読書録/歩きながらはじまること
「庭文庫」を訪れた際に、ひときわ私の目と心を引いたのがこの本だった。日頃、詩集を手に取ることは滅多にないのだが…妙に気になり、購入した。人生2度目の詩集。
読み始めたとたんに、ああこれはいい本だ、と思って、ちびちびと読み始めた。
朝に珈琲を飲みながらだったり、
午前8時通勤バスの中揺られながらだったり、夜諸々が落ち着いた後にだったり。
もったいぶりながら、ページをめくる。すべて読んでしまうのが惜しいほど。
最近は心がユラユラとしていた。なんかちょっと、つかれたな、と思うことが多くて、衣食住もちゃんとできなくて。
でもこの本を読んでいると、ふやふやに、自由に、穏やかに、なれた。
読み終わってしまって、ちょっとまた元通りになって、安寧を求めているけど。
拠り所が見つかった感じ。いつでもまたページをめくれば救われる。