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本の感想

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#読書

「この素晴らしき世界」東野幸治

目が死んでるでお馴染みの東野幸治さんの本読みました。

主にひどい話や悪口がとてもわかりやすく書かれていました。

でも悪口にもちゃんとそこまでの経過や意味が書いてあるので、それはもちろん東野さんのせいとかでもないので、ただそこにある悪口がすっと入ってくる感じでした。

実際会ったらきっと優しくてうんうんって話聞くのが上手で一人で帰り道に思い出して声だして笑ったりしてるんやろなぁ。

それぞれの『

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「どうしても生きてる」朝井リョウ

朝井さんの本の題名って、いつも読み終わったときに本を閉じてもう一度表紙を見たときに、じわじわと題名の意味が身体中に広がるのをめちゃくちゃ感じる。

今回も誰もが感じたことのある、汚い悲しいできれば知らないふりをしたい気持ちがたくさん書かれていてそれを怖いもの見たさで読んだ。

余命とか病気とかじゃなく死んじゃいそうな人や死にそうな人の人生がたぶん続いていくのを感じる短編集でした。
終わるのも悲しい

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「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気

ラジオで聞いていた話が活字になっていて、それを読むと脳内ではまた違った風に再生されました。

岩井さんが淡々と話す感じと明朝体の相性は良くて、言葉の響きだけじゃなく視界からも話が入ってくる感じがした。

活字読まないって言ってたけど、普段から3分とか5分に言葉と間で面白いことするにはって考えてたら、言葉がうまく伝わるリズム感とかをもう知ってたり話の構成とか考えやすくなってるのかな。

読んだ人はど

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「死にがいを求めて生きているの」朝井リョウ

生きがいだと思ってることが、死にがいになってる人がいるんでしょうね。

今「死にがい」と打とうとしたら「死苦い」と表示された。
なんだか生きがいがあるキラキラした人が本当は死んじゃうぐらい苦しい状況なんじゃないって暗に表してるように感じた。

雄介みたいに何者かにならなきゃやってられない人。
わたしも雄介みたいなところがあるから読んでてなんか自分が痛々しく感じた。

生きがいなんてなくていいじゃん

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「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子

大好きなヴィレバンで目について買ってしまった本。

さくさく読めておもしろかったー。
最初はきっと花田さんて内向的な人だったと思うんだけど、そんな人がすごく自然な流れで少しずつチャレンジして変わっていく様がすごくいいと思った。
変化することは何事も良いも悪いも伴うけど、何かに怖がって変化しない現状維持はあんまり好きじゃないから、読んでいて気持ちよかった。
でもうまくいくことばかりじゃなくて、ちゃん

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