3つの時間
こんばんは、陽です。今日はいい日だったよ。
昨日はさっそく日記が書けなかったけどそれには訳があったんだよね。というのも、今日の2限のゼミで発表しなければならなかったから一日を呪術廻戦とスライド作成に充てていたんだ。おかげで自分の学びも深まったし、今日も合わせて全24話を見終わることができた。
では、今日の日記の内容に入るとしようか。
今朝起きてまず思ったのが「ああ、昨日はちゃんと眠れたのか」ということだったんだ。ここ数日、どうも寝つくのに最低1時間はかかってしまう。だめだとわかっていても寝る前はやっぱりスマホを見ちゃうんだよね。だってほら、遠くに住む恋人に「おやすみ」とか一日の最後のメッセージを送らないといけないじゃない。そしてそれだけでなくついSNSを開いてしまうから脳が活動しっぱなしなんだな。眠いのに眠ることができないというのはとても苦しい。それで起き抜けに出たのが「ああ良かったちゃんと眠れたんだ」という安堵だったんだ。
目が覚めたあとはラジオ体操をしたよ。フルグラとヨーグルトをかき混ぜたものを食べて、早速スライドの発表の練習をした。その甲斐あって発表は無事終えられた。指摘したところも教授に的を得ている、って言われてホッとした。
その後はお昼ごはんを食べた。12日賞味期限が過ぎた卵をバターをひいたフライパンの上に割り入れてかきまぜ、塩と胡椒少々いれて薄く焼く。その上に8枚切りトーストを2枚横に並べてまた焼く。卵が焼けてきたらそれが内側にサンドされるようにトーストをぱくっと閉じる。両面焼き色がつくまでひっくり返しながら更に焼く。そうするとなんちゃってホットサンドの出来上がりだ。千切りキャベツをさらにサンドして適当にマヨネーズとブルドックソースをかけて食べる。卵を使いたかっただけだからこれで十分だ。
4限までの時間はまあ暇だからメイクをしたりして適当に時間を潰していた。4限終わりには後輩がお土産をくれるって言うからと会う約束をしていた。それを楽しみに講義も頑張ったよ。いやごめん聞き流して終わっちゃった。
後輩が持ってきてくれたのは同じ地元の銘菓だった。何度も食べたことがあるお菓子でそれはそれは美味しいお菓子。ありがたく受け取って、それだけで解散というのも寂しいから一緒に海に行くことにしたんだ。彼女は楽しい子でもっと話を聞いていたかったんだよね。
海を見ながら、まだまだ白い太陽が空と自身を赤く染め出すのを待ちながら、色んな話をした。砂浜をずっと歩いていったとき、いろんな貝殻を見つけた。きれいな紫色のも見つけられて嬉しかったな。防波堤から海を覗き込むと、そこは浅くなっていたところで海の底まで見えた。きらきらと小さい魚がたくさん泳いでいた。釣りをしている人も多くて、何が釣れるんだろうね、のどぐろあったら食べさせてもらいたいな、なんて笑いあった。
そうこうしているうちに快晴で真っ青だった空は、水平線からだんだんと白んでいって、橙に色づき始めた。海面で波に揺られきらめいていた白い光も少しずつオレンジに近づいていった。それに比例して海の青もまた深みを帯びていった。波模様はゆったりとしていた。
どんどん沈んでいく。青かった海を黄色と、オレンジと、白とに染め上げて。水面をのっぺりと鏡のようにさせて。沈む直前、線香花火の火の玉みたいに、陽は紅くぽてっとしていて、あっという間に海の向こうに落っこちてしまった。
じゃあ、帰ろうか、とどちらからともなく立ち上がって砂浜を歩き続けた。砂は靴の中を、いや靴下の中まで入り込んでジャリジャリとしていたけれどそこまで不快ではなかった。
別れ際、今度はカラオケに行こう、と約束したよ。2個下の子だけど慕ってくれるのがとても嬉しい。こちらも頼れる先輩でいられるように頑張ろうって気持ちになるね。尊敬されうる人でありたいもの。
そんな感じで今日はいい日だった。頑張った時間と、美しい時間と、楽しい時間があった。とても満たされた気持ちだ。いつもより明日を楽しみに思える、そのことをとても幸福に感じる。
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