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【エッセイ】ともだちの不思議。

友達って不思議だな関係性だなと思う。

4年ぶりに会う友達。
学生時代はあんなに意味もなく
会っていた友達でさえ、
卒業してしまえば全く連絡をとらなくなった。

時間が開けば開くほど、
関係値がどんどんゼロに近づいていくように
感じてしまう。
ゼロどころかもしかしたらマイナスかも?

この子とはどれくらい仲良かったっけ?
久々に会って、なに喋ろう…。
というか会話続くのかしら。

不安だらけだ。

でも、いざ会ってみれば
そんな不安が全部吹っ飛んで
一気に学生時代に逆戻り。

そして現在。
久々の再会を果たしたどころか
旅行にきてしまっている。

不思議なものだ。

全然会ってなくても、
元の関係性に一瞬で戻ったり。

関係値がどんどん下がっていって、
赤の他人レベルまでランクダウンした人が、
一気に友達までランクアップしたような。

実際はただ連絡をとっていないだけで
友達であることに変わりはないはずだけどね。


数年ぶりに連絡をするときの勇気は凄かった。
人見知りが友達相手にも適用されてしまう。

もし私のこと覚えてなかったらどうしよう。
もしかしてトーク履歴消してたりするのかな。
それなら自己紹介から始めるべき…?

連絡をするまえにメモに打ち込んでみる。
入力しては消し、消しては入力し。
そうやって出来上がった私にとっての超大作。

これなら大丈夫だろう。
そう思って送った練りに練った文章は、
友達からするとかなり面白かったらしい。

10行越えの長文に対して
返ってきたのはたった2行。

「久しぶり〜!私も会いたい!」

安心した。
友達ってこうだよな、と。

どんなに距離や時間も開いたとしても、
友達は友達。
それが変わることはない。
まあ、大喧嘩別れでもしない限り。

もっと気楽に考えたいものだ。

4年ぶりに会う友達。
友達は、友達だった。

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