フリーランスの悩み-・仕事の幅が広がらない・編-

フリーランスの方は、以下のようなことで悩んだことはないでしょうか。
・仕事がなかなか獲得できない
・継続的に仕事の受注ができない
・受注したものの条件が合わない
・仕事の幅が広がらない
・仕事を断れない
 
 前回までフリーランスが「仕事が取れない」、「継続的な仕事の受注が出来ない」「条件が合わない」悩みについて、エージェント視点でのポイントをいくつか書いてみました。
 今回はフリーランスの方が「自分の仕事の幅を広げるにはどうしたらよいか」という悩みについて書いてみたいと思います。あくまで弊社周り(マーケティング領域のフリーランスマッチング事業をやっています)の主観的なものですが、フリーランスの方の業務獲得、継続、拡大の一助になれば嬉しいです。
 
 仕事の幅が広がらない。皆さんはこんな悩みはお持ちですか。弊社では業務希望のフリーランスの方から問い合わせがあり、毎日のようにフリーランスの方とお会いさせていただいていますが、「経験を積みたいので未経験の領域の仕事もやってみたい」と希望する方がいらっしゃいます。
 弊社のようなエージェント経由では正直この希望は難しいです。なぜなら企業側はフリーランスに「即戦力」や「経験」を求めています。企業が求める当該業務領域で経験のある人材、成果創出できる人材を求めているので、残念ながら経験を積みたいという方は採用されません。
 では、自分の仕事の幅を広げるにはどうしたらいいのでしょうか。
仕事の幅という時、たいてい未経験領域に拡げるという風に考えがちですが、これはそんなに簡単ではないです。会社員だと異動で結果的に未経験領域の仕事を覚えることがあると思いますが、個人が意図して新しい領域の業務スキルを身につけることは難しいです。そう考えると会社ってありがたいですね。
 フリーランスの方の場合、例えばマーケティング領域でいうとメディアプランニング・運用中心のスキルの人が新たにデータ分析領域の仕事をしたい、というときに全く経験がゼロだとやらせてもらえません。企業は成果を求めて、その成果に対して報酬を支払おうと考えており、お金を払って、なおかつ未経験の人にやってもらおうとは思いません。ではどうすればいいのでしょうか。
 結論から言うと本当に未経験の業務をやりたければ①タダでやる。もしくは②講座やスクールなどで知識を得る、が考えられます。当たり前すぎてすみません。①は知人などのつてで手伝いながら覚えるというのが現実的ではないでしょうか。サポートしながら、OJT的に知識を身につけて行くことができると思います。②はそれのみだとむずかしいので、①との併用が出来れば良いですね。いずれもタダ働きか費用が掛かりますが、「投資」と理解して取り組むことがいいのかなと思います。
 いずれにしても、全く異なる領域でハードルが高いです。それより自身の得意な領域の知見を業務を通じてさらに深く広げて行くことが現実的ではないでしょうか。これは取り組む姿勢、拡げようとする意欲があれば実践を通じて実現できるのではないかと思います。特にデジタル領域のマーケティングの場合、業務内容がデバイスやメディアサービス、ツールなどの進化に伴いどんどん変化しますので、普通に課題に向き合って仕事をしていれば必然的に広がります。
 どの領域の業務もそうですが、実践が伴わない知識は役に立ちません。取り組んでいる業務の中で未経験や新しい手法にぶつかった時がチャンスです。しっかり調べて知識を持ってトライすることで結果的に業務の幅が広がります。
 最近、弊社経由で業務に参画している人の例でいうと、長続きする人としない人の差が分かれています。言われた事、与えられたことをこなしているだけの人は短期で満了になる傾向があります。一方、提案型の人、企業をリードして業務に取り組める人は長期の契約になっています。そういう方は常に情報のキャッチアップを怠らないですし、新しいことに敏感です。マーケティング、特にデジタルの領域はテクノロジーやデバイス、メディアサービスなどが日々アップデートされていて、その進化をキャッチアップすることが大事で、そこにアジャストしていれば結果的に業務の幅は広がるのかなと思います。


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