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魅惑のエメラルドグリーン

フランスのコルマールから3時間、はじめてのFlixBusに乗ってスイスのチューリッヒへ向かう。バスで隣の国へ行けるなんて改めてびっくりする。沖縄なんてバスで隣の県までも行けないのに。

スイスは両親が25年前に新婚旅行で行った国で、それはもう最高だった、と小さい頃から話に聞いていた。ヨーロッパ周遊のルートにに絶対になにがなんでも組込もうと決めていた。

駅に着いて、宿に荷物を預けてチューリッヒの街を歩く。

濃いエメラルドグリーンの街。沖縄の海もエメラルドグリーンだといわれているけれど、チューリッヒの湖の色は沖縄の海とは全然違う、魅惑的な、大人なエメラルドグリーンだった。

おなかが空いたので早めに夕飯を食べる。運ばれてきたプレートが明らかに2人でシェアして食べるくらいの量だった。白身魚のフライと、茹でたポテトがたっぷり入ったディナープレート。レモンを絞って食べる。めちゃくちゃ量多いなっ!と思ったけど普通に完食した。いきなりどうしたわたしの食欲。

ありがたいことに日本語メニューがあったんだけど、ちょっとよく見て。日本語訳。光ってるワイン。白ワインスプリッツァー氷とレモン甘いか酸っぱい。、、、?日本語メニューとてもありがたいんだけど、半分くらいよく分からなくて面白かった。甘いか酸っぱいとは、、?

スタバでラテを買って、夕暮れの街をぷらぷら歩く。スイスの物価は高いとは聞いていたけど、ほんとうにびっくりするくらい高い。さっき食べた夕飯は、魚とポテトだけだったのに3500円(日本だったら定食屋で800円くらいで食べれると思う)。

いちばん各国の物価の違いが分かりやすかったのが、スタバのラテ。どの国でもトールサイズのホットのカフェラテを頼むんだけど(日本では400円ちょっとだよね)、ヨーロッパのほとんどの国ではだいたい600円前後くらい。それでも高いなーと思ってたんだけど、まさかのスイス様は800円でした。日本の倍やーん。こわい。震えた。

ぼーっとベンチで湖の夕暮れを眺める。この瞬間がいちばん幸せだなーと思う。白鳥の大群が陸に上がって休んでるのをみて、山中湖で白鳥の集団に囲まれたときのことを思い出した。白鳥って意外と大きいんだよなぁ。

21時前でもまだまだ明るい。明日は朝早いから、カフェラテ片手にぼーっとしながら夕陽が沈むのみたいけど、はやめに宿に帰るとする。


翌朝。9時にチェックアウトして、チューリッヒ駅へ。10:12発の電車でクールへ行き、そこから乗り換えてツェルマットに向かう。

駅で買ったevianの水。キャップがぱかっと開け閉めできるタイプでなんだかテンションがあがった。

クールへは約2時間。トンネルを抜けたとたんに、エメラルドグリーンの湖が目の前にぱぁーっと広がる。

両親に「今クールに向かってるよ!」と写真を送る。日本は夕方の17時くらいかな?

父「お父さんたちもチューリッヒからクールで乗り換えてツェルマットに向かった〜」

父「トンネル抜けたら景色がかわる!」

母「もう一度行きたーい。」

父「ああー1992年の初夏だった」

なんだかエモい。25年前に2人が見ていた景色を自分も見てるのか、、と思うとすごく感慨深かった。2人も連れてきたいなぁ。

クールに到着。念願の、憧れの、氷河急行へ乗り換える。世界一遅い特急、氷河急行。これから6時間かけて、のんびりとツェルマットへ向かう。

日差しがサンサンの今日。ほんとうに晴れてよかった!さっそく乗り込む。

アルプスのふもとの小さな村の間を走ったり、

草原の中を走ったり、

広大な山々の間を走ったり(ごはんもきた!)、

トンネルを抜けると視界がぜんぶ真っ白な銀世界で、自然と車内で歓声があがる。

そんなこんなで6時間もあるから寝ちゃうだろうなぁと思っていたけど、景色がコロコロ変わるもんだから飽きることなく外を眺めてたら、いつのまにかツェルマットに到着!贅沢すぎる電車旅だった、、、。

ツェルマットに到着して駅をでると、マッターホルンがお出迎え。目の前の宿にチェックイン。

宿の部屋からみえる夕陽に染まるマッターホルン。お父さんとお母さんも、この街に来たんだなぁ。小さいときから2人の写真で見ていたツェルマットの街とマッターホルン。

すごい心がぐわぁーーーっとなる感覚。

あしたはマッターホルンに登ろう。


2019/5/31 Zurich, Switzerland.

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