取材相手を探す3つの方法とは?インタビューライター直伝「人の探し方」
こんにちは。「一ヶ月の半分は人探し」をしているライターのまりなです。
私のライティングはインタビュー取材が中心です。副業から始めて今年で3年目。
毎週誰かに会いに行き、貴重なお話を聞かせてもらいます。
しかしその誰に会いに行くかは、ほぼ毎回自分で探しています。
現在受けている媒体のクライアントさん方からは、取材相手を見つけるところからお願いされています。
私の場合「この方をインタビューしてください」と依頼されることは三ヶ月に1回くらい。
少なくても毎月6名〜7名はインタビューを行っています。
ちなみに今は来月取材する方々を探している状況で、ほぼ月の半分は人探しで頭がいっぱい。
もう本当に誰に出会えるかわからないため、毎月「無人島に行って人探しをしている」イメージ笑。
例えて言うなら、無人島で採った果物、一滴の水、焚き火に必要な木々……命に直結する必要不可欠のものが、私にとってのインタビュー相手です。
正直、インタビュー相手が見つからなかったら、納品できない=収入なしです。
「誰かいい人いない?」って結婚相手を探すかのように発掘するのが私の生活の一部です笑。
そこで今回は私がいつもインタビュー相手を探す方法をお伝えします。
まずは、SNSで繋がっている友達から探します。
特に私はFacebookでつながる友達から紹介してもらうケースが多く、友達と言っても年齢はさまざま。同級生から親世代くらいまでの方と繋がっています。
Facebookは友達申請をお互いに許可すれば情報を共有することができます。許可した時点でFacebook上「友達」になります。
最近はFacebook離れとも言われ、10代20代はほとんどやっていないかもしれません。でも実際にインタビューをしたいと思う人物はある程度年齢を重ねた人が多いため(スポーツ選手だと若い世代ですが)問題ありません。
同世代でも普段から活動的な人を見つけては、折を見て何度も聞きます。
私の場合は「プロボクサーを取材したいのだけど誰かふさわしい人いない?」と質問し、例えその場で見つからなくても「ちょっと周りに聞いてみるよ」と返信があり、そこから知り合いの知り合いに紹介してもらい繋がったケースもあります。
次に、過去の取材相手から人を紹介してもらいます。
私が今書いている媒体のメインは「福祉・介護」と「格闘技」です。
元介護福祉士なのでライター採用になったときには「福祉・介護」なら余裕で探せると思っていました。
しかし飛んだ勘違い。以前一緒に働いていた人たちは転職し、介護士ですらありませんでした(……って私もか)。すぐには理想通りの人物が見つからず苦しいスタートを切りました。
その上、格闘技は更に知らない世界。がっつり文系の私がインタビューをすることになったのは今でも不思議です。「KO戦とは?黒星とは何か?」その意味さえ知らないまま書きはじめた格闘家インタビューはもっと苦しみました。
①の「SNSで繋がっている友達から情報を得る方法」でなんとか一人目のプロレスラーを探しだし、その時点で「来月は誰にお願いしよう……、見つけられるかな」と不安が募りました。
でもそんな時は、取材した相手へ最後にひとこと「どなたか今回の取材にご協力いただける人いませんか?」と聞くことです。同業者なら良い同業者を紹介しようとしてくれます。私が駆けずり回るより遥かに効率良く探せます。
また、取材を経験された方だからこそ、媒体の趣旨を理解し、協力してくださいそうな方を紹介してくれるため、一安心。
次の取材者を紹介いただいたときは私も、「あーよかった、来月までは書ける!」と安堵して、帰りの足取りも軽くなります。
また、畑違いの場所でも、必要な人材の話題を振っておくことは大事です。
先日、介護施設に取材に行ったのですが、施設長に格闘技の話題を思わずしたら「実は知り合いの息子さんがね」と話され、今年6月ライト級王者になった話題のキックボクサーを紹介してもらうことができました。
畑違いの場所でも諦めない。思わぬところに宝が眠っていると実感しました。
最後に、図書館へ行くことをおすすめします。
「図書館行ってどうするの?」と思われるかもしれませんが、人探しの方法はSNSだけでありません。私は「近所の図書館で見つけた!」ということもありました。
SNSだけで探そうとすると確かに初対面の方に巡り会えるのですが、誰かの知り合いや友達です。でも誰の手も借りず見つけることもたまには良いと思います。
先日図書館で別の媒体の記事を書くために情報を入手しようと図書館に行ったのですが、思いがけず図書館で人探しセンサーが反応。「日本初片づけヘルパー」の本を見つけました。
探していた人材に結びつきそうな、最適な本だったのです。
本を出すくらいの人であれば、「インタビューしたけど、あまりお話の中身がなかった」という恐怖を味わう心配をしなくて済むと、その場で本を読み、すぐに連絡しました。
ありがたいことに取材に繋がり、後日東京の銀座でお会いし本を出版するまでの経緯を聞かせてもらいました。
以上、私はご紹介した3つの方法で今日までインタビューを続けています。
そんなことまでして、なんでインタビューしているのか?と思われるかもしれません。
でも3年間続けてこられたのは、単純に「楽しかった」からです。
初対面の人の話を聞くのは緊張もしますが、素晴らしい体験です。
それまで一度も会ったことのない人が自分に向かって真剣に人生の一部を見せてくれるのです。
話す言葉の重みや深さをどれだけ読み取り、感じ取れるかがライターの腕の見せどころ。
残念ながら私はまだまだ力不足で「私でない人が書いたらもっとよかっただろうに」と思うことがあります。でも私に時間を作って話して下さった事実を無駄にしないようにしたいと思います。
今回はインタビュー取材ライター直伝の「取材相手を探す3つの方法」をお伝えしました。
取材者探しで苦労している方は、ぜひ参考にしてください。
そして、インタビューはいろんな人の価値観を知れるチャンスです。
どうぞたくさんの人に出会ってくださいね。
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