で述べたような男性を「活躍したくない男性」と呼ぶこととしましょう。
(家事・育児はそもそも立派な社会活動だ、とおっしゃる方いらっしゃると思いますが、そもそも「女性活躍推進」の意図が「女性の社会に出て働くこと」を前提としていると思うので、ここでもあえて、そう呼ばさせて頂きます。)

よくよく回りを見渡してみてください。
あなたの周りにもいませんか?
「活躍したくない男性」。
家族、同僚、親戚、友人の旦那、友人の息子、
絶対にどれかにはいると思うんですよね…
でも普段あんまり議題に上がらないですよね。
なぜでしょうか。
議題に上げないどころか蔑ろにしている。
ではなぜこういった男性は蔑ろされるのでしょうか。
それは、男性には生まれながらにして無条件に下記のレッテルが貼られているから、だと推察できます。
・「外で働いていることが当たり前」レッテル
・「家族を養っていることが当たり前」レッテル
・「出世してなんぼ、稼いでなんぼ!」レッテル

です。

私の知り合いで、奥様が会社を経営なさっていて、旦那様はフリーランスで在宅で働いている夫婦がいます。
お子様が一人いらっしゃって、まだ未就学児の為、昼間は旦那様がお子様を見ているようです。そんな夫婦と共通の知り合いであるAさんという方が突然こんな事を言い出しました。
「旦那さんはいつ外に働きに出るの?」と。

こんな言い方してはなんですが、その家の奥様相当稼いでおられます。
旦那様も無職という訳ではありません。ですが、Aさんからすると「男が昼間、家で子供の面倒みているなんて、おかしいな」と思うのでしょう。
「きっと何か働かない理由があるのか?きっと今は働けないだけで、いずれか働くんだろう」といった先入観から来る問いであったということも容易に想像できますね。(これまた偏見か?)

そしてきっと、こうも思ったはず
「旦那さんが働いてないなんて、奥さんかわいそう」

この裏にある思考ってなんでしょうか?
答えは簡単です。
世の中に「活躍したくない男性」なんているはずない。と思っているのです。そもそもそんなもの存在は知らないのです。割と本気で。

そうなんです。前述したAさんも別に蔑ろしている訳ではないのです。
存在を知らない。
ただそれだけなんです。
まさか、世の中に「活躍したくない男性」がいるなんてきっと想像もしないのでしょう。

ですが、確実に世の中には存在してます。
存在してます、どころか「活躍したくない女性」と同じくらいの数いると割と本気で思ってます。
結構どこにでもいますよ、「活躍したくない男性」
ただ身を潜めていることが多いです。
なぜなら世間が勝手に貼り付けた上記のレッテルから逸脱しようもんなら社会から総叩きにあう。ということを男性自身もよくわかっているからです。

では、なぜ「活躍したくない男性」の存在がここまで叩かれるのでしょうか。それは遥か昔昭和の時代の「男尊女卑」的思考よりももっともっと深刻で根深い意識によって生み出されている偏見なのでは、と考えられます。

偏見とは、偏った見解のことです。
つまり、これって人が勝手に作った「悪質な思い込み」とかから生まれてくるものだと思うのです。「活躍したくない男性」に対する偏見は一体いつ、だれか、どのようにして生み出した偏見=「悪質な思い込み」なのか、気になってきましたよね。
そこで私たちの身近にいるいかにもこういった偏見を生み出してそうな3人のキーパーソン視点から私なりにまとめてみました。

1人目_専業主婦だった母親が悪さしている場合

一発目から強烈ワードです。
一番偏見が多いのもこの人たちかもしれません。なぜならしばらく社会に出てないからね…(すみません。でも本当のこと)
この方たちが生み出している偏見に名前をつけてみましょうか。ずばり、
30年以上よりもっと前の常識を令和になっても引きづっている偏見」です。
これは専業主婦が悪い、とは言っている訳ではありません。
そもそも専業主婦の成り立ちってなんでしたっけかな?と考えるとやはり高度経済成長期あたりの話にさかのぼるわけですよね。
私たち(アラサー)よりも10歳くらい上の人たちのそのまた親達の世代ってまさに、高度経済成長を支えた年代の方たちだと思うんです。
日本の産業がどんどん発展して、同時に経済もどんどん成長した時代。
旦那さんは外で思いっきり働いてくる。働けば働くほどきちんと経済が成長する。そしてそんな旦那さんを家庭にいながら支えるのが奥さん、つまり内助の功。
いわば、専業主婦が高度経済成長の世にとってなくてはならない存在であり、奥さんが専業主婦でいることが社会にとって有益に働いていたのです。
では今はどうでしょうか?必ずしも社会にとって有益とは言い難いかもしれません。3号年金の問題等も含めて。

一度問うてみたいものです。
自身の息子や夫が「活躍したくない男性」かもしれないという事を考えたことありますか?と。
自身が「活躍したくない女性」であるのと同じようにね、と。
もしも、仮に旦那さんが「活躍したくない男性」であった場合あなたの暮らしはだれか(この場合は夫)の我慢によって成り立っているのかも…しれませんよ。ということをお忘れなく…
(専業主婦の人たちが=「活躍したくない女性」だとは言いませんが、
あくまで「女性活躍推進」の意図からすると専業主婦=「活躍したくない女性」という構図になってしまうのです…ご理解をば…)

2人目_24時間戦えますか?の時代の父親が悪さしている場合

さぁ、これまたなかなかインパクトのでかい登場人物ですナ。
この立派な企業戦士()が生み出している偏見、それは ずばり、
「男のプライド(目に見えないもの)を大切にしよう」偏見です。
24時間戦えますか?

昔こんなTVCMがあったそうな。
▼参考▼

1人目の時と同じように、経済が成長しまくってた時はとにかく仕事があって仕事をすればするほど会社の利益も出て、「企業戦士」まさにそのものだったのでしょう。
このCM自体今から30年以上前です。AIどころかPC、Iphoneすらない時代です。メールもないから、取引先とのやり取りは電話するか、直接向かうか。それかFAXか手紙(?)でしょうか。
とにかく今では考えられないほどすべてがアナログな世の中でした。
ですから、一つ一つのタスクに時間がかかったし、かけられたのです。
つまり、現代の仕事に置き換えると「量」の部分で言えば、一つ一つのタスクに時間が掛からなくなった分、一人ひとりが受け持つ「量」は増えたように思います。
仕事の「量」は増えた、更にIT化されワークフローが余計に複雑化した業務もあるかもしれません。そして企業は毎年アップデートされるシステムにお金をかけすぎた結果給料は据え置き。むしろコロナで給料下がった、なんて人も少なくない。そんな中「活躍したくない」、そう思う人が現れてもおかしくない、そう思いませんか?それは男女関係なく、です。

もう一度聞きます、24時間戦えますか?
A.戦えません。

3人目_「活躍したくない女性」が悪さしている場合

えぇい!もう面倒だから結論から言いましょう。この人たちが生み出している偏見は、
「どうして活躍してくれないの?私は活躍しないけど」偏見です。
こやつは実は一番ヤッカイかもしれません。なぜなら若い世代にこそたくさん存在しているからなのです。これはまさに新人類かもしれません。
男女雇用機会均等法が制定される以前、社会に出たくても出れなかった女性たちがいました。そんな女性たちの逆を地で行く人種なのでは?と思います。いわゆる「社会に出て活躍しろ!子供は3人産んで、ほんで死ぬまで働け!」と言われ続けて疲れてしまった層です。
わりと若い世代で、生まれたときから男女平等!女性活躍!が当たり前な世代の人たちがこうなりやすい傾向にあると思われます。
人間ってないものねだりですね。
隣の芝は青いですね。

この人たちがやっかいなのは前述の2人が「過去を引きずっている結果」であり現状を「あんまりよくわかってない」人たちだとしてたら、
この人たちはただ単に自分を棚上げした結果、他人(この場合は男性)にすべての義務を押し付けていることです。

こういうタイプは働きたくない、社会に出たくない、というだけでなく
家庭を守るということもできるかどうか甚だ疑問です。
これは1人目の内助の功的な昭和の古き良き専業主婦の方々ともまた違うのです。むしろ専業主婦の方に失礼です。

働きたくないから、「活躍したくないから」
だから、結婚する、そんな考え方もあるのでしょう。
でも、これってめちゃくちゃ怖くないですか?
もしあなたの大好きな彼氏が「活躍したくない男性」だったらどうするんですか?
捨てるんですか?でもそれってなんかおかしくないですか?ずるくないですか?
自分が「活躍したくない」という考えは理解してほしいのに、相手の「活躍したくない」は尊重出来ないなんて。すっごくダブルスタンダードだと私思うんですけど。

結婚とは健やかなるときも病めるときもお互いに支えあう誓約なんですよ(震)


さて、後半とんでもなく毒舌になってしまいましたね。汗
くどいようですが、「活躍したくない女性」も、
もちろん「活躍したくない男性」も私は平等に存在していて良いと思ってるし、どんな生き方をしようと結局はその人の勝手ですよね。
特に個人主義が進んでいるこの世の中「だれがどこでどんな風に生きるか」は本当の意味で自由でなくてはならないですよね。

というのも私の個人的な偏見…だったりして…

To be continue…

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