ゼウス

都内メーカー企画開発部勤務 アラサーマン       10年後にそっと読み返す用なの…

ゼウス

都内メーカー企画開発部勤務 アラサーマン       10年後にそっと読み返す用なので、期待しないで下さい。

最近の記事

53:「君たちはどう生きるか」を観て思ったこと。

日付を超えた六本木ヒルズから電動キックボードに乗って思った。 「伝えるってなんだろう。」 その日は、後輩から靖国神社の「みたままつり」に誘われて仕事終わりに行くことにした。 ずっと東京暮らしなので都内の大体のお祭りは行ったことがあったが、このお祭りは初めてだ。広大な敷地での大勢の人、献灯(みあかし)という提灯のようなものが並ぶ景色は、夏の色を感じる。 出店が少ないのは悲しいが、近くのお店で食事をすることにした。 気兼ねなく喋れる後輩なので、仕事や彼女いない話に悲しい

    • 52:朝活デス

      小学生の頃から電車で通っていると暇の潰し方に困るもので、ある程度の遊びは車内でやってしまう。勉強しなよと声も聞こえるが、そんな勤勉な性格ならしっかりした大人になれていただろう。 そんな1時間ほどの道中で、ひとつ自分ルールがある。 「目的地に着くまでに、話しかけられたら死」 というデスルールだ。 学校なり会社なり、基本的には眠い状態で向かうことになる。 そこは次の空間までのある種のプライベートな時間なのだ。上記で述べたように遊んだり何をするまでもないが、誰にも崩してほしく

      • 51:残像に口紅を

        サンクチュアリ -聖域- このドラマが圧倒的に面白いことから全ては始まった。 https://www.netflix.com/title/81144910 2023年上半期のドラマ・映画・アニメ・ゲームにおいて、この作品以上に興奮して、笑って泣いた作品はあっただろうか。誰かが言った「相撲番スラムダンク」。色々考えたがこの例えが一番しっくりくる。 ただ、今回はこの作品について書きたいのではない。 この作品を観ているときに、興奮しすぎて洗濯機でiPhoneを洗濯してること

        • 50:メッセージ

          なんとこのnoteも50回を迎えました。こんなに続くとは思ってなかったですが、たまに「読んでるよ!」と声をかけていただくことを糧に、ここまで頑張れました! なんてことはなく、 ただの暇人故です。 キリのいいことは変わらないので、記念に普段と違うことでも書こうと思ったのだが、特別何かあるわけでもない。 なので、これまで通りに日常を切り取りたいと思います。 同じ会社間だけどオフィス間の立地が違う際に、荷物を運ぶシステムが会社にある。メーカーに勤める僕は、主に関連部署と商品サ

        53:「君たちはどう生きるか」を観て思ったこと。

          49:グラインドハウス

          「モナ王」 仕事帰り、コンビニに寄って帰ることにした。先にレジに並ぶのは、モナ王を1つの持っている同年代の男性。会計を済ませて店を出ると、彼が自転車のハンドル付近で何かしているのが目についた。 どうやら近年のデリバリーの増加に伴い普及した、スマホを固定する器具で何やらしている。 その器具は僕も近しいのを持っているのだがスマホの四隅を固定する際にリンクが伸び縮みする物で、様々な形状に対応できるというものであった。 地図を見ながら走行するのには便利な代物なのだが、彼はここ

          49:グラインドハウス

          48: THE SECOND 2023を見て

          お笑い界隈からの方からは嫌われるだろう「素人の感想」をメモとしてここに記そうと思う。 今年、新しいお笑い賞レースが生まれた。ルールや概要は下記リンクよりご覧あれ。 M-1は芸人を諦める為の大会である側面、最初はなんて残酷な大会が始まったと思った。ゴールがまた生まれることで、戦いをやめられない人も増えるはずと。 いざ本番を見るなり、なんて凄い大会なんだと思った。 言葉を纏めるのが辛いので、箇条書きにしてポイッと置いときます。 ・入場曲の最初が「とん」と落ち着いたトーン

          48: THE SECOND 2023を見て

          47:気付かヌット

          「ゆらゆら帝国」というバンドが学生の頃から好きで、解散しボーカルの坂本慎太郎がソロになっていても変わらず聴いていた。初期から後期まで曲調が変わってもどれも素敵な音楽である。 「いつかライブに行ってみたいな」 そんな想いを秘めつつ、彼の音楽を聴きながらウィンドウショッピングをしていると、丁度会員登録すれば10%オフキャンペーンをやっている店に辿り着いた。 登録を無作為に増やしたくないので減らす一方だったのだが、単価の高い服が欲しかったのでたまには登録することにした。 登録

          47:気付かヌット

          46:熱い暑い厚い

          「あつい」という音で、かつ日常的な単語がこんなにもあると、外国人は苦労するだろう。 今回書こうと思うのは、あつい三兄弟の中でも「熱い」だ。 熱量としての熱さ、それは物理でも表現するが、心情を例えるときも使用する。 少年ジャンプの漫画「呪術廻戦」の登場キャラクターで「秤 金次」という主人公の先輩がいる。彼のキャラクター性が好きなのだが、こんなセリフがあった。 "熱"に浮かされて人は判断を誤る だが"熱"がなければ人は恋一つできない 俺は"熱"を愛している 彼は熱が思考や

          46:熱い暑い厚い

          45:誤毒

          自分が間違って理解してしまうこと、逆に相手が間違って理解して物事が進むことがある。功を奏してそれが新たな価値になることもあったのだが、大抵は良いことはない。 僕は疲れると声が出なくなるのもあるが、誤読がすごく多くなる。 街中の看板や広告、特にメールが酷い。人妻からメールが来た!とドキッとしたら、人事からだった。 この文を打っているときにまた心は揺らいだが、疲れると集中力が落ちてしまう。 そんな誤読で、思い出すことがある。 あれは小学校高学年ごろであろうか、母と近所のスー

          44:冬と春の間で、R&D

          花粉症に悩まされることもないし、ガリガリ君は当たるし、けん玉は1発で決まるし、信号は渡るたびに青なのに「彼女はいない」。 そう、 そんな春がもう来ている。 というか、気温が高くビーチサンダルを履いたのでもう夏が来たことにしよう。 そうすれば、別れも出会いもない春は通り過ぎてくれるから、、、。 なんて悲しいことは考えず、出逢いについて前向きに考えてみようと思う。 都心部に住んでいる僕に対して、「可愛い子いっぱい」「出会いなんていくらでもあるじゃん」皆が口を揃えていうの

          44:冬と春の間で、R&D

          43:焼くってさ

          平日ロンリーナイトを自室で過ごしているときに、TBSで「リンカーン」というダウンタウンが司会のTV番組で巨大ペヤングを作ったことを思い出した。 演者総出で商品から麺やソースを取り分けし、ペヤングを模した巨大な容器に入れていく。 湯ぎりを再現するためにクレーン車で持ち上げるが、麺が溢れてしまうなどのハプニングを乗り越えて、ペヤングが好物の誕生日の浜ちゃんを祝うという企画だ。 子供ながらに面白かったのだが、当時抱いた疑問が再熱した。 「焼きそばって調理方法が料理名に入ってる

          43:焼くってさ

          42:The Time

          「11時26分」 皆様はこの時間を見て何を感じるだろう。 このnoteを読んでる方はワールドワイドな方が多いという統計が出てるので、おそらく東京からタヒチへの移動時時間、ないしはシドニーに行って少しお釣りが来る時間だなんてお思いだろう。 申し訳ないですが、そうではない。 僕にとっては、 半年前に落として壊れた時計の針が示す時間なのです。 この時計で気に入っているのは正円の貫通穴で数字を表現しているところなのだが、そんなのいくらでもあるとお思いでしょう。 重ねて申し

          41:ミスん民

          本日より ミスをした民、みすんちゅと呼称する。 そして、時間配分というか店の選定を間違えてミスん民になった話を記そうと思う。 昼休み中も気分が乗ったので、休まず仕事を続け、ひと段落したところでランチにすることにした。一人で長時間抜けるのも憚られるので、テイクアウトして食べようと思い、気軽に近所の大手ハンバーガーチェーンに行くことにした。 最近は店舗で注文することは少なく、アプリでのモバイルオーダーで頼むことが多い。店舗に向かいつつ、注文することにした。 あんな地獄が待

          41:ミスん民

          40:若手と中堅

          業界によって違うと思うが、芸人の世界では売れる時期によっては30代でも若手とされる。上が詰まってるとも考えられるが、芸を極めるということに定年退職がないのも要因の一つだ。 TVなどのバラエティ番組を観る時間は平均より多い気がするので、バラエティを見るたびにその若手の言動に関して思うことがある。 とうとう若手が自分と同じ年代になってきた、ということだ。 無論、若手主催のライブや一部の深夜番組もあるが、いわゆるゴールデン番組に同年代の活躍が見受けられる。 そこで、彼らの発す

          40:若手と中堅

          39:お読み返し致します

          たまに自分の書いたnoteを見返すことがある。 推敲ではなくただの暇つぶしということ、あとはどれくらいのレビューがあるか気になってしまう。 毎回思うのが、その稚拙さたるや。 キチンとしたコラムや小説を読んでからの自分の文章なんて、読んでいて少し腹が立つくらいだ。 どうやったら上手くなるのか考えてみたが、それが浮かぶならすでに上手い訳である。 ひとまず、10本ほど読んで3つ感じたことがある。 一つ目が、 「文の起点となる議題の種が小さく、それを花咲かすほどの構成もない。

          39:お読み返し致します

          38:カッチコッチステーション

          タイトル通り、冬の寒さでカチカチの指をなんとか動かしながらこの文を書いている。 3時間は走っただろうか。 昼間を自宅で自堕落に過ごした罪悪感で、自転車で街に出ねばと思ってしまう。 だが気温はマイナスにもなる寒い日なので、手袋をつけることにした。 この手袋は、少し思い出深い。 伊勢丹メンズ館で、「いちばん短いのを下さい」と言って出してもらったものだ。腕時計を見やすくとの狙いもあるが、ただ長いのが億劫なのだ。 いくつか候補を出してもらったが、決め手にかけて悩んでしまった。

          38:カッチコッチステーション