どこへ続いていても、大丈夫。
どこまでも続くようにも、すぐそこで途切れるようにも見える一本道。眼下に広がる町を眺めながら歩く。
空に近いこの丘の上から見渡すと美しく見えるこの白い町も、ここに暮らす人々にとっては日常に過ぎない。
今日もこの町で誰かが笑い、誰かが泣き、誰かが生まれ、誰かが星になる。
見上げれば、吸い込まれそうなほど青い空。振り向くと大きな白い鳥が優雅に飛んでいた。
あの鳥はどこへ行くのだろう。
私はどこへ向かうのだろう。
そんなことを思っても答えは出ないまま、鳥は遠くへ飛び去ってしまう。
くねくねと曲がりながらも、着実に前へと私を導くこの一本道。
歩くのに疲れたら、石段に座って空を眺めてみよう。
転んで立ち止まっても、きっと後ろから来る誰かが手を差し伸べてくれる。
さみしかったら誰かと歌でも歌いながら歩けばいいし、1人でのんびり歩いていくのも楽しそうだ。
あの道の先に何が待っているのか、今はわからないけれど、あそこでもきっと同じ白い町と青い空が見える。
どこへ続いていても、大丈夫。
カメラ:Panasonic LUMIX GF10
撮影地:ヨルダン・アンマン(Amman, Jordan)
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