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タッピングタッチ~「お互い様」のケア

一昨日、タッピングタッチのインストラクター研修で、基礎講座の進め方を学んできました。

タッピングタッチは、ゆっくり・やさしく・ていねいに触れるケアで、そのひとが元々持っている健やかであろうとする力に、小さな力で働きかけるものです。

たった15分のケアですが、普段の生活でも、明るく優しいあり方、つながり方を取り戻していくものです。


タッピングタッチのインストラクターは、医療・介護・心理に関わるプロの方が多く、そういった場で専門的な活用も盛んです。
患者さんにもそうですが、患者さんを支えるご家族、看護師さんたちへのケアとしても、とても歓迎していただいているそうです。

そんなインストラクターのなかで、「歌人です」と自己紹介する私は相当変わり種なのですが、日常のなかで、ご家族やまわりのひとと、「お互いさま」にケアしあうことができるのも、タッピングタッチなのです。

道具も難しい練習もいらず、とても簡単なので、幼稚園ぐらいのお子さんから、車椅子のおじいちゃん・おばあちゃんまで、誰でもすぐにできるようになります。

お互いにタッピングタッチをし合うと、ケアしてもらうのも、ケアさせてもらうのも、とても心地よい自然なことだと、身体を通して実感できます。

基礎講座を受けて下さった方から、
「タッピングタッチしてもらうのも気持ちよかったけれど、してあげるほうがもっと気持ちいいことに、驚いた」
というご感想もいただきました。
お互いにケアし合うことで、心や身体がほぐれるだけでなく、まわりのひととの関係性にもよい効果があります。


小学校4年生の教室で、生徒同士でタッピングタッチをしている映像を見たのですが、子どものほうが「上手にやろう」「このひとをよくしてあげよう」といった計らいがないからか、とても上手にやっていました。

そして「すごく気持ちよかった。お母さんにやってあげたい」「心のマッサージみたいだった」「人間のこんな小さな手で、こんなに気持ちよくできるのかと感動しちゃった」「10年分の疲れがとれた!」といった感想を話していました。

タッピングタッチには、セルフケアの方法もあります。
つらいことがあって、心も体もきゅっとちぢこまるとき、何かに逃避して依存するのではなく、自分で自分をケアして、また前を向いて立ち上がる方法を知っているのは、大切なことだと思います。

小さなうちに、教育のなかで、ひとや自分を大切にする姿勢を身につけられたら、いろいろなことがもっと変わっていくように感じます。


以前開催した基礎講座でいただいたご感想です。

「辛い体験をしている友人にしてあげたいと思って受講しましたが、力を入れずやさしく触れるだけで深くリラックスできるこの方法は本当にピッタリだと感じました。
また、受け取る一方であると心理的負担も大きいので、互いにできることもとても良いと思います。
やさしく触れあうことの大切さやありがたさを体験できたとても良い時間でした。ありがとうございました。」

「気持ちを向ける、心が共にあるということを体が感じ、本能的に安心できる、安らぐ時間でした。
日々、少しでもこうした時間をとれたら、とてもよいですね。
子どもたちの心も解放できるように思います。
タッピングタッチは、相手を攻撃しませんという意味をもつグルーミングにも通じ、相手を信じることにもつながります。
タッピングタッチが広がれば、世の中の人と人の関係性全体がよくなるような気がします。
あたたかい時間をありがとうございました。」

基礎講座受講後もずっと、お子さんと一緒にタッピングタッチをし合っているという嬉しいご報告もいただいています。


講座は全国で開催されています。
こちらのカレンダーに記載されているそれぞれの連絡先にお問い合わせください。

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