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便利なサービスを駆使して賢く収納しよう(35)

前回の記事で、バックヤードの収納量を量りました。今日は、整理の背番号表のうち、残りの「グループB:月1回未満しか使わないモノ」と「グループC:使わないけど、愛するモノ」の収納を考えます。

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さて、バックヤードの収納量が分かったら、早速、定位置を決めていきましょう。

突発的に必要になるモノ

まず、「突発的に必要になるモノ」を、優先的に部屋に配置します。

たとえば、同じ使用頻度が低いモノでも、たこ焼き機は「突発的」、雛人形は「計画的」に使うモノです。自分の季節外の布団は「計画的」、来客用の布団は「突発的」に必要になります。 急に友達が家にやってきて、「たこ焼きをしよう!」となることはありますが、3月でもないのに急に「雛人形を飾ろう!」とはならないでしょう。

しかし、「あっ、あれ使いたいな」と思ったとき、モノが手に届く場所にないと、片づけたこと自体を後悔しはじめます。

実際、後悔が起こる頻度は年に数回なので、「そんな小さな後悔よりも、部屋が広くなる喜びの方が大切だ!」と考えられるミニマリストタイプの方々は、突発的にしか使わないモノは捨ててしまってもいいと思いますが、モノに愛着が深い方はそうもいきません。突発的に使う可能性があるものは、部屋の中の、「目には見えるが、手が届きにくい」場所にまとめて置くのがいいでしょう。

たとえば押入れの枕棚。(写真上部、黄色で丸をつけた箇所です)

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枕棚は、出し入れがしにくいので、使用頻度が低いモノにぴったりの保管場所です。

私の家では、 母がたまに遊びにくるので、母用のルームウェアや布団を枕棚に入れています。 また、冠婚葬祭用のバッグや小物をまとめたケースも枕棚に置いています。風邪を引いたときのみに使う大型の加湿器は物置の下段、奥の方にあります。

床下収納や、ベランダ・玄関先収納がある方も、同様に保管場所として使えます。

枕棚収納の注意点としては、夏場は湿気がこもりやすく、換気がしにくいため、写真アルバムや革製品、デリケートなコレクション品の保管には向かないことです。梅雨の時期は、押入れの中に湿気が充満し、枕棚に置いたモノにカビが生えてしまった、なんてことも頻発します。デリケートな衣類や布団は、防虫剤と共にケースに入れ、押入れ下段へ置きましょう。ムシューダが販売している圧縮パックは、防虫ができる上にカサも2分の1に小さくできて、一石二鳥です。

季節外のモノ・使用時期が決まっているモノ

次に、季節外のモノについてです。

季節外の洋服・布団は、部屋に余裕があれば、圧縮してバックヤードへ。もし部屋に入りきらない場合、次のシーズンが来るまで、外部収納サービスに預けて、部屋から出すことがオススメです。

サマリーポケットは自分の勤務先のサービスでもあるため手前味噌ですが、月額250円〜というトランクルーム業界最安値の価格で利用できるため、部屋の面積が足りない分を補填するために気軽に利用できます。都市部の家賃と比較してもだいぶ安いのと、従量課金で利用した箱数だけ支払えばよいので、第二の押入れとして活用できます。温度湿度管理を行なっており、枕棚に入れづらいデリケートなモノの保管にぴったりです。

私は、愛するモノの量が自宅の収納スペースよりもだいぶ多かったので、季節品(洋服・布団・レジャーグッズ)に加え、思い入れがある品(本・卒業アルバム・雑誌のバックナンバー)など、段ボール6箱分を預けています。

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月額では、約2000円。自宅家賃と比べると、支払っている額はとても少なく、収納スペースが押入れ1個分増えたと捉えると、「お得」に感じています。

都市部の家賃は高く、経済的理由から、なかなか十分な収納スペースを確保できない方も多いと思います。まずは冬服から1箱、部屋の外に出してみると、収納の概念が大きく変わりますよ。

コレクションアイテム

コレクションアイテムは、使うために所有しているアイテムと比べて点数が非常に多く、また素材がデリケートなため、適切な管理も難しいです。紙類、CD・DVD、写真、フィギュアなどは、枕棚や押入れの下段など、湿気のたまりやすい場所には置けません。ダンボールに詰めて押入れに突っ込んでおくと、カビや変色の危険性があります。

保管環境を最優先に考えた場合、2つの方法を併用しながら工面するしかありません。

①洋服や日用雑貨など、他のカテゴリのモノを置くのを諦め、部屋から出す
②愛着の強い一部のアイテムを残して、残りを部屋の外で活用する


基本的に「捨てる」という選択肢は取りたくないものですが、グッズの中でも、愛が薄いモノがないか、チェックしましょう。自分が所有しなくても良いやと思えるモノは、友人に譲ったり、買取業者(らしんばん)やフリーマーケットで売って、他の人に使ってもらいます。

まずは、SNS上で欲しい友人がいないか聞いてみましょう。私が片づけをお手伝いしたボードゲームマニアの方は、自身が持っているゲームをExcelで管理し、定期的にExcel表を友人に公開しながら、ほしいモノがある友人がいれば譲る、という形で、仲間同士で頻繁に譲り合いをしていました。

譲れるものを手放した段階で、グッズは何箱分あるでしょうか?

まず、毎日見たいモノはインテリアとして飾ります。ただし飾りすぎるとすぐにホコリがたまり、管理が大変なため、5アイテム程度に絞りましょう。

どうしても手元に置きたいお宝は、箱数を絞って、部屋の安全な場所に保管しましょう。洋服や家電を、レンタルサービスに切り替え、場所を空けるのも手です。

現状の部屋の面積ではどうにも工面できない場合には、外部収納サービスで、お金をかけて預けましょう。写真撮影付のプラン(サマリーポケットであれば1箱月300円)を利用すれば、預けているグッズをスマホで見守ることができます。

たまに使うけど思い入れがないモノ

「年に数回使うモノ」は、毎日使うモノと同じくらい、部屋の面積を取っています。あまり思い入れのないモノであれば、これからレンタルで代用していきませんか。

たとえば、結婚式用のドレス。ヘアセットも合わせてやってくれるお店も多く、クリーニング代も不要でラクチンです。値段も安いお店では2000円程度で借りられて、クリーニング代とほぼ変わりません。

私自身は、パーティードレスに加えて、「流行りの洋服」も、レンタルすることに切りかえました。ベーシックなデザインで長く使いたい服は自分で購入しますが、流行っているから1回着て見たいという服は、レンタルで気軽に体験します。

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airClosetのライトプランを、ここ3年近く利用しています。月額6800円でスタイリストが、季節に合わせたトレンド服を選んで送ってくれるサービスです。このサービスのおかげで「流行を追うための服は買わない」というルールを作ることができました。

また、家電は、「興味を持ちやすく、すぐに飽きやすい」タイプなので、ジュースメーカーやフライヤー、美顔器など、流行りの家電は一通りレンタルして試してみます。

Alice.styleはメルカリのような使い勝手で、ユーザー間で家電などの貸し借りができるサービスで、何度か家電を借りています。私が持っているVRゴーグルも、こちらに貸し出し登録をしています(他の方が借りてくれれば、お小遣いが入ります)。

もちろん、突発品は全てレンタルせよ、という訳ではありません。

先日キャンプに精通されている方の自宅を片づけに行ったのですが、ご自宅にはテントやチェアをはじめ、20個以上のColemanグッズがずらりと並んでいました。 その方は年に3〜4回しかキャンプに行かないため、回数的には突発品ですが、コレクターとしてColemanのグッズ自体を愛しており、普段から眺めてニヤニヤすることもあるそうです。 この場合は、愛が深いため、レンタルで代替できるモノではなさそうです。

私にとってのファッションや家電のように、自分の愛がそれほど深くないカテゴリの突発品は、無理して買わずにレンタルに置き換えることで、部屋も心も身軽になっていきます。

ここまでで、背番号表のすべてのグループを収納することができました!お疲れさまでした!

次回の記事では、収納後の振り返りについて話していきます。

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