北大東で星空と釣った魚を楽しむ夜
北大東旅は夜も感動のオンパレード。
まずは昼に釣った魚を食すところから。
豪快で荒々しい刺盛りに目を見張る
自分の釣った魚を食す。
これはよろこびひとしお体験だった。
買った魚の10倍うれしく、おいしい。
自分で釣った、それだけで不思議なくらい元気になる。いつもより饒舌になって、笑顔になる。
北大東が与えてくれた「やったー!」という体験は、確実に私を若返らせてくれた。
釣りはアンチエイジング効果がある。
おすすめのアクティビティ。
北大東でとれるおいしい魚は何ですか?
北大東の漁師さんに聞いてみた。
答えはマグロ。即答だった。
北大東漁協ではマグロの出荷に力を入れており、保存技術や機械にお金をかけている。
「大間のマグロにも負けないよ!」
そう言って笑うが、過言ではない。
豊洲のマグロ問屋で働く友人はかつて真剣な顔で言っていた。
「大東でとれるマグロは新鮮でおいしい。特に赤身は絶品。」
北大東と南大東、多少のライバル意識があるようで仲良くしつつも切磋琢磨している様子が伝わってくる。
南大東はナワキリという珍しい深海魚を骨まで食べられるマース煮(塩煮)にしたり、すり身をハンバーグにするなど、加工技術の向上に注力している。
ナワキリは脂がのっていておいしい。
私はバター焼きで食べたことがある。
縄を切ってしまうほど歯が鋭い魚。見た目も厳つく怖い。
だが、身は白身で繊細。ジューシーでおいしい。
北大東はおいしいマグロをそのまま食卓にお届けできるよう、がんばっているそうだ。
素人の私でも自信を持って言おう。
「北大東のマグロは味が濃くて食べ応えがある。特に赤身の美しさは絶品!」
身がとっても美しい。きめ細かで、何と言っても色が鮮やか。見入ってしまう。
頬張ると濃いマグロの味がする。
噛めば噛むほど味わいが広がってたまらない。
醤油ではなく、塩わさびで食べるのが好き。
豊洲のマグロ問屋が「大東のマグロはうまい」と真剣な顔で語る意味がよく理解できた。
食後は満天の星空を眺めるー国指定特別天然記念物を探せ!
食事を終えて外に出る。
空を見上げると満天の星空。
いつの間に、と驚く。
歩いているとパタタタッという音がする。
天然記念物に指定されているダイトウオオコウモリだ。
木にぶら下がっていると聞いて目を凝らしてみ探したが、なかなか見つけられない。
気を抜くと、からかうようにパタタタッと横切る。
身体が大きく、目視でもコウモリ特有の羽の形がわかった。
しかし、その姿を撮ることはとうとう叶わなかった。