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【習慣】『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』 - 日記ならざるヤツの威力

有名な書籍である。
どちらかというとリタイア後のシニア層が読むとしっくりくることが多い本だけど、わたしのような20代後半が読んでも大丈夫。
つまりどの層が読んでも役に立つ内容だ。

今回はその読書感想をざっくりまとめていく。


本書の概要をひとことでまとめると、
自分を見つめなおして新たな人生を始めよう=人生を明るく捉えなおそう」といったものになると思う。


自分を見つめなおすとはよく聞くが、
抽象的でなんだか厄介そうに見える。

その具体化のために、本書ではある行動を実践することを勧めているのだが、律儀にそれに取り組んでみたところ自分でも驚くべき効果が出た
その行動とは以下の4点である。

  1. モーニング・ページ

  2. アーティスト・デート

  3. ソロ・ウォーキング

  4. メモワール


1. モーニング・ページ

朝一番、数ページにわたって手書きで行うジャーナリング。

何をかくかはまったく自由。朝一番に書くもので、誰にも見せない。正しい方法も間違った方法もない。モーニング・ページは、あなたとクリアな視界の間にあるすべてのものを消し去る。車のフロント・ガラスのワイパーみたいなものだ。

本書 p. 18 より

心の赴くままに、意識の流れをアウトプットする。
これを毎朝続けるだけで、ずっと抱えていた恐れ、楽しみ、喜び、願望などが書き出され、自分が本当は何者なのかが明瞭化されていく。


2. アーティスト・デート

一週間に一度、楽しいことを探すためにする一人きりの遠足。

モーニング・ページが「ワーク」なのに対し、アーティスト・デートは「遊び」である。人によっては「遊び」であるがゆえに、この行動を受け入れ難い人もいるという。

アーティスト・デートはお金をかけなくていいし、風変わりである必要もない。ペット・ショップに立ち寄るといったごく単純なことでもいいのだ。

本書 p. 27 より

効果としてスタミナが増すだけでなく、自身が子供の頃に持っていたわくわく感・興奮を取り戻すことが挙げられる。誰かが一緒に行きたいと言っても、聞き入れてはならない。自分の好奇心の赴くままに、自分のためだけに出かけるのだ。


3. ソロ・ウォーキング

一週間に二回、犬や家族を連れず、携帯電話も持たずに行う20分の単独ウォーキング。

歩くことで、私たちは創造性の井戸を満たす。新しいイメージに気づき、新しいつながりをつくるのだ。

本書 p. 33 より

自然とつながると、私たちは分かち合える何かを得る。それだけではなく、周囲の人々や高次の自分(ハイヤーセルフ)、自分の過去や未来とのつながりが強固になる。要するに、自分の世界が広がるのだ。

本書 p. 266 より


4. メモワール

一週間に一度、記憶をよびさまし、過去の人生を再訪する誘導プロセス。

自分の人生を12等分し、12週間かけてひとつひとつのセクションを振り返る。たとえばあなたが60歳だとしたら、0〜5歳、6〜10歳、、というふうに人生を区切り、そのときの記憶を訪ねるのだ。

メモワールの中で過去を振り返ってみることで、以前の自分とつながり、以前の自分から学びます。埋もれた夢は、往々にして真のアイデンティティの名刺になります。真のアイデンティティを敬えば、報酬として活力がもたらされるのです。

本書 p. 353 より

振り返ることで「自分の人生はそれほど面白くなかった」と思っている人でも、人生の魅力的な部分が垣間見えるようになる。そのきらめきを頼りに新たなことにチャレンジしたり、好きだった行動を再開してみたりと、人生を豊かにするツールに出会うことができる。

わたしはこれらの行動を12週間の間、律儀に行なった。
毎日起きぬけにモーニング・ページを書き、積極的にアーティスト・デートやソロ・ウォーキングに出かけ、毎週メモワールに取り組んだ。

そうすると、たしかに「自分が本当にやりたいこと」「自分が本当に大切にしたいこと」が浮かんでくることに気付く。

特に効果的だと思ったのは「モーニング・ページ」。
書き始めて最初のころは「眠い」「体がバキバキだ」くらいのことしか書けなかったが、次第に「今日は〇〇がしたい」「ほんとは〇〇もしたいのだけど」といったWANTが書かれるようになり、3ヶ月めには「〇〇するために△△しよう」といった具体的なアクションまで書かれるようになった。
そうして、気分的にも肉体的にも明らかに健康になった


本書では、なかなか筆が進まない読者のためにたくさんの人の経験談をふんだんに載せてくれているし、メモワールなどの助けとなる振り返りのステップも教えてくれている。

基本的に毎日ジャーナリングを書き、適度な遊びと運動を行えばいいという話なのだが、それだけでないこれらの魅力を教えてくれるのが本書。


生活に行き詰まりを感じていたり、愉しみが足りていないと感じる人ほど試してほしい、どんな年齢層にもおすすめできる良書である。




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