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【日記】3月9日を聴きながら

何度となく、「暖かくなったね」と「また寒いね」を繰り返して、季節はゆっくり進んでいく。

今日は3月9日。
あまりに安直だけれど、どうしてもこの歌に触れたくなる。

これ、見るたびに「堀北真希…!」となる。

私は特に、初めの方の歌詞が好きだ。

3月の風に想いをのせて
桜のつぼみは春へと続きます

溢れ出す光の粒が
少しずつ朝を暖めます

3月9日/レミオロメン

作詞も作曲も、藤巻さんなんだね。

なんて綺麗な歌詞なんだろう。

桜のつぼみが春へ続く。
溢れる光の粒が朝を暖める。

今までそんなに深く考えたことが無かったのだけど、こうして改めて読むと個人的に、ものすごく言葉のセンスが刺さる。美しい。

いつだって、思い出してもらえる、今なお愛されている曲だ。

日にちを聞いただけで、知っている人の脳内に曲を流すことができるのは、彼らの作戦勝ちだ。毎年この日になると、思い出してもらえるからね。藤巻さんは天才だ。

レミオロメン、そうか。休止中なんだね。
いつかまた良い音楽を聴かせてくれたら良いなあ。

生きていたら、いろいろあるからね。

何も、知らんけど。


いつだって、思い出してもらえるって素敵だ。

人間は、というより命あるものは、いつか絶対に死ぬわけで。
死んでもなお、誰かの中に残り続けることで、ある意味「生き続ける」なんてことがある。

連日、ショックな訃報を耳にする。
私の人生にそれほど大きく関わる人でないはずなのに、その作品をその声を姿を、生半可見知っているがゆえに、なかなかにショックだった。

そうか、もう彼の描く新しい世界は見られないのか。
もう彼女の発する、新しい言葉を聞くことはできないのか。

会ったこともないし、特別にファンなわけでもないのに、生活の近くに多くの作品があったから、それらを目にするたびに、「そうか…」と都度ショックを受ける。

作品は、「その人の分身のようなもの」なのだろうなと、思う。

スライムと聞いたら、おおよそみんな同じ形状のモンスターを想像するもんね。
ちびまる子ちゃんを見たら、あの声が聞こえるもんね。

人の心に生きるって、すごいことだなと思う。

それでも、私たちの時は流れるし、桜のつぼみは春へと続いていく…。


今日も今日とて、タイミングよく連絡をくれる人が、私を私たらしめる。

明日も、多分明後日もこうしてとりあえず続いていく。心の隅っこに、まるちゃんやアラレちゃんを連れたまま。

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