宮城島雅史/ Google認定イノベーター

静岡の高校数学教諭/Google認定イノベーター/ICT/教育DX/CIEC/ 教育D…

宮城島雅史/ Google認定イノベーター

静岡の高校数学教諭/Google認定イノベーター/ICT/教育DX/CIEC/ 教育DXの実現のために教員向けに役立つ情報を発信していきます

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GIGAスクール過渡期の高校でICT教育をいかに実践するか

 お久しぶりです。最後に投稿してからかなり日が経ってしまいました。というのも、今年の4月に新しい学校に異動となり、新しい環境に慣れるのに苦労していました。今回は、この1学期間に行なっていた取り組みを紹介します。 その前に現在の教育環境について  前任校は全普通教室にWifiが完備されており、今年度からBYODによる生徒の一人一台端末が開始されました。小・中学校とは異なり、高校は学校ごとに一人一台端末、いわゆるGIGAスクール構想への対応がされています。本県は高校については

    • 未来の先生フォーラム2023で講演します

      お久しぶりです。今年の夏は、以前オンラインで参加したことがある「未来の先生フォーラム」というイベントに、講演者として参加できることになりました。直前となってしまいましたが、イベントの概要や内容について告知いたします。 イベント概要実施日時 2023年8月19日(土) 14:20 – 15:20 場所 桜美林大学新宿キャンパス J202 講演内容テーマ 「ペーパーレスHR運営と数学のブレンド型学習の実践及び成果」 私は高校教諭として、そしてGoogle認定イノベーターとして

      • 新年のご挨拶と2023の目標

        あけましておめでとうございます 新年最初の記事なので、2023年の目標を宣言し、まずこの達成に向かって1年間頑張って行こうと思います。 2022年の目標 ちなみに、昨年の目標は「思いついたことを全部やる」でした。大変でしたがほぼ達成出来ましたし、これからもこのスタンスでやっていきたいなと思っています。 2023年の目標 昨年思いついたことをやりまくった結果、これから自分が掘り下げ行くべきテーマが明確になりました。今年は、以下に挙げる3つを深化させていくことを目標とします。

        • Google認定イノベーターになるメリット ~合格体験記 後編

           前編、中編と続き、今回が最終回です。  8週間の研修の最終回は、それぞれ自分の課題が何か、そしてどのようなアイディアで解決したかを昔話風の動画にまとめたものを視聴し、感想を言い合いました。VIA 22 APACの私たちは、晴れてGoogle認定イノベーターになれました。最後にコーチ達と一緒に切磋琢磨した6人の仲間と記念撮影をしました。 8週間のオンラインアカデミー参加の感想 8週間という期間はやってみるとあっという間でした。毎回2時間英語の全体セッション+1時間日本語の

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        GIGAスクール過渡期の高校でICT教育をいかに実践するか

          Google認定イノベーターからDesign Thinkingを学ぶ ~合格体験記 中編

           前編からの続きです。まだお読みになっていない方はぜひこちらからどうぞ。 オンラインアカデミー参加審査 合格! 10月初旬、Googleからオンラインアカデミー参加審査の合格通知が来ました。嬉しくて何度も読み直してしまいました。オンラインアカデミーとは何かですが、コロナ禍以前は国ごとでどこかに集まり、3日間のリアル研修をやっていたそうです。日本は2019年に初めて開催されましたが、2020年は無し。2021年と今年は地域ごとにVIA(Virtual Innovator Ac

          Google認定イノベーターからDesign Thinkingを学ぶ ~合格体験記 中編

          Google認定イノベーターを目指す ~合格体験記 前編

           Google認定イノベーターの情報は極めて少ないです。なぜなら、私の調べた限り日本ではまだ40人以下しかいないからです。私はまだイノベーターにはなれていないのですが、来週には正式になれそうです。これから目指す方に少しでも早く情報をお届けしたいと思い、この記事を書いています。 Google for Educationの認定資格  Google for Educationには教師向けの認定資格が5つあります。資格名とどんな資格を簡単にまとめると次の通りです。 認定教育者レベ

          Google認定イノベーターを目指す ~合格体験記 前編

          Google認定イノベーターのイベントに出ます

          Google認定イノベーターに挑戦中 9月からGoogle認定イノベーターになるための試験を受けています。Twitterで投稿したとおり、書類選考的なものは合格したので、後は8週間の研修をクリアすればGoogle認定イノベーターになることができます。今5週目を終えたところなので、もうひと頑張りというところです。  教員の間でGoogle認定教育者は少しずつ認知されてきたかもしれませんが、認定イノベーターについては情報が少なく、そもそも日本に50人もいないです。合格した暁には合

          Google認定イノベーターのイベントに出ます

          ティーチャーズRadio3776(第62回)に出演させていただきました

           お久しぶりです。今回、私が所属しているGoogle教育者グループである「GEG Fuji」のYoutubeチャンネルの番組に出演させていただきました。GEG Fujiのリーダーである野中潤先生がナビゲーターをしており、私の経歴や個人的に取り組んでいること、問題意識や目標についてお話させていただきました。リンクはこちらです。  40分弱のラジオ形式なので、倍速再生で気軽に聞いていただけると幸いです。私自身、勤務地を超えた情報共有や交流が大事だと考えているので、こういった機会

          ティーチャーズRadio3776(第62回)に出演させていただきました

          学校とスマホの付き合い方を考える

           来年度から、一人一台端末を始める高校が本格的に増えてきます。その際、PCとタブレットPCのみとするか、スマホもOKとするかは学校によって様々です。20221年3月に発表された文部科学省の資料によると「学習者用コンピュータ端末」としてスマホは不十分であるという見解が示されています。だからといって、今まで通りスマホの校内使用は基本禁止、みんなでPCを買おう、というのは間違っていると考えています。その理由と、今後どのようにスマホと付き合っていくべきかについて述べていきます。 ス

          学校とスマホの付き合い方を考える

          「ICTが日常になっている学校」の日常

           GIGAスクール構想で一人一台端末を始めることになりますが、多くの教員は授業でどう使うか、に意識が傾きすぎている気がします。しかし、学校教育における教育活動は授業だけではありません。授業外でも活用するようになって、校外でも活用するようになってこそです。今回は私が考える「ICTが日常化している学校」での一日を、対話形式で描いてみます。なお、私が高校教諭なので、高校の設定で考えていますが、小・中学校に当てはまるところもあると考えています。 親:なんか高校でもパソコン持っていく

          「ICTが日常になっている学校」の日常

          [教員向け]音を全力で綺麗に録音する方法

           例えばPowerPointやGoogleスライドでスライドショーを作成し、音声を吹き込んで動画にしたいとします。そのときに、PC内蔵のマイクで録音したら音が悪かったという経験はないでしょうか。動画を綺麗に撮影して編集するのは大変ですが、音声だけならお金はかかりますが現実的かなと思います。今回は以下の6項目について詳しく解説していきます。 マイク、ケーブル 大きく分けてダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。綺麗に音が取れるのはコンデンサーマイクですが、湿度管理が

          [教員向け]音を全力で綺麗に録音する方法

          タイピング速度を上げれば仕事効率が上がる

           デスクワークにタイピングはつきものですが、タッチタイピングはできているでしょうか。例えば高校生を見ていると、スマホのフリック入力は脅威的なスピードですが、PCのタイピングは遅く、平成27~28年の情報活用能力調査では高校2年生の1分間あたりの文字入力数(以下、WPM)は平均24.7文字です。2020年に行われた研究では、 PC キーボードのWPM33.4、スマートフォンのWPM59.2文字なので、PCの活用能力以前にタイピングの練習をした方がよいでしょう。教員もタイピングが

          タイピング速度を上げれば仕事効率が上がる

          [教員向け]動画制作をする場合に必要なもの

           ICT環境が充実すると、せっかくなので動画教材を作成したいと思うかもしれません。あるいは、生徒に動画作品を作って提出させたくなるかもしれません。そんなときに必要な機材やソフトを提案していきます。 撮影に必要なものカメラ 三脚 マイク 照明 編集ソフト  この5点が基本ですが、スマホと三脚があればカメラとマイクと編集ソフトは必要ありません。照明も晴れている日中に撮れば必要ないです。スマホの良いところは、昔のデジカメより高性能なのにコンパクトで、マイクの集音性も悪く

          [教員向け]動画制作をする場合に必要なもの

          プロフィール

          こんにちは。毎日投稿を続けて15日間継続できたので、自己紹介をしていきます。作ってみたものの、殺風景なものになってしまった感がありますので、随時更新していこうかなと思っています。 いつも私の投稿を読んでくださり、本当にありがとうございます。フォローやスキをしてくださる方、感無量です。これからも有用な記事の執筆を頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。 宮城島 雅史 MIYAGISHIMA Masafumi静岡県 高等学校教諭 数学科 教員としての目標とnoteを

          教諭の学び合いの場をつくりたい

           今回はまとまった内容を述べるのではなく、私からのお願いです。よろしければ情報提供してくださると幸いです。  私はGIGAスクール関連で他校へ視察に行くことがあるのですが、私立の先進的な取り組みをされている学校を見るたびに思うことがあります。それは「異動がない」ということが強みになっているなということです。特にGIGAスクールのような新しいことを行うには、よく分かっている人がリーダーシップを発揮し、組織として継続的に取り組む必要があります。私立教諭は基本的には異動がないので、

          教諭の学び合いの場をつくりたい

          ICTで教育を改善するために教員がしてはいけないこと

           学校にWi-Fiが完備されて生徒や教員が一人一台端末を持ったとしても、それで自動的に教育が変わるということはないでしょう。それは、従来の授業、学校生活、校務はICTが無い前提で様々な活動をしてきているからです。既存のサイクルの中にICTを無理やり入れ込んでも馴染まず、「アナログで良かった」となりかねません。教育活動や校務の前提が変わる以上は、そのやり方やシステムから見直す必要があります。良いパラダイムシフトを起こすために、ついついしがちですがしてはいけないこと、について考察

          ICTで教育を改善するために教員がしてはいけないこと