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推しを訪ねて11,000km、そして、アジアの頂点に輝いたフットサル日本代表〜前編〜

こんにちは、maayaです!

先日、開催されたAFCフットサルアジアカップでフットサル日本代表が優勝しました!!!いぇーーーい!!!

フットサル日本代表がアジアの頂点に輝きましたよ!!!

興奮冷めやらぬ中、1人帰国の途に着くことになった私は今、クウェートからの飛行機の中でこのnoteを書き始めています。

あ、先に言っておきますね!長いです。笑


フットサルアジアカップ2022東地区予選についてはこちらをご覧ください!


AFCフットサルアジアカップ2022

この大会はアジアの頂点を決める、AFCフットサルアジアカップ2022という大会で9月27日〜10月8日の12日間に渡って中東の国、クウェートで行われました。

夜のクウェートの街並み

5月17日〜5月21日にはマレーシアで東地区予選が行われており、フットサル日本代表は4戦全勝。東地区予選では圧倒的な強さでグループステージを1位で通過しました。

私は東地区予選からマレーシアへ行き、現地観戦をしていましたが、本戦からが本番。2014年からアジアの頂点を獲れていないフットサル日本代表が8年ぶりにアジアの頂点に立つところをこの目で見ないと…!と、開催国のクウェートに行ってきました!!

マレーシア遠征についてはこちらをどうぞ!

今大会、グループステージはA〜Dグループの4グループ、各グループ4カ国総当たり戦で行われ、上位2位までがノックアウトステージに進むことが出来ます。グループステージの出場国16カ国からノックアウトステージに進めるのは半分の8カ国ということになります。

日本はグループDに振り分けられ、サウジアラビア・韓国・ベトナムと同グループ。韓国とは5月の東地区予選でも対戦しており、9-0で日本が圧勝していました。

AFCフットサルアジアカップ東地区予選 韓国戦のメンバー

ただし、ノックアウトステージに進むと別グループの1位と2位が対戦するレギュレーションのため、ノックアウトステージを少しでも楽に戦うためには、グループステージの1位通過が求められます。そのため、グループステージはなんとしても1位通過したい…!と誰もが思っていたはずです。

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ノックアウトステージ トーナメント表

初戦を落としたフットサル日本代表

グループステージ、日本の試合日程は以下の通りでした。

1節 vs サウジアラビア
 9月28日 日本時間 17:00 現地時間 11:00
2節 vs 韓国
 9月30日 日本時間 17:00 現地時間 11:00
3節 vs ベトナム
 10月2日 日本時間 20:00 現地時間 14:00

グループステージでは、3試合を中1日で戦います。3試合全勝出来ればグループステージ突破は確実ですが、そんなに甘くないのが現状。これはサッカーも同じですが、単純に1試合は落としても上位2チームには食い込める計算になります。しかし、その場合は得失点での勝負になり、後の試合になればなるほど疲労も溜まってくるので1試合1試合確実に勝ち点を重ねていきたいというのが理想です。

しかし、初戦のサウジアラビア戦でまさかの敗戦。開始3分でクレパウジ・ヴィニシウス選手がゴールを決めますが、その後、11分、15分と立て続けに失点。2ndピリオドもそのままスコアは動かず、1-2で敗戦となりました。

1節 vs サウジアラビア 1-2 ●
得点者:3分 クレパウジ・ヴィニシウス(ペスカドーラ町田)

グループステージ突破に後がなくなった日本。
ただ、ノックアウトステージに入ってからは絶対に負けられない戦いが続くので、初戦で負けておいて良かったのかもと思ったのも正直なところ。ここだけの話、最初から決勝の後の飛行機を予約していたので、日本代表選手たちに先に日本に帰られちゃったら困りますからね。。。

バタバタと始まったMy Kuwait Life

そんな中、私は推しである内田隼太選手のいるスペインから次のサッカーワールドカップ開催国カタールを経由して、この大会の開催国であるクウェートにひとり降り立ちました。

クウェートに到着し、空港を出たのは夜10時頃。
外は生ぬるい風が吹き、砂漠の埃と排気ガスとでお世辞にも空気が綺麗とは言えないなというのが第一印象でした。治安は悪くない、むしろ良い方と聞いていたものの、中東の独特の雰囲気が漂っていて到着ロビーでは至る所で白タクがひっそりと声を掛けています。

クウェート空港に到着

空港からはバスでホテルの近くまで行こうとしていたので、空港のバス停に停まっている路線バスの運転手に声を掛けてみました。

「そんなバスないよ」
乗ろうとしていたGoogle先生が教えてくれたバスはないらしい。じゃあ…と思い、ホテルの近くまで行けるバスを聞いたものの「このバス乗りなよ、行きたいところで降ろしてあげるよ」と言わた私。

今までの経験と勘と感覚とを総合的に見て危険かどうかをジャッジします。まあ大丈夫だろう、と判断した私はそのまま乗車。終点を10分ほど通り過ぎた先にある停まるはずのない宿泊ホテルの目の前で降ろしてもらう、という日本ではまず考えられないような出来事から私のクウェート生活は始まりました。

クウェートの街並み

翌日、私にとっての初戦・韓国戦。この試合の時点では、日本からのサポーターはたった1人、私だけ。試合の2時間前に会場に着くように行こうと思い、日本時間で仕事をしていた私は明け方からホテルで仕事をしていました。

が、キックオフ1時間半前になり、キックオフ時間を間違えていたことに気付きます。。。8枚の選手幕と大きな日の丸を抱えて、タクシーに飛び乗り、会場に着いたのはキックオフの30分前。リーグ戦でもそんなギリギリに会場に着くことはありません。笑

Shaikh Saad Alabdullah Sport Hall Complex

そして、数日前からAFCのチケット販売サイトでチケットを購入しようと何度も試みるも決済がうまく出来ず。当日、現地で購入できると思って会場に行ったもののチケットオフィスなんてものはありませんでした。

1秒でも早く会場に入りたいがチケットがサイトで買えない私と、チケットはサイトでしか買えないと言い張るエントランスのスタッフとで押し問答が始まります。

「サイトで買えないんだけど、どこでチケット買ったらいいの?」
「チケットサイトでしか売ってない!」
「だからサイトで買えないんだってば!チケットオフィスは?」
「ない!チケットサイトでしか売ってない!」
「だから、言ってるでしょ!買えないんだってば!!!」
40度以上の灼熱の中、延々とこのループ…。試合前に勘弁して、、、。
結局、10分くらいこのやりとりをして最終的にはそのまま入れてくれました。笑

バタバタと会場に入り、もし1人ぼっちでも頑張ろ!「応援は人数じゃない。魂!」って太郎さん言ってたもん。と思いながら見渡すと日本を応援に来てくださった方がたくさんいました!心強い!!そして、横断幕を手伝ってほしいとお願いすると、みなさん快く引き受けてくださいました!めちゃくちゃ助かった。。。ありがとうございました!!!

韓国戦の応援席

バタバタと準備をしているうちにすぐに選手入場になってしまいました。30分って本当にあっという間!

2節・韓国戦では開始6分にオウンゴールを誘発させると、その1分後にオリベイラ・アルトゥール選手がゴール!18分に水谷颯真選手が代表初ゴールを決めます!2ndピリオドに入り、28分に石田健太郎選手も代表初ゴールを決めると1分後の29分に金澤空選手が、36分には吉川智貴選手がゴールを決め、6-0で圧勝しました!いぇーーーい!!!

2節 vs 韓国 6-0 ○
得点者:6分 オウンゴール
    7分 オリベイラ・アルトゥール(名古屋オーシャンズ)
    18分 水谷 颯真(名古屋オーシャンズ)
    28分 石田 健太郎(バルドラール浦安)
    29分 金澤 空(立川アスレティックFC)
    36分 吉川 智貴(名古屋オーシャンズ)

勝ち点3を積めたことはもちろん、6-0の完封勝利ということで得失点も積めたことに少し安心しました。とは言っても、まだまだ気は抜けない、、そんな複雑な気持ちでした。

この試合は週末に開催されたこともあり、最終的には現地在住の日本人を始めとする日本に縁があったり、日本のことが好きな方々がすごくたくさん観戦に来てくれました!めちゃくちゃ盛り上げてくれて、無事にニッポンコールも出来ました!ありがとうございました!!

日本代表の応援に来てくれた現地の人たち

この試合の後、私は1人のクウェート人と出会います。名前はモサ。日本の大学に留学をしていて、現在も在学中の大学生です。フットサルには興味はないようですが、日本代表が試合をやるとTwitterで見て会場に来たそう。今回の滞在ではモサに色々なところに連れて行ってもらったり、現地ことをたくさん教えてもらいました。モサ、ありがとう!

幕張りを手伝ってくれているモサ

何があるの?中東の国・クウェート

翌日は試合がなかったのでクウェート観光をすることに!とは言っても、クウェートは観光する場所がほぼありません。初めてのクウェートでしたが、1日あればいいかな…というレベル。。。

まずは、クウェートのシンボル・クウェートタワーへ!

クウェートタワー

クウェートタワーは3つの塔が並んでおり、2つは給水塔、1つは電力供給を制御する機器が収められ、他の2つの照明にもなっています。給水塔のうちの1つは展望台とレストランも併設されており、クウェート観光の目玉スポットのひとつになっています。

クウェートタワーの展望台からの眺め

そして、Mubarakiya Old Marketの周辺を散策。
どうやらクウェートの人たちは昼間は暑いので外に出ないらしく、17時半〜18時頃になると徐々に店開きをし始めていました。

閉店しているThe core of historical Mabarkyah Souk 1720

Mubarakiya Old Marketには主に衣類や電化製品、おもちゃなどのお店が所狭しと並んでいます。同じようなお店ばっかり。。。というのが感想です。笑

Mubarakiya Old Market
赤ちゃん用の可愛いディスターシャ

海に面している国ということもあり、Mubarakiya Old Market内には魚やカニなどの魚介類を売っているFish Marketもありました。海の幸が特産の地で生まれ育った私でも見たことのない魚がたくさん。。。

Fish Marketの魚たち

その後も散策していると、陽が落ちるにつれてだんだん人が増えてきました。道端のカフェでダベっているおじさまたちがいたので記念に一枚。笑

カフェでダベっているおじさまたち

そして、夜はホテル近くにあった大きなショッピングモールAssima Mallへ。外観からもう既にショッピングモールなのか疑うほどギラギラです。

Assima Mall

ここはアパレルを中心としたテナントとスーパー、レストラン、カフェなどが入った複合施設で、日本でいうららぽーとのようなショッピングモールでした。

ショッピングモール内もギラギラなAssima Mall

日本代表グループステージ首位通過!

翌日、グループステージ最後の試合、3節・ベトナム戦では、日本のエース・清水和也選手が2ゴールの活躍で見事完封勝利!

3節 vs ベトナム 2-0 ○
得点者:6分 清水 和也(フウガドールすみだ)
    36分 清水 和也(フウガドールすみだ)

この試合はグループステージを突破するためにはとても重要な一戦でした。絶対に勝たなければいけない試合。

そして、1点差での勝利でグループステージ2位通過、2点差以上での勝利でグループステージ1位通過という、点差に左右される試合でもありました。2位通過の場合に準々決勝で想定された対戦相手が強豪・イラン。イランとの試合をなるべく後にするには、1位通過が必要でした。

そんな試合で見事2-0で勝利をあげた日本!敗戦から始まったグループステージでしたが、無事に1位通過できたのは本当に嬉しかったーっ!!

試合後はモサがThe Avenuesというクウェートで一番大きなショッピングモールに連れて行ってくれました。

The Avenuesの高級ブランドが並ぶエリア

The Avunuesは中東でドバイモールに次ぐ大きさのショッピングモールと言われており、とにかく大きい。。。ハイブランドも取り揃えられており、本当になんでも揃うモールです。また、通路ごとにテーマが変わっていて、通路を一本入ると違う場所に瞬間移動したかのような感覚になります。

欧米の街並みをイメージしたエリア

クウェートでは外が暑く、遊べるコンテンツも少ない(お酒もない…)ため、昼間は外に出ず、夕方からショッピングモールに行く人が多いようでクウェート人はショッピングモールが大好きとのこと。たしかに、時間が遅くなるにつれて人が多くなっていました。

昔のクウェートの街並みをイメージしたエリア

ここでびっくりしたのがショッピングモールなのにバレーサービスがあるということ。モールの玄関に車を横付けすると係の人が駐車場まで車を運んでくれ、帰りも玄関まで持ってきてくれます。すごい。。。

バレーサービスのあるエントランス

絶対に負けられないノックアウトステージ

見事、グループステージを1位通過した日本はノックアウトステージに駒を進めます。ここからはまさに「絶対に負けられない戦い」です。

初戦、準々決勝の相手はインドネシア。グループC(イラン/インドネシア/チャイニーズ・タイペイ/レバノン)を2勝1敗の2位で通過した国です。

準々決勝 vs インドネシア 3-2 ○
得点者:31分 金澤 空(立川アスレティックFC)
    31分 水谷 颯真(名古屋オーシャンズ)
    39分 ピレス・イゴール(バルドラール浦安)

日本からのサポーターもリトアニアとマレーシアでも一緒だったがむちゃらさんとMizunoさんが到着し、増えました!!わーい!わーい!!

インドネシア戦、試合前の円陣

1stピリオドは両者共に譲らず、0-0のまま折り返し。勝ち上がりのトーナメントで勝敗を決めなければいけない中、なかなかスコアが動かず…。なんとか先制して守りたい、そんな状況でした。

しかし、2ndピリオド開始早々、日本はまさかの失点をします。時間はまだまだありましたが、この失点をしたことで逆転をしない限り先には進めなくなった日本。

私の心の中では「うそ。まじか…。えー。。。厳しいな。。。もう誰でもいいから早く決めて。」が無限ループ。この無限ループは約10分間続きます。

そして、21分金澤空選手がゴール!おっっっしゃあああああ!!!
あと、もう1点!と思ったのも束の間、1分も経たずに水谷颯真選手がミドルシュートを見事に決めます!!!そおおおおおまあああああ!!!!!(大興奮)

1分間で2得点決めた日本は一瞬にして逆転しました!!その後、試合終了間際にもバタバタと点が決まります。まずは39分に日本代表GKのピレス・イゴール選手のゴール。そして、同じく39分に日本は失点します。あと数秒。3!2!1!ブーーーー!

一瞬、時が止まった私たち。試合終了のブザーがなった瞬間にも相手のゴールが決まってしまったのです。フットサルにブザービーターはありません。(少し前に廃止になりました。)でも、入った瞬間がブザーの前か後かが微妙で喜ぶに喜べない時間が1、2秒ありました。この1、2秒は選手たちも含め、会場全体がざわざわ。。。とても気持ちの悪い時間でした。が、最後のゴールはカウントされず、見事に日本の勝利!!!

また、この試合では、インドネシア代表選手のフェアプレーが話題になりました。現地で観ていた私ですが、状況的にもそのまま攻められてもおかしくない展開でプレーを止めてくれた選手には本当に感謝ですし、選手にとってはとても勇気のいるプレーだったと思っています。

この試合の後はモサにクウェート料理のお店に連れて行ってもらいました!Freej Swaelehというお店でクウェート以外にもロンドンなど海外にもお店がある有名店です。

クウェート料理のお店 Freej Swaeleh

モサにおすすめをお願いし、クウェート料理を食べているとお店のオーナーが登場!「日本人なら金はいらねえぜ!」とでも言うような勢いで、「日本のこと大好きだから君たちはゲスト、だからお金はいらないよ!」とご馳走してくれました...!なんだそれ!?!?笑 そして、クウェートのおやつの詰め合わせの大きなカンカンまでお土産に頂いてしまいました...!オーナーさん、ご馳走様でした!!

Freej Swaelehのオーナーさん

ああ、日本人で良かったー!!海外に行くと日本人ってだけで得することがよくあります。そういう時に改めて日本人で良かったなーと実感します。

お腹いっぱいご馳走になって、今度はクウェートの街並みの夜景を見にドライブに連れていってもらいました。

クウェートの街が一望出来る、海の上の夜景スポット!2019年に海の上に出来たSheikh Jaber Al-Ahmad Al-Sabah Causewayという世界で4番目に長い36.14 kmもある橋の道路で、クウェートの街と対岸の砂漠とを繋いでいます。これから橋の先の砂漠地帯の開発も始まっていくようですが、現時点ではただの砂漠。そのため、車通りも少なく、私たちが行く2日ほど前には橋から飛び込んで自殺する人もいたようです。クウェートで自殺ってすごい少ないみたいなんだけどね。。。

少し調べてみたらKuwait Vision 2035というプロジェクトの一環で30億かけてこの橋ともう1つ12 kmの橋を造ったようです。きっとまだまだクウェートは今後、進化していくんでしょうね。

クウェートの夜景

砂漠の埃と排気ガスで空気が良くないため白くなってしまっていますが、日本だったら絶対デートスポットになるような景色でした。綺麗だったなー!

2試合連続逆転勝利!!叫んだ準決勝

準決勝の相手はウズベキスタン。今大会、グループB(ウズベキスタン/タジキスタン/バーレーン/トルクメニスタン)を3勝して1位で通過した国です。

過去の大会を振り返ると、日本が優勝した2014年大会は2位のイランに続いて3位。2016年大会はイランに続いて2位。そして、2018年大会はイラン、日本に続いて3位とウズベキスタンもアジアの強豪国のひとつです。

準決勝 vs ウズベキスタン 2-1 ○
得点者:23分 オリベイラ・アルトゥール(名古屋オーシャンズ)
    30分 金澤 空(立川アスレティックFC)

この日の午前中に私が待ち焦がれていた太郎さんたちが到着しました。わーい!わーい!待ってましたー!!

日本から応援に行ったメンバーと可愛い男の子

前の試合よりも横断幕も増え、大きなpoeiraのフラッグも到着!そして、太鼓も到着して、ますます応援に気合いが入ります!

準決勝から応援もパワーアップ!したはず…!

しかし、なかなか点が決まらず、試合開始17分日本は失点します。
「ううう、、、またひっくり返さなきゃいけないの…!?」

インドネシア戦のように流れのままポンポンと連続で入ってしまえばラッキーかもしれませんが、この試合は準決勝。そんな簡単にポンポン入れられるはずはありません。フットサルって点が入る時はめっちゃポンポン入るんだけどね…。そのまま、1stピリオドは0-1で折り返し。

出場機会がなくても毎試合ハーフタイムに練習をしていた黒本選手

ところが、2ndピリオド開始3分、オリベイラ・アルトゥール選手のゴールが決まります!まだ時間はあるぞー!!そして、30分には金澤空選手の2試合連続ゴールが決まります!!空くぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!(叫)

しかし、その数分後、GKピレス・イゴール選手が負傷してしまいます。そして、代わって入った黒本ギレルメ選手。私の応援している立川アスレティックFCのGKで今大会では初戦のサウジアラビア戦以来の出場でした。GKの途中出場は試合に入るのが難しいとよく言われています。しかも、試合終盤の逆転直後。かなり難しかった場面だったのではないでしょうか…。

それでも、黒本選手は最後まで守り切ってくれました!!最高!!!

試合後に黒本選手が写真を撮ってくれました!

そして、見事に2-1で勝利!!日本代表は決勝進出です!!!

準決勝は平日でしたが試合が夜だったこともあり、現地の日本人のみなさんや日本が好きな方々が一緒に応援してくれました!

ウズベキスタン戦直後の日本代表サポーター

忘れてはいけないクウェート最大のグランドモスク

無事に決勝まで日本の試合が観れることになった私たちは一安心。翌日はクウェートで忘れてはいけない観光スポット、グランドモスクへ。

日本ではあまり馴染みのない宗教ですが、イスラム教では1日5回礼拝を行っており、モスクはとても重要な場所です。クウェート最大のモスクで1986年に開業し、世界7大モスクのひとつと言われています。

クウェート最大のグランドモスク

このグランドモスクでは、男性と女性の礼拝所が完全に分かれており、男性は1階、女性は2階で礼拝をします。

今までUAEやトルコ、マレーシアでも何ヵ所かモスクに行きましたが、今までに行ったモスクに比べて全体的に天井が低く、天井の装飾が大きいという印象を受けました。また、ドームの部分も真下に行かないと覗くことの出来ない造りになっており、女人禁制のため女性は写真でしか見ることが出来ません。

グランドモスク内部(男性)

かなり解放感のある男性側に比べて、少し閉塞感のある造りの女性側。

グランドモスク内部(女性)

グランドモスクには国王専用のエントランスがあり、落ち着かないほどにギラギラしていました。王様のお家もこんな感じなのかな〜、、、。

国王専用エントランス

いよいよアジアの頂点・決勝戦

いよいよ決戦の日です!!

と、その前に同じ会場でタイvsウズベキスタンの3位決定戦を行っていたので観に行くことにしました。最後まで観ていませんが、この試合は8-2でウズベキスタンの勝利!3位決定戦でそんなに点差がつくとは…!

3位決定戦 タイ vs ウズベキスタン

ハーフタイムになったら、外に出て日本代表選手たちのお出迎えです。セキュリティと運営スタッフにあれはダメだ、これはダメだと言われながらも外に大旗と国旗を出し、ニッポンコールをして選手を迎えます。

この時、選手・スタッフがひとりひとり私たちの呼び掛けに応えて挨拶をしてくれて、改めて今日も一緒に戦わなきゃ!応援しなきゃ!という気持ちになりました。選手・スタッフの皆さん、ありがとうございます!

国旗とpoeiraの大旗

お出迎えが終わり、次はアリーナ内の幕張りです。時間がない上に、他のお客さんがたくさん入ってくる前に終わらせないといけません。動ける人数は5人。しかも、2F席のところに貼りたいと言ったらなぜかダメと言われ、1F席に貼ったら2F席のところに貼れと言われ、2F席に貼ったら見えないからと剥がされ、ハーフタイムに交渉して貼り直すという。。。しかも、担当者によって言うことがバラバラという適当さ。海外あるあるですね、、、。

決勝前、ウォーミングアップ中の会場

海外あるあると言えば、会場へのペットボトルの持ち込み禁止やモバイルバッテリーの持ち込み禁止はあるあるです。今回もペットボトルは入口で没収され、会場内で買えるかと思いきや会場内には売店もなく、会場に入ったら飲まず食わず。砂漠の国なので乾燥はしているし、応援で声を出すので喉はカラッカラでしたが、我慢しかありません。辛かったな、、、。

他にも、持ち物検査はポーチの中やカバンのポケットまでチェックされるし、横断幕や選手幕を持っている場合はそこに何が書いてあるのかを説明出来ないといけません。以前、海外でのサッカーの試合で日本語の横断幕を全部英語に訳して説明しないと会場に入れてもらえないということがありました。

今回、私は日本語で選手の名前が書いてある選手幕を持っていたので念の為、この大会の前に行われた国際親善試合のブラジル戦で配られたパンフレットを持参し、横断幕の選手名と同じことを証明出来るよう準備していきました。もし、海外に試合を観にいく予定がある人で日本語が書いてある横断幕やゲーフラを持っていく方は気をつけてください。

決勝 日本 vs イラン

ということで、決勝です!!!

決勝の相手は強豪・イラン。今大会、グループC(イラン/インドネシア/チャイニーズ・タイペイ/レバノン)を3勝して1位で通過した国です。しかも、グループステージ3試合で24得点1失点。準々決勝はベトナムに8-1で勝利。準決勝ではタイに5-0で勝利という圧勝しないと気が済まないチームのようです。。。

また、AFCフットサルアジアカップは1999年から2008年までは毎年、それ以降は2年に一度開催されており、過去に優勝したことのある国はイランと日本のみ。優勝回数はイランが12回で日本が4回。アジアでは圧倒的な強さを誇るチームです。そんなイランとの優勝を賭けた試合。

そういえば、リトアニアでイランの試合1stピリオドだけ観たな〜と思いましたが、その前の試合でパラグアイに負けたショックで何も覚えていませんでした。笑

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021 イラン vs アルゼンチン
決勝 日本 vs イラン KICK-OFF

試合開始15分、また先制を許してしまいます。正直、「ふぇ!?まじ!?また!?」と思ったと同時に「いや、でも、逆転して優勝する快感を味わいたい。。。絶対行ける…!」とも思いました。失点から約1分後、清水和也選手のゴールが決まります!さすが日本のエース!!しかも、ゴールの後ベンチに行くかと思いきや、めっちゃフェイントかけてサポーターの方に来てくれるじゃないですか!!嬉しかった!!!

1stピリオドはそのままスコアは動かず、1-1での折り返し。決勝はハーフタイムになると同時に2F席へダッシュし、2ndピリオドに向けて剥がされた幕の貼り直しを行い、一瞬でハーフタイムが終了しました。この会場はとても変な造りになっており、2F席に行くためには一度外に出て階段を降りて、ゲートの外にある長いスロープを登り、急で狭い階段を降りないといけません。めちゃめちゃ遠い。。。

2ndピリオドに入り、27分にはオリベイラ・アルトゥール選手のFKからの直接ゴールが決まります!キャプテン・アル様!!!きたあああああ!!さすがすぎる!!

試合終盤になるとパワープレーを始めたイラン。まさかのミスで無人のゴールにボールが吸い込まれていきます。正直、一瞬何が起こったかよく分からなかったくらい、強豪らしからぬミスでした。これも日本のプレッシャーがもたらせたオウンゴールだと思っています。

残り1秒。イランのパワープレーで日本は失点しますが、そのまま試合終了!
3-2で日本代表が優勝しましたーっ!!!!!

決勝 vs イラン 3-2 ○
得点者:16分 清水 和也(フウガドールすみだ)
    27分 オリベイラ・アルトゥール(名古屋オーシャンズ)
    40分 オウンゴール

試合終了後はアワードセレモニーです。

準備を待っている代表選手たち

あーっ!!!優勝カップ!!!!!

優勝カップが運ばれてきた

大会ベストGKに選ばれた黒本選手!!おめでとうございます!!

大会ベストGKに選ばれ表彰される黒本選手

そして………。
JAPAN CHAMPIONS!!!

ちょっとアスレ贔屓を…!
立川アスレティックFCの金澤空選手!20歳!若い!!笑
いやー!かんわいいいいい!!!いい笑顔!!

金澤空選手

そして、我らがアスレのイケメンキャプテン!上村充哉選手!!
めちゃめちゃ嬉しさが伝わってくる!!

上村充哉選手

最高すぎる!!!!!!
心の底から選手たちの笑顔を見るためにここまで応援に来たんだ…!って気持ちになる。。。

セレモニー終了後、疲れているはずの選手たちがサポーターのためにわざわざ外まで出てきてくれました!!本当にありがとうございます!!!

ユニフォーム姿の選手と優勝カップと写真を撮ってもらえるなんてサポーターからしてみたら幸せ以外の何者でもない。。。

今回はアスレの幕作ったばかりだったし、色も同じ青だしということでそのまま使ってしまったけど、金澤選手から幕ありますか?って聞いてきてくれて一緒に写真撮ってもらってしまった!やったー!!次の代表戦までにちゃんと代表の幕作らないと…!

そして、優勝カップを持たせてもらってみんなで集合写真!!!
最高すぎた…!!フットサル日本代表最高ーっ!!!!!

優勝カップを持たせてもらって集合写真!

そんな最高なフットサル日本代表のメンバーは10/21(金)より代表からFリーグという国内の舞台に場所を移して戦っています。アジアNO.1の選手たちのプレーが生で観れるチャンスです!!

本日、10/22(土)16:00より私の応援しているチームであり、今大会の大会ベストGKの黒本選手、イケメンなお顔だけでなく鋼のメンタルと左足を見てほしい上村選手、私が大好きなドリブラーの金澤選手が所属する立川アスレティックFCと日本代表で10番を背負うクレパウジ・ヴィニシウス選手が所属するペスカドーラ町田との武蔵國決戦がアリーナ立川立飛で行われます!日本代表選手が4人も一気に観れる試合です!是非、会場まで足を運んでみてください!!

もし、会場まで行けないという方はAbemaにて無料配信がありますので、是非観てみてください!!

続きは後編で!

色々な人に推しいないのにクウェートまで行くの!?って何度も言われたけど、本当にクウェートまで行ってよかったと思うし、行ってなかったら絶対に後悔していたと思います。

もちろん推しがいるに越したことはないけど…笑

ということで後編は推しに会ってきたお話です!
またね〜!

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