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【ZWIFT】なぜダートではMTBが圧倒的に早いのか

Jungle Loop等の一部のコースは路面がダート(Dirt)になっています。Zwiftでは路面の状態によって負荷が変わる転がり抵抗が再現されています。その為ダートはMTBで走った方が圧倒的に早い。なぜなのか、どれくらい早いのかを今回の記事で明らかにしていきます。ついでに、MTBとグラベルロードのエアロ効果・重量を数値化してどのフレームが最適かも見ていきます。

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1.MTBとグラベルロードのエアロ効果・重量を数値化

※ダートコースは、下のキャプチャのような走っていて砂埃が上がる路面です。

スクリーンショット 2021-02-17 003929

下記Zwift Insaideの記事に、MTBのスピードテストの結果が載っています。

ここから、いつものように変換してエアロ効果と重量を算出します。

画像6

MTBとグラベルはホイールとセットの設定です。MTBを選択すると自動で、MTBホイールも装着されます。よってフレーム+ホイールでの性能となります。

 1-1.Gravel

表のエアロ効果(%)はロードで最もエアロ効果が良い組合せSpecialized Venge S-Works+Zipp 858/Super9を基準0とした場合の値です。Cervelo Asperoの6.45(%)はSpecialized Venge S-Works+Zipp 858/Super9よりも6.45(%)空気抵抗が大きいことを示しています。

Roadの代表例として、総合No1のTronと初期装備のZwift Carbon+32mm Carbon、
TTの代表例として、(TT) Cervelo P5x+Zipp 858/Super9を載せてあります。

※Road、TTの値は下記記事を参照

Canyon Grailで見てみると、Tronよりエアロも重量もかなり劣りますが、初期装備のZwift Carbon+32mm Carbonよりは、エアロも重量も優れています。ただし、後述する転がり抵抗の差があるので、早いかどうかは路面によります。

■Gravel 
・エアロ効果が最も高いフレーム Cervelo Aspero
・最軽量のフレーム Canyon Grail

Canyon Grailはエアロ効果でもCervelo Asperoと0.06しか違わないので、
Gravelで選ぶならCanyon Grailを選んでおけば間違いないでしょう。
ただし、現状ではGravelを敢えて選ぶようなシチュエーションはほぼありません。

 1-2.MTB

■MTB
Trek Super aliberがエアロ効果が最も高く最軽量

以前はSpecialized Epic S-Worksが最速だったような気がしますが、いつの間にかTrek Super Caliberが最速でした。あとはレベルに合わせて表の上から順に選べば良いでしょう。

最速のTrek Super aliberでもTronに対してエアロ効果が+7.74(%)、重量は約2倍になります。それでもダートでは、MTBの方が圧倒的に早くなります。

なぜなのか?

それは転がり抵抗の差によります。

2.転がり抵抗

表の転がり抵抗係数は、上記Zwif Insiderの記事を引用しています。

画像6

転がり抵抗は以下の式で求まります

■転がり抵抗
 Crr×m×g×v
転がり抵抗係数crr、重量m、速度vに比例。
※gは重力加速度。速度vはすべて秒速m/sで計算

転がり抵抗の値のイメージをつかむ為に、登坂抵抗の式を見ていきます。

■登坂抵抗
  勾配×m×g×v
勾配、重量m、速度vに比例。
※gは重力加速度。速度vはすべて秒速m/sで計算

転がり抵抗と登坂抵抗を比べると、共に重量m、重量加速度g、速度vに比例しています。異なるのは、Crrと勾配が置き換わっているのみです。

勾配のところは、1%の勾配なら”0.01”となります。ということは、

Crrが0.01の時、勾配1%の登坂抵抗と同じ抵抗が発生する

と解釈すると値のイメージが掴み易くなります。

つまりCrrの値が0.01大きい時は常に1%急な勾配を余分に登っている事と等しくなります。

転がり抵抗係数は

ダート(Dirt)、GrassはMTBが最小
舗装路含めそれ意外はRoadが最小
Gravelは全部2番手

3.路面によるMTB・ROAD・Gravelの出力差

別記事にて、機材差による必要出力の違いを検証する方法について書きました。今回もこれを使って、比較していきたいと思います。

 3-1.ダートコースでの比較

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データは私が出たレースのJungle Circuit1周分を表しています。Jungle Circuitはほぼ全域ダートのコースになります。
この時はMTB(Specialized Epic S-Works)を選択して走りました。細かい表の見方は上記別記事を参照いただくとして、MTBからTronにした場合は、平均出力が、235Wから285.2Wと大幅に増えるとの結果になりました。体重比で約0.8W/kgの増加です。
 ※この変化はイメージとし、マリオカートのゴーストだと思ってください。同じレースシチュエーションで、同じ速度をTronでトレースする場合は285.8W必要ということを示していいます。
MTBはTronよりもエアロで約8%劣り、重量は約2倍。それでも、ダートでのMTBの転がり抵抗係数は0.014、Roadの転がり抵抗係数0.025が圧倒的差になっています。これにより、MTBの転がり抵抗は95.7W、Tron(Road)の転がり抵抗は156.9Wと61.2W差となっています。

 3-2.舗装路での比較

画像3

続いて舗装路の比較として、どのコースでもよかったのですがVolcano Climb 1周で比較します。
これも私の出たレースのデータでこの時はTronで出場しました。これをMTBはで置き換えると、約+71W必要との結果になります。舗装路での転がり抵抗係数は、Road:0.004、MTB:0.01 です。これでMTBはにした場合は、空気抵抗も登坂抵抗も転がり抵抗もすべて増えるので、約+71Wもの差がついてしまいます。

4.コースによるRoad・MTBの選択

主要なダートコースのレースは以下2つあります。

■Jungle Circuit
下り基調の舗装路リードインが終わると、あとはほぼ全域ダートの周回になります。
機材選択は最初からMTB1択で良いでしょう

■Road to Ruins 29.6 km 
舗装路⇨ダート(Jungle Circuit)⇨舗装路 と変化します。

以下2択が考えられます。

①最初から最後までRoad
②Road⇨MTB⇨Road 乗り換え

もし個人タイムトライアルだったら、路面による出力差があまりにも大きいので②の方が早いと思われます。

ただ、レースだと集団との兼ね合いがあります。

例えば1人だけが②を選択した場合、Road⇨MTB⇨のとこまで来た時点で最低でも1人先頭に立ってなくてはなりません。その上でRoadに乗り換えてそのまま先頭キープで逃げ切りを目指す戦略になります。うまく先頭に立てたとしても1人で集団から逃げ切るにはかなり難しいでしょう。

逆に自分1人だけが、①を選択した場合はダートでMTB集団に置いてかれる事間違いなしです。

Road to Ruinsの機材選択
①最初から最後までRoad
②Road⇨MTB⇨Road 乗り換え
 多数派(強い方に)合わせろ!

途中Gravelの説明を省きましたが、転がり抵抗係数でどの路面でも2番手で光る部分がないので、いまいち使い所がありません。
 今後2km舗装路で2kmダートの周回コースといった、乗り換える暇もないようなコースだ出てきたら、Gravelの使い所が出てくるかもしれません。

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