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たかさご共生研究所の1年まとめ

2021年7月15日から7月25日まで行ったクラウドファンディングを経て、2021年9月1日よりたかさご共生研究所の取り組みがスタートし1年が経ちましたのでご報告としてまとめ記事を作成しました。

私の当初の活動をご存じの方は“こどもの運動教室“からなんで急に“地域共生“という世代を問わない福祉的なものに取り組み出したの?と疑問に思われた方もいらっしゃったかもしれない。

元々介護業界にいた私は、訪問介護、特別養護老人ホームで働いた経験を持っています。その時に、関わらせていただい高齢者の方々からのお話で幼少期にどんな体験をしてきたのかというのは人生においてキーになることを感じていました。

2016年切迫早産による自宅安静と介護福祉士試験

次女妊娠中に切迫早産だったため自宅安静で時間を持て余していたことと、介護福祉士試験に向けて勉強中だったため数々の書籍を読み漁る中で知った言葉。

『ロコモティブシンドローム』
加齢に伴い、骨や筋肉、関節などの機能低下のために移動が困難となり要介護状態となっていたり、要介護になる危険性が高い状態のこと。

在宅でも施設でも「やっぱり家が1番やな」という声をたくさん聞いてきた。このロコモを予防できる取り組みができれば要介護状態になる人を減らせるかもしれない、、、と思って調べていると「こどもの約40%がロコモ予備軍」という衝撃的な事実を知ることになりました。介護予防は、高齢者や50〜60代の世代の課題だと思っていたらなんとこども世代からの課題だったのです。

そのこどもロコモについては、運動しないことはもちろん原因なのですが、“スポーツのやり過ぎによる身体のバランスの偏り“と“生活様式の変化“が原因に挙げられていました。

確かに、学生時代のアルバイト先で体操やサッカーなど教えたことはできるようになっていくけど、動きのぎこちなさや応用がきかない感じに疑問を持っていました。そして、少し転んだだけで顔が傷だらけになる子もたしかにいました。
なので「あ、あれがロコモ予備軍と言われるこどもたちだったのだな」と腑に落ちました。

そこでまず2017年から取り組んだのが、こどものうんどう教室でした。
主にバルシューレというボール運動のプログラムを取り入れた教室を開催していたのですが、そこですぐに壁にぶち当たります。

教室でボールあそびが出来ても、家の近くの公園は『ボールあそび禁止』

うんどう教室の週1回60〜40分程度だけではこのロコモ予防には程遠い、、公園の在り方を考えていきたい。そう思った時に、東播磨ビジョン委員会というのがあると知り委員に応募しました。結果、委員会自体で何かできたわけではなかったのですがそこで出会った人たちの力を借りて、公園清掃・トライアルサウンディング・モデル事業と、様々な取り組みに参加できました。

そして公園という「公」の場を考え続けていると切っても切り離せない形で「地域」というキーワードが出てきます。公園はこどもだけの場ではなく、年齢や目的、心身の状態など多様性をまるっと受け止めるような場であることが大切なんだと気づきます。そして公園を利用するみんなが心地よくすごせるようにデザインしないといけないということ、みんなの中に「わたし(i)」がいるということの大切さを知ります。

以前からこども×高齢者が同じ空間で過ごすことにすごく価値を感じていたので、年齢や障害の有無を問わない「富山型デイサービス」のような場をやりたいなと改めて思うようになりました。

実は2020年3月に市川夫妻に話を聞いてもらいながらグラレコにまとめていただいていたのですが、最近見返して自分でもびっくり!!一歩ずつちゃんと自分の描く未来に進めていました。

2020年3月の現状と構想図


この構想から約1年ちょっと富山型デイサービスのような場をどうやったらできるのか考えたけれど、考えても考えても答えは見つからなくて、、、自分の想いは大事にしながらみんなで考えていこう!と旗を上げたのがたかさご共生研究所のクラウドファンディングでした。

正直このクラファンで支持がなければ全事業撤退しようと思っていました。なのでクラファン期間中は毎日ドキドキでした。最終的に90人、561,250円のご支援をいただきクラファン成功しました!本当にご支援ありがとうございました。

クラウドファンディング前に書いた構想図

多世代デイシェアハウスなかにしさんち

私の実家でまず地域の人が集る場所を開こう!と思ったのですが、築25年ほどでそれなりに劣化してるところもあるの直しておいた方がいいなと思いクラウドファンディングのリターン品でもあった“ペンキ塗り“のワークショップをものがたり工作所の小畔雅史さん指導のもと行いました。みなさん暑い中、ペンキまみれになりながら作業していただき本当にありがとうございました!

そして2021年9月よりその場所を“多世代デイシェアハウスなかにしさんち“と名づけて住み開きを始めました。正直、何をやっているのか?何をやってきたのか?と聞かれるとすごく難しくて、、一度見てもらっていいと思ったらまたきてくださいとしか言いようがないところもあって。ここは、ごめんなさい。言語化することにこだわると大事なところが伝わらなくなる気がするので出来ないです。

料金システムはコモンズでやっていきたいという理想と現実とでだいぶんと揺れ動きまくって変更しまくりました。(当面は今の料金システムでやっていこうと思っています。)

基本料金
大人(中学生以上) 500円/日
こども(1歳〜小6) 1,000/日

オプション
見守りサポート料
幼児(3〜6歳) 300円/時間
児童(小1〜6年)200円/時間
※幼児または児童だけで利用の場合は必須となります

介護予防・日常生活支援総合事業

そして、この秋から要支援1または2の人を対象とした総合事業を始める予定です。いろんな補助金や制度を調べて検討した結果、唯一採用した制度です。
始めてみないとわからないことが多いのでこちらは2年目にご報告できればと思います。利用料金等は事業所指定がおりてから改めてお知らせいたします。ご興味のある方は事前にお声がけいただけると嬉しいです。

暮らシッター

2022年3月よりスタートした暮らしをキーワードにした訪問サービスを始めました。

①どなたでも利用できます
子育て中や介護中のご家庭に限らず“誰かに手伝って欲しい““1人でやるのは億劫だな“そのように思われている方どなたでもご利用していただけます。

②高砂市在住限定
私の大好きなまち“高砂“に暮らし続けてもらいたいという思いからこのサポートは高砂市在住の方限定で行っています

③1時間1,500円~サポートします
サポート内容をヒアリングし必要な時間をご提案させて頂きますまた、定期的なサポートだけでなくスポット利用も可能です


~サポート内容~

(具体的なサポート例)

調理、洗濯、掃除、ごみ捨てなどの家事全般

衣替え、家具の移動、大掃除、不用品処分

庭掃除、田畑の掃除

散歩、買い物、通院や検診の外出サポート

買い物代行

安否確認、見守りサポート

※ここに記載のない内容でもお気軽にご相談下さい

 

 
料金について
〇定期利用
1時間 1,500円 (以後30分ごと750円)

 〇スポット利用
1時間 2,000円(以後30分ごと1,000円)

 
〇20分パック 500円
週1回以上の定期利用の方限定

たかさご共生研究所のメンバー

クラウドファンディングで4名の方がメンバーになってくださり、この1年濃厚に私の試行錯誤にお付き合いいただきました。本当に感謝してもしきれないほどにサポートしていただき本当にありがとうございました!(5人で撮った写真がなくて、、、)

メンバーとの写真①
メンバーとの写真②

たかさご共生研究所の他に当法人に加わってくれたメンバーも2人います。その2人も日々の活動を支えてくれる心強い仲間です。本当にいつもありがとうございます!!!

最後に

次の1年もきっとトライアンドエラーの連続だと思いますが、関わってくださるみなさんと少しずつこの高砂に必要な形をつくっていきたいと思っていますので、引き続きご一緒していただけると幸いです。簡単ですが1年間のまとめとさせていただきますっ!!!!(礼)

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