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Google認定イノベーターになるメリット ~合格体験記 後編

 前編、中編と続き、今回が最終回です。

 8週間の研修の最終回は、それぞれ自分の課題が何か、そしてどのようなアイディアで解決したかを昔話風の動画にまとめたものを視聴し、感想を言い合いました。VIA 22 APACの私たちは、晴れてGoogle認定イノベーターになれました。最後にコーチ達と一緒に切磋琢磨した6人の仲間と記念撮影をしました。

8週間のオンラインアカデミー参加の感想

 8週間という期間はやってみるとあっという間でした。毎回2時間英語の全体セッション+1時間日本語のグループセッションというのも、やることが多いのでこなしているうちに終わっていたという印象です。英語を心配していましたが、今は翻訳ツールもありますし、特別な勉強をしなくても何とかなります。話すときは大変ですが、ICT教育という共通の話題なので単語さえ知っていれば何とかなりました。最後にこのイノベータープログラム全体を通して学んだことを3つまとめます。

イノベータープログラムで学んだこと

早く失敗しよう

 失敗することはネガティブなことではありません。素早く実行して失敗というフィードバックを得ることができれば、その分早く改善に取り組めます。私たち教育者は失敗を恐れがちな傾向があると感じているのですが、どんどん失敗してどんどん改善していくマインドが大切だと思います。

素早く考えてたくさん繰り返そう

 私たちが取り組むべき課題は、答えが分からないものばかりです。解決のために最初の一歩をどうするか考えることは大事ですが、悩むだけでは前進しません。熟慮するよりも思いつく身近なことから取り組んでみて、試行錯誤の経験値を多く獲得する方が上手くいくこともあります。アカデミーでは、1つにつき1分で合計6個のアイディアを出す、のような活動が何度もありました。時間をかけなくても意外と思いつきますし、限られた時間で最高のパフォーマンスをするためには有効なトレーニングだと感じました。

教育課題は世界共通

 PISAの調査から日本のICT教育は先進国の中で遅れているという事実が明らかになっています。私はこの事実を知ってかなり落胆したのですが、アカデミーに参加して他国の教育者から話を聞いてみると、私が日本の教育で課題だと思っていることと同様の悩みを抱えている国がたくさんあることを知れました。もちろん、日本より先進的な取り組みをしている国もありますが、今日本が抱えている課題をクリアして現状にたどり着いているので、大いに参考になります。アカデミー参加が、海外にも視野を広げられるきっかけになりました。

認定イノベーターになった現在やりたいこと

 これからもICT教育を通じて勤務校から教育全体のレベルアップをしたいと考えていますが、イノベーターという新しい繋がりが出来たので、さらに視野を広げ、活動のスケールを拡大出来ればと考えています。イノベータープログラムを通じて様々なことを学べたこと、イノベーター同士の繋がりが出来たことが認定イノベーターになるメリットだと思います。
目の前の生徒の尽力するミクロな視点と、10年後の教育界を見据えて働くマクロな視点の両方を持った教育者でありたいです。

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