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【執筆記事紹介】島原のひと・西海のひと

故郷へUターンで家業を受け継ぐ。佐々木翔さんが仕掛ける、土地をミカタにする建築設計事務所とは【ソトコトオンライン】

長崎県島原市で設計事務所を構える佐々木翔さん。
東京や福岡で経験を積んだ後に、地元・島原へとUターンをしてきました。
数々の賞を受賞したり、建築誌に取り上げられたりと、長崎が誇る若手建築家のホープです。本人は至って謙虚で、とても親しみやすい優しいお方。

オファーしたきっかけは、それこそ『KJ(建築ジャーナル)』という雑誌に翔さんが取り上げられた時でした。
僕は全然建築に詳しく無いのでよく分かりませんでしたが、「すげー!」ということで、周りで話題になったのです。

お名前はよく伺っていましたが、今回の取材で初対面。
僕も企画を上げた段階では、どういう方向で書けばいいのか、ふわっとしていて見えていませんでした。

そんな中で運営からの的確なアドバイスを頂きました。
それは、「なぜ、島原市でもやれているのか?」ということ。
島原市はアクセス的にも長崎市内からは遠いですし、ましてや県外の人がいきなりそこを目掛けてやってくるなんて。学生や若手建築士が、はるばる島原までインターンをしにやってくるなんて、よく考えてみればかなりすごい。

ということで、翔さんが手掛ける「建築の凄さ」はもう十分社会で語られているので、今回のソトコトオンラインでは、「なぜ、島原市でもやれているのか?」に注目して取材し、執筆しました。

インターメディアには、定期的にオープンデスク中の学生がいる。
長崎県内からはもちろん、佐賀、富山、名古屋からなど、ここ最近で挙げられた地名は日本全国に広がった。
特に最近みなが揃って口にするのは、「地方で活躍する人を見てみたいから」。

そして、翔さんは事務所の立ち上げではなく、2代目として「継承」の道を選んでいるという点にも、注目です。

取材形式:直接取材/写真提供

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農泊が田舎暮らしを守る活力に。編集する地域おこし協力隊を訪ねる【ソトコトオンライン】

元・タウン誌の編集長を務めていた橋本ゆうきさん。
僕がフリーになる前まで務めていた会社です。
会社では時期は重なっていませんが、今ではよくご一緒させていただいています。
きっかけは、この記事から。ありがたいです。

さすが、編集者というか、伝える人だな、と思いました。
西海市の、いわゆる田舎にやってきて、身の回りで起きている出来事を「読む」。深い観察力と、それを整理して言語化する力。
ただただ付き添って取材していただけでは、ここまで考察を書けませんでした。
僕だけの視点では、絶対にそこまで辿り着けない。

この時に学んだことは、素直に僕自身が勉強になったことでもあります。
だから、この取材中に獲得したキーポイントは、よく他の場面でも引き合いに出すというか、他の現象に対しても当てはまることが多いんです。

それは、きっと橋本さんの考察が限りなく「一般化」されているから。
読む力に長けているって、きっとこういうこと。

等価交換に慣れてしまい、染み付いている私たち。
お金で返さなきゃ、受け取ったものと同等以上のもので返さなきゃ、という衝動に駆られ、それが果たせないでいると気持ち悪く感じてしまう。
しかし、すぐその場で精算するのではなく、あえて“精算しない”という選択肢があることを知った。
小さなコミュニティで生きていく中で、このような貸し借りの連続は、共同生活における繋がりを緩やかに担保するコミュニケーションの在り方。
住みながらにして、橋本さんは身をもって体感した。

まだまだ勉強させてもらいます。

取材形式:直接取材/撮影あり

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