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why do we do that?日本の病院のパートナーとなる、経営支援事業とは

医療従事者向けのキャリア支援・人材紹介事業から始まったエムスリーキャリア。実は医療機関の「経営・組織の課題解決」にも強みをもっていることを御存じですか?
今回は、その事業の背景や私たちが実際に取り組んでいることをお話しします。


病院の経営って実は難しい!1億2千万人を支える病院の経営事情

みなさんが住んでいる街の病院を思い浮かべてみてください。
その病院の「経営状況」がどうなっているか、想像したことはありますか?
 
病院が良い経営状態にあることは、私たちが安心の医療を受けるためにも重要なことです。
しかし国が医療費の削減を主導している現在、病院経営は非常に厳しくなっており、実は赤字経営の病院が半数以上を占めている状態です。

全国の病院の数も平成2年をピークに毎年じわりじわりと減少し続けており、10年前と比較すると400施設近く減っています。

病院というと、国の援助によって運営されているイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
しかし実は、国内にある病院全体の7割以上は、医療法人や個人が運営をする民間病院です。なので、経営に関する課題は基本的に自力で解決しないといけません。ただ、病院の経営は複雑性が高くノウハウを得る機会も多くはないため、その解決に関しては一筋縄ではいかないのが現状です。
 
このまま病院の経営が悪化をしてしまうと、私たちは必要な時に安心して医療を受けられなくなる可能性もあります。

課題解決に必要なのは、「ヒト」と「ノウハウ」

一般的に企業経営をする上で重要な資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つと言われています。
先日の記事でお伝えしている通り、病院経営においてはとりわけ「ヒト」が重要です。特に、医療行為の中心となる医師は年間1.1億円の売上をあげていると言われており、その採用は収益に直結するトピックスとなっています。
 
一方、ただ人材を増やしてやみくもに利益を出そうとしてもうまくいきません。先ほど「病院経営は複雑だ」という話をしましたが、この領域は医療サービスの質や安全性だけでなく経済的な効率性、さらには社会的な意義・責任などを求められる難しい分野です。
 
健全に運営をしていくためには、病院が属する医療圏、周辺エリア内での立ち位置など詳細なマーケティング分析を行い、それぞれの病院にあった改善策を打ち出し、院内の各部署(診療部門や看護部門、事務部門等)が協業をしながら継続的にその実行をしていく必要があります。さらに、国の医療政策やトレンドにあわせて方針や施策をさらに調整していくことも求められます。

つまり、病院経営をより良くしていくためにはマッチした「ヒト」が活躍していることと、時勢や自院の強みを的確に捉えて改善策を実行していくための「ノウハウ」を掛け合わせていくことが重要です。

「ヒト」の支援と「ノウハウ」の提供を通して、病院のベストパートナーに

私たちエムスリーキャリアは、病院経営に重要な「ヒト」と「ノウハウ」の部分に対して具体的に以下のような価値提供をしています。
 
1. 採用支援領域 ~「ヒト」に関するコンサルティング~

◆サービス例:医師採用を包括的に支援する『M3 Career Prime』
売り手市場の傾向が強い医師の転職市場において、医療機関が求人を出してから1年以内に採用が決まる確率は全国平均4%という調査結果があります。(※1)
また一般的に人材紹介の仕組みは、求職中の医師に対して担当コンサルタントが希望に合致した求人をピックアップして提案されるようになっています。
 
そのため、自分たちが採用をしたい医師にアプローチできる機会を損失していることや、そもそも候補者の問い合わせすらなかなか来ない・・・という医療機関もあるのが現状です。
 
M3 Career Primeは、こうした医療機関の課題を解決するために生まれたサービスです。人材紹介事業と連携し、豊富な医師情報の提供を実現しています。当社コンサルタントが伴走をしながら、医療機関自ら医師へアプローチすることで、採用機会を増やし、マッチング精度を高めることができます。
 
実際に、これまで面接ゼロだった医療機関がサービス導入後2か月でスピード採用するといった成功事例も続々と生まれています。
 
※1:エムスリーキャリア調べ

 
2. 経営支援領域 ~「ノウハウ」の実行を支援する~

◆サービス例:病院経営支援PMサービス
病院経営支援PMサービスでは、「病床再編」「人事制度構築」「レセプト診断」「DPC分析」の領域におけるコンサルティングを行っています。
施設区分・規模を問わず、「方向性の立案 → シミュレーション → 院内調整 → 実行管理 →導入」までの一連のプロセスを、プロジェクトマネージャーとしてサポートします。
 
一般的にコンサルティング会社は顧問料として固定料金がかかることが多く、解決策を提案した先の結果がどうなるかは分かりづらいと言われています。
 
また、病院は役割分担が明確な組織で、例えば看護部は患者さんのケアや看護をプロとして全うすることが役割と捉えているので、収益改善の取り組みは自分たちの役割ではないと感じる方もいます。そういった側面から、実際に現場の全員で同じ方向を向いて改善プロセスを実行することが難しい・・というのも課題の1つです。
 
エムスリーキャリアの経営支援は、プランを練ることに料金は頂かず、病院の収入が伸びて初めて成り立つ成功報酬型を採用しています。
また、描いた戦略に対して現場を巻き込み実行するところまでをプロジェクトマネージャーとしてやりきっていることも特徴です。

「病院の未来を変える」エムスリーキャリアだからこそ目指せること

エムスリーキャリアは人材紹介から経営支援までをワンストップで支援できる会社です。
今後私たちは、医療人材・経営支援・健康経営などそれぞれの領域において、 顧客の課題に真摯に向き合うことで「圧倒的No.1」を目指していきたいと考えています。
 
病院が、人や組織・経営のことで困った時「まずエムスリーキャリアに相談してみよう」と声をかけていただけるような、そんな存在になっていきたい。
そうすることで、日本の病院がより良い状態で患者さんに医療サービスを提供できるような未来を創っていきたいと思っています。


いかがでしたでしょうか?

※記事内容は2023年10月時点のものです


こちらの記事をみて、当社の経営支援事業について興味をもってくださった方は是非、下記の採用ページをご覧ください!


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