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家族の多様性

とても悲しいショッキングなニュースがテレビを賑わせた日、当日の生歌番組をみて泣いた一人です。

最近は毒親だったのでは?という、ほっといてやれよという話題でもっぱら胸が痛いのですが。

毒親って最近簡単に使われすぎていると思うし、語感もよろしくない気がします。
虐待系やネグレクト系は社会問題として議論されるべきですが、今の時代の親って大変ですよね。
過保護でも毒親といわれ、シングルでも毒親といわれることもあるのかもしれません。
親の多様性がゼロであり、家族の多様性ゼロ社会。

私の家庭は全く定型ではないので、正直親への思いも複雑です。
ヤングケアラーだし、髪は幼稚園の先生に毎朝ブラシしてもらってたし、歯磨きや洗顔さえ幼稚園児でも親が面倒みてくれる余裕ないくらい実質ネグレクトでアダルトチルドレンで自分の感情は今もよくわかりません。
今も家族と物理的な距離は保っています。
親やきょうだいの付属ではない、私の人生ですから。

安心できる家庭ではなかった、子供らしい子供時代を奪われた、という意味では毒親なのでしょう。
でも、きょうだい児あるあるですが、親が誰よりも苦労しているのを誰よりも身近でみているので絶縁したいとは思えません。
その分、やり場のない怒りや諦めを自分の中に溜めがちです。

ただ、家族のかたちも多様性が認められてほしいし、「毒」という言葉を簡単に使いたくはないです。
言葉のイメージが先行しちゃって、繰り返していると本当に毒なのかな?ってすりこまれて言葉に飲み込まれそうだから。
なんでも家族単位で考えて、よそ様に迷惑かけるのは悪っていうの、もうやめようぜ!

あえていいますけど、毒親育ちでも!
転職の面接で、やわらかな印象ですね、と言わせるくらい笑顔に育ちました。
ただ、この笑顔は仮面なので、そうじゃないタイプの人だってそれでいいと思います。
(でも仮面でも笑ってると本心になるのも同時にお伝えしておきます。)

自分への警めも込めて。家族の話ももっと気軽に相談できるようになるといいですね。ひとりで抱え込むのではなく。

子供は親が居ないと生きていけないので驚くほど適応します。全力で媚びます。
親だって人間なので余裕があるときばかりじゃないでしょうよ。
そんな時、毒親だーって責めることなく、親自身も罪悪感なしでグチって頼っていける多様性が欲しいですね。
前澤さん、その財力でなんとかなりませんか。笑笑

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