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つらい丘の先にはいつも絶景なday4 パンプローナ~プエンテ・ラ・レイナ(+23Km/90Km)/総務課長もスペインを歩いて横断しよう

こんにちわ。maasooといいます。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

「巡礼にいきまーす」と言うと、「おまえがキリスト教徒とは知らなかった」「巡礼はキリスト教徒(あるいはその聖地にゆかりの宗教の信者)のものじゃないの?」と、毎度言われたのですが、少なくともこのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はオフィシャルに「キリスト教徒でなくてもOK」ということがうたわれてたりします。

実際、初日に泊まったロンセスバージェスのアルベルゲ(巡礼宿)でも宿帳の「目的」の欄には「宗教」「文化」「スポーツ」とあり「だよね。宗教じゃなくてもOKだよね。」と、あらためて安堵するのでした。

なお、私の巡礼の目的は「語学」「ダイエット」そして、「外人と仲良くなれるか」でした。

8月22日のメモ

  • そろそろいろいろ痛い。隣の国で160Kmを2日で走るのにチャレンジした大先輩(※)はやはり超人
    ※前にいた会社の先輩で、Over60にしてトレランナー。このとき、フランスのツールドモンブランに出てた。

  • 緑豊かなナヴァラ大学は母校を思い出させたが、街から徒歩10分である点が大きな違い。

  • 草地から麦畑を経て、ブドウ畑が出現

  • 夕飯を食べはぐると次の日に響くことを学ぶ。しかし、コーラで2時間くらい延命できることも学ぶ。すなわち、食物、休養、ホディケアの関係を身をもって学ぶ。

  • 意外と仕事のことを考えてる。仕事好き、なわけはなく、人生のことを考えるよりは気楽なのでつい

  • 巡礼者定食にはワインががっつりついてくる


前日はホテル辺りの店もやってないし、もう疲れたから夕飯抜き。
定番となったカフェコンレチェ(カフェオレ)と、トルティージャ(スペイン風オムレツ)の朝ご飯。
今、思えばカフェコンレチェに砂糖入れるとかパンを食べるとか糖分をとっておけばよかったなと思うくらいに、この日の歩きはつらかった。
パンプローナの町外れには城壁。上から見れなかったのだけど、けっこうな大きさ。
街中にも矢印。
道にも矢印。
このときトイレに行きたくて行きたくてしょうがなく(大)、トイレを探すも日本みたいに都合良くトイレはない。「いよいよやばい。。」となりながら歩いていると「スタンプあります」というナヴァラ大学の案内看板、それも日本語!「きっとトイレも貸してくれるはずだ!」と望みを託し、スタンプスポット(大学の総合受付的なところ)へ。「スタンプも欲しいが、そのまえにトイレ!」と守衛さんにつげると、にこやかに「あっちだよ」と。その後、すっきりした状態でスタンプもゲット。ありがとうナヴァラ大学。(日本語の看板にすごい感動したのに写真がないのは、そう。余裕がなかった)
すっかり巡礼っぽい道に戻ってきた。
こちらのお二人はオーストラリアからいらした方々。たしか、息子さんもいたはずだけどこのときはたぶん先に言ってしまってたのだろう。背中には「オーストラリアのコアラを守ろう」みたいなことを書いた紙をつけてらした。(リュックの赤いところ)
この木々のトンネルは思わず撮ってしまう。
少し前なら一面のひまわり畑だったのだろう。
小麦畑をいきます。
丘を見ると「大変そうだなぁ」って思ってたのですが、そのあと、丘を登った後には何があるのかを知ります。
小麦畑の先には風車が。ドンキホーテの時代から風の強い土地ということなのでしょう。
それほど起伏のある土地ではないものの、ちょいちょい山も出てきたり。
風車に向かって丘をあがっていきます。このあたりで日本との定例ミーティング時間(平日は毎日日本時間の17時半、現地時間の10時半にチームの作業確認をしていました)で、「こんなとこにいるよー」と、カメラで景色を見せたりしてました。
巡礼序盤のハイライトなペルドン(許しの)峠。
峠の先を見ると、まっ平らなスペインの平原が広がってる。
「丘はつらいけど、その先には見たことのないすばらしい景色がある!」
と、このとき知った。丘を登るのがつらくとも楽しくなった。
人生もそんなもん。
めっちゃ興奮したので、後輩と電話してその景色を見せたりしつつ。
また平地。
右の兄ちゃんは韓国人のスンジュ。
サンジャンピエドポーから一緒で、抜きつ、抜かれつ、サンチアゴまで一緒。
数え切れない小さな町を通っていきます。
基本、青と黄色。
どの町も何かかわいい。
しかし、立派な教会。
左のじいちゃんにスタンプをもらう。
いよいよこの日のゴールに近づく。麦畑ばっかりの風景はだんだんとブドウ畑になってく。
下り坂をひとりにやにやしながら下る。
ぶどうは食べちゃう巡礼者も多いし、みんな多めに見てくれるらしいけど、結局、私は食べなかったな。
この日のおつとめ終了。写真撮る前に飲んじゃった。
プレンテラレイナ(女王の橋)という名の町。
開いてる店はあんまりないけど、その少ない店に巡礼者達が集まってる。
初日に一緒だったイタリア人女子もこのなかに。
プエンテラレイナの象徴ともいえる教会。
中は素晴らしい空間。
その前の肉屋。小さい町なのにすごく上等そうな熟成肉。
そう、スペインは牛肉の国でもある。
なぞの彫像。
その2。
逆側から教会を見る。
これがスタンプ帳。クレデンシャルといいます。
最初の町でこれを手に入れ、そのあと、アルベルゲ(巡礼宿)、道中の教会、バルなどで、スタンプ(シーショ)をもらっていきます。このスタンプで埋め尽くされたクレデンシャルが、サンチアゴについたときに「巡礼をしてきた証明」として、巡礼証明書を発行してもらう根拠になります。
巡礼中の道中には「巡礼者定食」というものがよくあります。前菜(サラダorスープ)、メイン(魚or肉)、デザート、飲み物(ワインor水)で、だいたい12〜15ユーロ。
ワインを選択すれば500mlくらいのデキャンタかボトル1本。酒飲みからするととてもお得。
ほうれん草のスープかなぁ。おいしかった記憶はあり。
ここは1泊10ユーロちょっとのアルベルゲ(巡礼宿)と、普通のホテルが併設されていて、レストランは共用。よって、レストランはすごく上等な感じ。
このチキンがすごくおいしかった。皮はパリっ、中はしっとり。
前日は夕飯が食べれていなかったから、感動しちゃう。

何せ毎日4万歩以上歩いているので、甘々なスイーツも気にせず食べられる。
とてもきれいなお部屋。だいたい毎日こういう団体生活をしてました。
4日目終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。