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ある夢のなかから、物語ははじまる

明晰夢めいせきむ、というものがある。

僕がこの名前をしったのはつい最近なのだが、「夢のなかで夢であると自覚しながらみる夢」については僕もなんどか経験がある。

子どもの頃から、夢をよく操っていた。「どうせこれは夢なんだろう。飛ぼうとおもえば飛べるんだろう。」といってほんとうに宙に浮かんでそのまま空を飛ぶ夢だったり。戦隊モノヒーローになって、敵をバッサバッサとなぎ倒し、都合がわるくなるとヒーローのくせに「もう夢はやめっ。」といって強制的にめざめるということを体験していた。

夢というのはほんとうに不思議で、人によっては毎日のようにみるものなのに、一般的によくわかっていないことのほうが多い。というより夢はあくまで夢であって、わざわざ「起きているときに」夢についてかんがえないというのが大半の意見だとおもっている。

しかし歴史をみると、「夢枕に立つ」という言葉があるように昔の人は夢と真剣に向き合っていた。大河ドラマなどでもこのように故人と会話をするシーンはわりとよくみられる。

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ここまで書いておいてなんだが、べつに明晰夢をみたという報告の記事ではない。

でもそれ以上にふしぎな夢をみてしまったのだ。

あたりは暗い住宅街。時刻は夕方の19時頃だろうか。等間隔にならぶ街灯が数十メートル先の道まで照らしてくれる。途中、右手に建設現場のプレハブ小屋があった。もう作業員たちはとっく帰宅していて小屋のあたりはまっ暗である。しかし、突然。耳をつくような甲高い若い女性の叫び声が小屋のほうから聞こえてきた。僕はおどろいて小屋に向かって走った。すると現場の関係者らしい作業服を着た若い男性職員が血を流して死んでいる。僕は立ち止まり、おどろきのあまり声が出ない。なによりも信じがたかったのは、先ほど叫び声をあげていた女性はまちがいなく僕の妹だった。これではまるで妹がこの男を殺したようではないか。僕は妹の顔をしずかにのぞいた。彼女の目は銃を向けられた野うさぎのように動かない。しかし僕には彼女の口元がかるく微笑んでいるようにみえた。

ざっくり書くとこんな感じの夢だった。

朝からなんという重い夢を見ているんだ、という感じだが夢なので仕方がない。とりあえず前置きしておくと「僕には妹はいない」。それに小説やドラマ、映画であっても「このような内容の話はみたことも聞いたこともない」。

完全にオリジナルか、と聞かれたらそこまで奇異な設定というわけでもないので自信はない。でもおもしろいネタの種ではあるとおもう。

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ところで、この本を読み終わった。

1日に約1時間ほどは読書の時間をつくるようにしている。そのなかで50ページほどを読み進めるので、7〜8日ぐらいで読み切ったことになる。

以前にもnoteで書いたが、僕は日本史についてここが好き、という時代があるわけではない。日本人がこれまでに歩いてきた命のレールである日本史そのものが好きなのだ。

だから今のように鎌倉時代に凝る時期があれば、江戸時代にハマるときもある。

まずは興味のあるところから、ということを僕は大切にしている。

いつかそれがパズルのピースのようにうまいことはまって、ものすごい大きな一枚の絵になればいいなとおもっている。

ここで先ほどの夢の話。

ひとつひとつでみるとただの不思議なできごとであっても、これが積み重なったらいずれいっぽんのミステリーが書けるかもしれない。

「人生なにごとも継続だな」とおもいつつ、しっかりと夢のストーリーをノートに記した。

つぎの休みはこの続きでもかんがえてみるか。

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