公立小学校の「トンデモ」見聞録(2)
(2012年5月15日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲)
入学式当日にもらってきた教科書の話。
かつてK牧師のブログ記事を読んで危機感を抱いた記憶があるが、やはり我が身に起こると切実感が増す。
まずは、教科書一式が入っていた封筒の表面がこちら
奥に「日の丸」が掲げられた構図といい、子どもの服装といい、髪型といい、「昭和か!」とツッコミたくなるデザイン。担当者のレトロ趣味? その裏面がこちら
正確さを期すため、全文を引用する。
そしてこちらが中身
国語から算数、図工、音楽に至るまで、ご丁寧なことにすべての教科書にこの記載がある。
書いてあることは間違いではない。間違いではないが、はっきり言って……大きなお世話である。
戦時中の「修身」や、昨今の「心のノート」にも通ずる道徳臭が鼻につく。
僕は小中高と教科書を大切に使ってきたが、それは決して国に言われたからではない。あ、歴史上の人物にはサングラスとかかけさせてたけど…
「小さな政府」を目指して「自己責任論」を振りまく一方、こういうところで国がデカい顔をする矛盾。
いつから文科省はこんなに恩着せがましくなったのか?
「国(国民?)が無償で支給してやってんだからありがたく思え」とでも言いたげである。
義務教育の理念って、そのてーどのものだったのか??
別にうちの息子には、「これからの日本」を担ってほしいなどと思っちゃいない。むしろ、こういう文言を教科書に載せたがる議員たちの滑稽さに気付ける大人に育ってほしい、と切に願う。
(つづく)
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