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関西全域への普及を見据え掲げる、それぞれの目標――フレスコボール関西(GVK)座談会【後編】

フレスコボール関西 Grêmio VENTO(GVK)の4名に集まっていただいたGVK座談会後編。今勢いに乗るGVKがどんな想いを持って活動しているのか、どんな将来像を思い描いているのかが伝わってくるインタビューになりました。

また、全国のフレスコボールクラブやプレーヤーに向けての思いも語っていただきました。仲の良い4人の掛け合いもお楽しみください!

お話しいただいたのはこちらの4名↓
GVK代表・松井芳寛さん
副代表兼GPA責任者・山下祥さん
GPA責任者・弘田聖さん
NFC代表・横田亮太さん

前編はこちら

常に誰かが新しい提案をしている

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― GVKの特徴は何だと思いますか?

弘田 まっちゃん(松井)を中心に、常に誰かが新しいことやろうって言ってますね。しかも発案から形になるまでちゃんとやりきるというのがすごいなと思います。イベントをするにしても、新しい意見が出たときも、めんどくさいとか思う人が少ない。

松井 今年はいい流れでテレビに出たり、ゲラゲラカップで人が集まったりしたのですが、本当なら来たであろう体験者がコロナの影響で取りきれなかったという気持ちはありますね。それをつなぎ止めるために、常にいろいろな企画を考えています。LINEのスタンプをつくったりとか。

― スタンプはなぜつくることになったんですか?

山下 あれは、最近来られていないメンバーがそのままやめてほしくないなという思いが根本にあって、僕が発案しました。自粛で時間もあるし、コミュニケーションの中で使えるものということでスタンプにしました。

弘田 僕は後から入って感じたんですが、うまいこと成り立ってるんですよね。まっちゃんとかの発信でやましょー(山下)がホームページやLINE@をつくってくれて。

その後メディアの露出が増えてからは、LINE@を見るたびに「フレスコボール興味あります」という連絡が来ているんです。それはたぶん、やましょーがいろんなことを想定して先手を打っているからなんじゃないかと思います。

山下 こうなるだろうから、先にこうしておこうというのは結構考えていますね。チーム内でも、この人をフォローした方がいいなとか、間に入って動いている自負はあります。

誰かのためにフレスコボールをするということ

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― 関西から、全国のフレスコボーラーに伝えたいことはありますか?

弘田 亮太さん(横田)とかあるんちゃいます?(笑)

横田 このスポーツはほんまに歳いってからでもできる!ということですよ。明石ではファミリー層がやっているし、公園でもできるし、すごくやりやすいスポーツ。もっと普及したら面白いなと思います。
……みんなあるでしょ?もっと熱い思いが(笑)

弘田 (笑)。僕はもっと爆発的に広がるきっかけがあればいいなと思っています。言うてもまだ超マイナースポーツやと思うので。たとえばモルックは、芸人さんがやって加速度的に名前が知られるようになってきましたよね。

フレスコボールは各地域で頑張ってると思うんですが、どこかでタッグを組んで、作戦を立てて行動を起こせばもっと広がるんじゃないかな。と個人的に思っています。

山下 僕は、東京にいた頃は自分の練習だけしてればいいやと思っていたのですが、関西に来て教えることが増えて、教えることで教えられることも多いなと感じています。

自分が理解できていないと教えられない。だから、教えれば教えるだけ自分の理解も深まって、結果的に自分が上手くなる。だから僕は関西に来てからの方が、格段に上手くなった自信があります。

最近、大阪から朝霧(大蔵海岸の最寄り駅)に引っ越したんですが、地元の家族が引っ越しを手伝ってくれたんです。技術指導に限らず、誰かのためにやるフレスコボールが結局自分のためになる、ということを実感しました。

弘田 明石のクラブのLINEグループでやましょーが「今度引っ越します」と言ったときに、明石のママたちを中心にものすごい湧いたんですよ。やましょーさんやましょーさんハートマーク、スタンプ、みたいな。人気すごいなって(笑)。

裏を返せば、やましょーが1人ひとりに割いてきた時間が、結果的に「引っ越し手伝いますよ」という風に返ってきているのかなというのは感じますね。ジャニーズか!っていうくらいの盛り上がりに、僕は若干嫉妬してるんですけどね(笑)。

松井 山Pやな。

山下 悪い気持ちはしなかったですね(笑)。ママから来たメッセージと思ったのが実はパパだったっていうこともありましたけど。

褒める文化を誇りに思う

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― 松井さんは何か言いたいことあります?

松井 フレスコボールをやってる人って、絶対みんな人のこと褒めるじゃないですか。その文化ってめっちゃすごいなと思ってて。すべからくみんなやりますよね。

僕が始めたときにはもうそれがあって。初心者なんて粗を探せばいくらでもあるのに、いい部分を見つけ出す能力を全員が標準装備している。これはすごいし、みんなで誇ろうぜって思います。

― ありがとうございます。では皆さんの今後やりたいことを教えてください。

横田 最近松井と話をしているんですが、大阪には舞洲という、眠っている土地がありまして。そこにどうにかビーチをつくれないかなと考えています。クラウドファンディングの形が一番いいかなと思いますが、スピード感はなくてもそれはやっていきたいと思っています。

松井 そういう意見が出るようになったというのがめちゃくちゃすごいことやなって思います。自分のことのように思ってくれているのが嬉しいです。

横田 根本的にはこのスポーツがおもろいからやね。自分が面白いと思っているから、人に勧めたり、教えたいって思う。それはみんな一緒やと思います。

少しでも多くのメンバーにスポットが当たる場づくり

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弘田 僕は仕事が全国転勤なので、正直いつまで関西にいられるかというのが現実的な問題としてあります。ですが今のところは、クラブとしてできてきた明石に力を入れたいなと。5年後、10年後に成長した子どもたちがバリバリフレスコボールをしている、みたいに残したい。そうなるように先を見据えてやっていきたいです。

山下 僕もサトシさん(弘田)と近いですけど、明石は思い入れを持って携わっているクラブなので、盛り上げたいです。具体的には日本代表と、上位に食い込める選手を育てていきたい。関西からも新しい選手がいっぱい生まれて、新しい風を起こせたらなと。

あと、学校になかなか行けなかった子がフレスコボールに出会って、一緒にやっている中で、学校に行けるようになったという話がこの半年間であったんですね。なのでフレスコボールを通して、地域や人に貢献することもできるなと思っています。

松井 クラブとしては引き続きチャレンジすることと楽しむことを忘れずにやっていきたいですね。関西に1チームずつ設立するっていうのがひとつの目標。亮太さんが大阪にビーチをつくりたいと言っていましたが、僕は奈良にビーチをつくりたい。海がない県なので、いつかできたら面白いなと思っています。

個人的なところで言うと、高齢者へのフレスコボールの普及を自分が担うことですね。その中で、GVKのいろんな人にスポットライトが当たるようにしていきたいです。もっと日の目を浴びていいだろうという人がたくさんいるので、彼らを抜擢できたらと思っています。

今亮太さんが、チームをつくるということと、高齢者フレスコボールの両面で躍動されているので、そんな感じで他のメンバーにも活躍の場をつくっていきたい。それが僕のチャレンジですね。

― 皆さん、今回は楽しい時間をありがとうございました!

次回のインタビューもお楽しみに!


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