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息抜きの息継ぎ:21「伝」




欲しいのは、心を満たす音楽。

他には何も要らない、と思える瞬間。


何も要らない?
嘘、そんなのは幻想だよ、と頭で知ってはいても

その瞬間だけは本当に
心と魂を繋ぐ回路がバチバチと発光し、
現象として差異なく1ミリのズレもなくそう思わせてくれる音楽、というものも、この世には存在する。

滅多には出会えない。

それでも、その瞬間をくれる音楽は
確かに存在する。




占星術の話をしよう。

2019年の9月14日は
魚座の満月。

魚座、という星座は12星座のアンカーであり、
牡羊座から始まったストーリーの終着点でもある。

満月、ということで

ひとつの物語の最後に全てが満ち、
過不足のないかたちで終わりを迎える、

14日は丁度そのサイクルの節目にあたるのだそう。


私にとってのひとつのサイクルの終わりは、どんなふうになるだろう、

私が占星術に頭を突っ込んだのは去年末。

それぞれの星座のストーリーを理解しはじめて初めての終点でもある。

ともかく
自然に、穏やかな気持ちで14日を迎え
私なりの節目を静かに感じてみよう、
と思っていた。




12日の夜にひとつ、詩物語を書いた。

書きながら「気持ちの伝達」がテーマのひとつとして浮き上がってきたので

タイトルに強いこだわりを持たないタイプの私は、単純に、何も考えず
書いている段階でちらちら浮かんできたpostman、という単語を入れ、


音感重視で

『autumn autumn postman』

オータムオータムポストマン

として、
これを一旦完成させた後で


確か
山田かまちの絵のタイトルは
プリーズミスターポストマン・・フライングポストマンプレスは音楽エンタメフリーペーパーで

エルレの曲のタイトルはautumn song、だっけ、

なんて考えながら、このタイトルにまつわる
気になる単語のいくつかを検索した。


そうやって当たり前のように
あるバンド名にぶつかった。


『postman』


宇宙からの回答はシンプルで単純明快。
本人にしか理解出来ない、
完全に本人仕様のかたちをしている。


ああ、こう来るのか、と思った。


(A)throbという曲のなかに、
私の執着点の全てがあった。

これだ、とすぐに分かった。
一瞬で心が満ちてしまったから。


誰にもひとつふたつはあるだろうけれど、
私にも心の中に
『絶対に他人を立ち入らせたくない領域』というものが存在する。

普段はその領域のことなど忘れて生活をしている。

そしてそこに入りこんで来れるのは
私の場合、今のところ、音楽だけだ。

(これを私は自分にとって
大切なものを見失わせない為の、喜ばしい特性だ、と捉えている)


懐かしい、だけど違うな、
今の音楽だ。

今、なのに、原点回帰させられるようだ。

あれもこれも全部
許してしまおう。
水に流してしまおう。
更新しよう。

だって夜が終わるのだから。
終わってゆくのだから。

新しい音が鳴っているのだから。
新しい音のなかで生きられるのだから。


理屈じゃ、ない。

14日の夜には、これさえあれば、私には何も要らない、と思った。

なるほど、これ以上ないくらいの回答。
過不足のない、終着点。

そうきたか。
私の持つタイムラインは直球でいて正直だな。

満ちてしまった。

だから私は今こうして文章を書いている。

とてもかたちに出来そうにもない想いを文字に宛て、どうにか伝達する為に。

次の始まりへと繋げてゆく為に。




と!
今日は息抜きの息継ぎも
いつもとは違う魚座っぽ=感覚的テイストで書きました。


先日投稿した詩がきっかけで
素晴らしいバンドの素晴らしい曲に出会えました。
魚座満月からのギフト、最高。


名古屋出身バンド、ポストマン。注目です。
(A)throb、イチオシ曲です。
やばいです。幸せです。

今日の雰囲気にぴったりの曲ですよ。
よければぜひ。

特に「暗くて長い間夜」を経験してきた人は
ここで越えちゃいましょう。

いやあ、映画って素晴らしいですね、の映画、の部分を音楽、に変えて速やかに君に告げたい気分です。




私には音楽しか残らなかった。


喜びに近い気持ちでそう思いました。

いや、実際には好きなものは音楽だけじゃない。
秋の風も好きだし、
今飲んでるほうじ茶ラテだってうますぎる。

大体、そういう感覚は普通
長く音楽をやってきた人間が感じることでしょ。

楽器も大して弾けない
歌も歌えない
聴くことしかできないのに、

音楽がいちばん、って笑



でも、スイ、とそう思えてしまった
13時33分、真昼の魚座満月。

それも良いよ、と許しましょうか。
理屈じゃないのだ、仕方ない。



余談ですが、星座の12番目、だけでなく

私の慣れ親しんだタロット的解釈でいうところの21番も
ひとつの世界の完成、サイクルの節目にあたります。

という訳で
記念すべき21番目の息抜きの息継ぎを「伝」として

魚座の満月らしく、括ってみます。
(いやもう年始からのnote投稿、よく続けられたもんだわ。今後も続けるけどさ)


占星術に興味のない方にも、なんとなく感覚的に伝わると嬉しい。
とにかく、明日からは新たなサイクルに入ります。

始まりへと続きます。



















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