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本の感想

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2018年8月の記事一覧

「滑走路」萩原慎一郎

ちょっと前にサンドリで紹介されてて、気になって読んだ。

短歌って小説とか自伝とかより短くて読みやすいから好き。
本読むの苦手な人は短歌読めばいいのにって思うけど、読んでる人少ないね。

早く終わっちゃうぶん31文字全部が勝負どころ。
かっこいい。

けっこう昔、私も学生時代に俵万智を知って、こんな感じの短歌もいいんだ!って思って図書館で何冊か読んだなぁ。

そのあとしばらくして穂村弘を知って、面

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「超歌手」大森靖子

初めて聴いた「死神」の「いつか男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうよ」
次に聴いた「絶対彼女」の「ディスったやつの家にバラの花束を毎日送るの」
ああ、この人好きってなりました。

前書きですでにぶっ飛ばされた感じ。
発見がいっぱい。
できるのかまだ分からない未来の自分じゃなくても、だめな今も最高!だめなりにがんばろうねって超やさしい。
頑張ろうよ!ってただ背中押すんじゃなく、上から見下すでも

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「さざなみのよる」木皿泉

残り半分をいっきに読んだ。

ナスミが言ってた覚えておきたいと思った言葉は、自己啓発本で嫌というほど見てきた言葉と似てた。
物語にするとこんなにも心に入ってくるのなんでだろう。
すごいなぁ。
自己啓発本では泣いたことないもんね(笑)

やっぱり物語ってただの作り話といえばそうだけど、実際にめちゃくちゃ地味な物語みたいな毎日を生きてるわけで。
ひとつとして同じ話はないんだけど、手に取るように分かる気

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「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子

大好きなヴィレバンで目について買ってしまった本。

さくさく読めておもしろかったー。
最初はきっと花田さんて内向的な人だったと思うんだけど、そんな人がすごく自然な流れで少しずつチャレンジして変わっていく様がすごくいいと思った。
変化することは何事も良いも悪いも伴うけど、何かに怖がって変化しない現状維持はあんまり好きじゃないから、読んでいて気持ちよかった。
でもうまくいくことばかりじゃなくて、ちゃん

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