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ストリートビューで映えたい!

「大丈夫ですよ、ストリートビューでお宅の場所は判りますから」
「ウチの近所にお住まいなんですね、ストリートビューで見れば判るかな」

ちょっと待って!見るのは大好きだけど、見られるのは困るの。ストリートビューなんて公共施設だけ映しておけばいいのよ~(個人の意見です)

散歩をするなら高級住宅街がお勧め。絵に描いたような豪邸揃いの田園調布や白金、松濤なら歩いただけで心(だけでも)豊かになりそうだ。
不動産広告はポチッとして、ロケーションはもとより間取りも熟読する。
あら~このマンション1億円ですって。この前の3億の方が良かったわ。やっぱり安物はダメね~。全国各地はもとより世界各国にエア不動産を持つ身としては目ばかりが肥えていく。わりと(笑いながら)共感されることの多い主婦の楽しみである。
実際に歩けなくても、遠方でも、そんな趣味を支えてくれるのはそう、ストリートビュー!

ストリートビューで自宅を見るって皆やってるよね!


ストリートビューの日本でのサービスは2008年から始まったらしい。建て直す前の、築49年の木造一戸建てを初めてビューで見たときは家族で泣いた。

The昭和な木造一戸建てに鬱蒼と茂った庭木。和風ハロウィンパーティー会場に貸し出したら人気が出そう。諸事情で建て替えられずに、ストリートビューが何度更新されても、まったく変わらない画像だった。わずかに庭木の色の違いで、更新された季節の変化を知る。間違い探しですかっていうレベルだった。

悲願の自宅建て直しを終えても、更新されるまでビューは昔のまま。次の撮影までこの土地には過去の亡霊残像が住んでいるのだ。実際遊びに来てくれた友人はストリートビューを信じて、あまりの違いに我が家の前を2度通り過ぎたらしい。

次こそストリートビューで映えたい!

我が家は一般的な住宅街にあり、街並みは商業地と違ってそれほど変化はない。画像をチェックすると、大体4年に一度撮影に来るらしい。次の撮影の可能性として高いのは令和5年春あたりか・・。
家が建った時点でかなり予算が心許なくなっているが、少なくともその後4年はその画像が上がっているのだ。せめて道路から見える範囲はきれいにしておきたい。旧宅の画像をチェックして、道路から見える範囲(だけ)を特定する。気分は舞台の大道具係・・。道路客席から見えるところだけリアリティがあればいい。ディズニーリゾートみたいに遠近法を駆使した庭木の植え方で、狭い庭も奥行きがあるように見えるんだって。

このあたりは関東ローム層の赤土なので、庭木を植えるにはかなり土をいれなくてはならない。土は道路から見えないのに・・すでに目的を見失っている感もある。
ひとまず緑肥になるらしいひまわりを植えてみることにした。夏には孫も来るし、ひまわりが庭いっぱいに咲いていたら映えるよね!隣はプチトマトとナス、トウモロコシ。キュウリは外せない。すでに目的を・・(2回目)

今ストリートビューの撮影してもらいたい。いかにも日頃からガーデニングに力を入れているお宅っぽくない?Googleさん!今ですよ~。

枯れたひまわりが乱立していると廃墟感マシマシ

ひまわりがこんなに早く枯れるとは。ガーデニング歴うん十年のお隣のサルビアはまだ咲いてるのに。映えを追求して開花期の長さを考えてなかったのが敗因である。べ、べつにひまわりは緑肥だからね。枯れたひまわりの茎がずらりと並ぶ庭は廃墟感漂うので、さっさと抜く。これは来るべきストリートビュー撮影のためのたたき台だから。次の計画を立てなくては!

Xデイは来年春~?春から夏の花って何がある?

またまた殺風景な庭になった。秋風が吹く庭に枯れたハーブとまだ少し残ったプチトマト。このまま残してお正月用の千両の代わりにしようかな。
似てない?千両とプチトマト(苦しい)

いやこのスペースは道路から見えにくい。道路から斜めに視線を誘導するカラフルな花はどう?4年に1度なんてオリンピックみたいだね!
お祭り家族はストリートビュー対策で盛り上がる。

あまり早く植えすぎると、早春にピークが来てしまう。今度は本番だから開花期を考えて、時差で花を咲かせることも計算に入れよう。種より苗を植えた方が花の色やバランスを見られるから、あまり早く植えてもね~。お正月明けから少しずつ植えていこうか。年末に向けて仕事も忙しくなってきたからね、落ち着いてから皆で植えよう!
ストリートビューで映える作戦は新年に持ち越されたのであった・・。

Google様! 次こそ映えるストリートビューにしてください!

新年である。家族でお節を囲んでテレビを観たりしてまったり過ごす。
ハァ~日本に生まれて良かったわ~。せっかく久しぶりに家族で集まれたので、懸案の「ストリートビュー対策」を詰めるつもりである。
こたつの上のみかんをどかしてPCを立ち上げる。敵を知り己を知れば百戦危うからず。道路から見える範囲と家と庭のバランスの確認だ。

あれ?我が家のビューが新しくなっている!

なんとすでにストリートビューが更新されて、新しい画像になっている!
時期を見たら去年の11月。更新されて2ヶ月近くたっているではないか・・。
色々と計画していたのに台無しだ。ひまわり(の茎)廃墟の時期晩夏では無かったのだけが幸いだった。あれを撮られたら、立ち枯れた樹海?のほとりに佇む怪しい家だったわ。ただの殺風景な庭とシンプル過ぎる家の画像で良かったなー、とほほ。

せめて住宅地の更新時期は一定にして欲しかった。法則性があるなら知りたいと愚痴をこぼしたら友人がぽつっと言った。

noteとブログやる人はGoogle様に逆らっちゃだめなの・・。

やはりいつ撮られても映える家と庭にするしかないようだ・・。





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