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西川昌希著「競艇と暴力団」を読みました。

この本は、公営競技である「ボートレース」について書かれた本です。
昨年発覚した「現役ボートレーサーによる八百長事件、ボートレース史上最大級のスキャンダル」について、その張本人である西川昌希氏によって書かれています。

ご存じの方も多いと思いますが、僕自身がギャンブル大好き人間です。(でも今は仕事をしていないのでしていません。競馬とボートレースを「スポーツ」として観ているだけです)

特に今はボートレースを熱心に観ています。なぜかと言うと母校・桜宮高校の後輩(木下翔太選手と香川素子選手)が第一線で頑張っているからです。(この二人を応援するのが僕の何よりの楽しみです)

ギャンブルに興味がない人、ギャンブルが嫌いな人にとっては興味がない話なので、この本の詳細について書くのはやめておきます。(暴力団組長の子として育てられた著者の生い立ち、著者のボートレーサーとしての才能(A1級という最も高いクラスまで上がっていた実力の持ち主)、巧妙な八百長の手口、ボートレース界の体質について等々…)

どこまで事実なのかどうかは分かりませんが、ひと言で言うとやはり著者のことが「嫌い」になりました。

本自体は読み物として面白かったのですが、やはりこの著者のことが「嫌い」です。

嫌いな理由は、一般的によく言われる「真面目にやっている選手に迷惑かけやがって!」とか「賭けたカネ返せ!ふざけるな!」が理由ではありません。

どちらかというと「自分はこういう生い立ちだった。だから悪の道に走った」という「悪自慢」が僕は嫌いです。(ちなみに今回の八百長で稼いだ数億円というカネも、結局自分自身のギャンブルの「負け」に消えてしまったようです)

つらく厳しい生い立ちの人は世間に山ほどいます。でも道を逸れてしまう人なんて僅かだと思います。

むしろそれを糧にして立派な人間になっている人もたくさんいます。

「自分は暴力団に育てられた」とかいろいろ書いていますが、僕から言わせれば「で?それがどうした?」と思います。(「むしろ僕なんかよりもよっぽどしあわせな環境でそだってるやん!」と言いたいです。たぶん僕の幼少期を本にした方が「おもろい」と思います。笑)

あと、これは僕の偏見ですが「人とカネ」が絡むことに、不正が全く無いなんてあり得ないと思います。(ほとんどの選手は真面目で、不正なんてしていないと思います。ですが、ごくごく僅かでもそうでない人間が出てきてもおかしくはないと思います。だって「福祉の世界」でも不正をするヤツはするんですもの。あ、これは今関係ないですね。また改めて書ける範囲で書きたいと思います)

「不正」も含めて「ギャンブル」だと思います。(負けてそれでどうこういう人はギャンブルはやめておくべきです)

そりゃあかんことですが、組織として「隠蔽」もするでしょう。
(だから「仕方がない」と言っているわけではありません。モーターボート競走会の偉いさんには改善すべきところを直ちに変えてもらわなければ困ります。真面目に頑張っている選手や、その選手たちを応援している多くのファンのためにもよろしくお願い致します)

だから、特段驚くような内容はこの本には書かれていませんでした。

「悪人ぶった、善人ぶった、中途半端なギャンブル中毒者が書いた本」というのが僕の感想です。

人間には何かしらの「才能」が必ずあると思います。

著者は完全にその「才能」の使い方を間違いましたね。(ちなみに、帯には「天才レーサー」と書かれていますが、それは完全に「大嘘」です。本当の天才ならこんな馬鹿なことはしません)

西川元選手、才能の使い方を間違うとこのようになるという教訓を教えていただき、ありがとうございました。

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