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身体を売る前に伝えておきたいこと


偏った社会の経験からいつしか
女性の身体は売りものになる
確信していた、わたし。


女性特有のホスピタリティや人格には
多くの魅力があり、それらを求めている
人々には常に需要があると考えています。
年齢やコンセプトに関係なく、です。




高校を卒業して18歳を過ぎてすぐ
学費のため、家族に負担をかけないため
将来の夢のために
自分の身体やホスピタリティを売って
稼いでいこうという思考に至りました。


家庭に借金があったわけでもなく
はじめは自分の意思でこの道を選択しました。



当時、パパ活、援交、風俗を並行していて
当然のように毎晩、夜の街を出歩き
知らない男性の車でホテルに向かい
抱かれながら夜を明かしていました。  
そんな日々に時折、
「私はどうしてこんなことしてるのだろう
どうして辞められないのだろう」
と思うことがありました。  

その答えに気付いたのはだいぶ時間が
経ってからです。



そこには稼ぎたいという理由以外に


より多くの人を癒したい

多くの人に感謝してもらいたい

=自分は生きていて良いんだ

価値のある人間だと思いたいんだ

と思っていることに気づきました。



癒やされたいと思う男性と楽しく会話をして
スキンシップを取り性行為をすることで
たとえそれがその場だけであっても
相手も満たせて自分も満たせる 

(その対価がお金である)と、


こんなに美味しい話はないと
その時は思いました。

そもそも、自分の心を満たしたいだけで
相手を癒やしたいというのは
言い訳に過ぎなかったのかもしれません。


結果として私にとってお金を稼ぐことは
続ける理由にはなってなかったのです。

もちろん、
お金は嘘をつかないし
体を張って努力した分の対価
であることは間違いないのかもしれません。



でも…

お金を稼ぐことを目的として
お金をもらう為に嫌なことをされても
痛いことをされても我慢して
無理をして笑っていたら、


目的を金額に設定してしまったら…


きっと這い上がれないところまで
堕ちてしまうと思ったし
堕ちてしまったことに気付かないかもしれない
と、私自身が気付いたのが幸いでした。



だから、私はあえてお金には執着
しないようにしました。

「我慢したんだからお金は好きなように使う」
という考え方もしないように心がけ
お金を頂いたらすぐにATMに走りました。

もちろん、貯金はとりわけハイペースにできたので
いくらかその後の学費や生活を賄うだけの
余裕にはなりました。



やはり身体を売る仕事をしている以上

自分の気持ちや身体を大切にすることを
最優先に考えました。


嫌な事を死にたいと思うほど我慢する
必要はないんだ
やりたいと思うことだけやればいいんだと


私は心を満たされたいだけ。
相手から貰えるお金は我慢料であって
承認欲求が満たされたらそこで終わりにしよう

と、あえてそのような理由をもち
最後のお客様であった今の主人に救われ、
満たされたことで足を洗い幕を閉じました。



私の性に対する考え方や水商売で働く理由は
稀かもしれません。


男性によく揶揄われて聞かれる
「どうしてこの仕事を続けてるの?」
という問いにバカ正直に向き合う必要はないです。
適当に「どうしてでしょうね」とか
言っておけばいいんです(笑)






身体を売る目的や理由、ゴールは人それぞれ
違っていて良いと思うし、それを他人が非難すべき
ではないと思います。
(法に触れることや他者に被害を与えることが
あれば例外ですが)


もしもいま目の前に
身体を売らなければいけない程の事情があり
足を踏み入れてしまう人がいるならば


・自分の行いを自分自身が肯定してあげているか
 →
自分の決断を肯定できないならその行為は
  自傷行為にすぎないから

・やる目的、理由は明確にあるか

・自分の心と身体を労り、向いてないと思ったら
 すぐに辞められるか

・ゴールは前向きな理由であるか

と、自分の心を見つめ直してほしい。



そしてもう一つ風俗から足を洗った今だから
思えることかもしれませんが、

「自分の身体や時間を売っただけでその対価が貰える」
という快感と興奮を一度でも味わった事実は
一生覚えているものです。

時間が経つにつれて記憶が美化され
必ずまたあの頃に戻りたいと思う

と知っていてほしい。





自分を誰かに認めてもらいたいが為に
そこにつけ込もうとする大人はたくさんいます。 
中にはあなたの善意や性を売り物にして
あなたを操り人形のように稼がせようと
する人もいます。


そんな人たちにあなたの大切な
お金や時間、身体を提供するのではなく
あなたを本当に大切にしてくれる人や
あなた自身に愛情をたくさん注いであげてほしいと
切に願っています。

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