「違うこと」をしないこと(吉本ばなな)/まめ図書室
私が初めて吉本ばななさんの名前を知ったのは、たぶん小学校高学年の時だと思います。
当時放送されていたトレンディドラマ(今言わない!?)に出ていた主人公の本棚に並んでいたのが、吉本ばななさんの本だった。
なんでこんなこと覚えているのかまったく不思議なんだけど、その主人公はOLという設定で、小学生の私はなんとなく、この人の本はOLさんとかが読むんだとその時思ったのです。
それで、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、私が吉本ばななさんの本を読むことはなかった。
それがここ1,2年くらいの間に、この本を手に取ることになったのです。
本作はエッセイなので、著者の考え方がダイレクトに書かれていて、なるほどなと引き込まれる。
そして、昨今の日本における生き方、働き方においても客観的な視点で見ている。
違わないことをしていれば、たぶん流れに乗っていける。
OLさんが読むという思い込みは、だからこそOLさんも含め多くの人が読むんだろうな、という考えになりました。
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