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本当の愛とはなんだろう?【心理学的に解説!!】

木枯らしの吹く季節になりましたね。

落ち葉の舞う公園のベンチに座って、赤く染まった木々を眺めながら

「本当の愛って一体・・・」

と、ため息とともに呟いたことが誰にでも1度はあるのではないでしょうか。

・・・・

少しセンチメンタルに入ってみました。

今回は「愛」について。

儚い想いや切ない気持ちは一旦置いておいて、心理学的観点から本当に愛するとはどのようなことなのか、冷静に分かりやすく解説していきます。


あなたの愛は「自己愛」になっていませんか?

こんにちは。

NLPプラクティショナー、LAB®プロファイルプラクティショナー、アドラー心理学勇気づけ講師のまあこです。


今回の愛についての解説は、ほんまでっかTVでお馴染みの植木理恵先生の著書「本当にわかる心理学」から引用させて頂きます。

この本では近年の若者に見られる恋愛のスタイルについて、次の5つの特徴を挙げています。

①相手からの賛美・賞賛を得たがる(好きだ、素敵だと口にしてほしい)
②相手からの評価が気になる(「私のことをどう思う?」と尋ねる)
③しばらく付き合うと、呑み込まれる不安を感じる(あまり好きだと言われると、かえって不安を感じる)
④相手の挙動から目が離せなくなる(自分のことを嫌いになったのではないかと気になる)
⑤結果として多くの場合、交際が長続きしない

恋人から「好きだ」「愛してる」と言ってもらえないと不安に駆られたり、相手が浮気をしていると思い込み、強く束縛したり、一挙一動を監視しないと気が済まなかったり・・・。

私も、過去の恋愛を振り返ると思い当たることがあります。(過去ですよ、過去 笑)


これらの恋愛スタイルについて、教育心理学の大野久先生は

相手に愛情を注ぐ”他者愛”よりも、自分を認めてほしいという”自己愛”の方が上回るような恋愛傾向

だと提唱しています。

つまり、自分で自分のことを認められない自己肯定感の低さを、相手からの良い評価(賞賛、賛美)によって補おうとしているのです。

彼らにとって恋人を失ってしまうことは、自分自身を失ってしまうことだ

と本には書かれています。

自分に自信がないから相手の行動を疑い、相手からの「好きだ」という言葉がないと不安になってしまう。

この傾向が強くなりすぎると、なんでも相手の言いなりになってしまったり、常に恋人がいなければ自分には価値がないと思う恋愛依存症になってしまうような、危険な領域に陥ってしまう可能性もあります。


まずは自分のアイデンティティを確立すること

ここまで読んでみてどのように感じましたか?

発達心理学者のエリクソンは

本当に親密であるためには、確固たるアイデンティティが発達中でなければならない

と語っていますが、少し難しいですね。

アイデンティティとは自分は何者なのかという概念です。

いわゆる「自分探し」を先に自分自身で行えている2人だからこそ、成熟した恋愛関係を築けると語っています。


本当の愛を育むためには、次の6つの重要事項があるそうです。

①無条件性:相手に条件を求めず、ありのままの相手を好きになろうとする
②相互性:自分のことだけを考えるのではなく、相手のこと・2人のことを考える(相手の喜びを自分の喜びと感じる)
③防衛の消失:ありのままの自分を相手に出すようにする

④人生のパートナーシップ:精神的に支えあう存在になるよう意識する
⑤時間的展望:今だけでなく、将来の2人のことに思いをはせるようにする
⑥身体症状の消失:「ドキドキするから好き、緊張感が好き」という時期を越えて、「安心感や信頼感をもてるから好き」へ移行することを喜ぶ


この6つの重要事項の中に、

「相手のこと」「ありのまま」「2人のこと」「支え合う」「信頼感」

などのワードが出てきます。

これがつまり、”他者愛”ということではないでしょうか。

自分、自分、自分・・・ばかりの”自己愛”から、お互いのことを認め合う他者愛へ。

それにはまず自分のことを理解して、自分を愛することから始める必要がありそうですね。


最後に私の好きな名言をご紹介します。

幸せな結婚なんてない。
幸せな人と幸せな人が結婚するから、幸せになれるだけだ。(ジェームス・スキナー)


今回はこの辺で。

ここで出会えたことに感謝します。


「夫婦の愛情について」こちらの記事でも解説しています。


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