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【LINEヤフーインターンシップ2024】エンジニア職 先輩エンジニアTalk Session イベントレポート インフラエンジニアコース編

「先輩エンジニア Talk Session」では、LINEヤフーで活躍するエンジニアがインターンシップの参加経験談や新卒として入社後の業務内容や働き方などをトークセッション形式で共有するイベントです。今回は2024年4月24日にエンジニア職・インフラエンジニアコース向けに開催されたイベントから、登壇者のライトニングトーク、当日リアルタイムで参加者からの質問に回答したQ&Aセッションの内容をピックアップしたレポートをお送りします。

このレポートは、LINEヤフーのエンジニア職に興味を持つ方々、特にインターンシップへの参加を検討している学生に向けたものです。イベントで共有された貴重なインサイトや経験談を通じて、LINEヤフーでのインターンシップの価値や、エンジニアとしての成長機会について深く理解していただける内容になっておりますので、興味を持っている方、迷っている方はぜひご覧ください。

※本記事で紹介されているインターンシップの内容は、旧ヤフー株式会社で開催されたものに基づいています。登壇者の発言は過去のインターンシップ開催当時の内容で、LINEヤフーインターンシップ2024の開催内容とは異なる場合があります。

合わせて、他コースのイベントレポートも参照ください。

ソフトウェアエンジニアコース編

データサイエンスコース編


登壇者


登壇者:大久保翔平の自己紹介スライド

大久保 翔平(おおくぼ しょうへい)
2023年にネットワークエンジニアとして新卒入社。2021年のヤフー(現LINEヤフー)エンジニア職のインターンシップに参加し、ネットワーク構築を経験。現在はネットワークエンジニアとしてデータセンターのネットワーク構築設計や配線構築、運用保守などを担当。

登壇者:青木雅典の自己紹介スライド

青木 雅典(あおき まさのり)
2023年にエンジニアとして新卒入社。2021年のヤフー(現LINEヤフー)エンジニア職のインターンシップに参加し、ネットワーク構築やネットワーク上のキャッシュサーバ負荷試験などを経験。現在は L7 reverse proxyを提供しているチームの機能開発や社内ユーザーの技術サポートなどに従事。

採用担当:安藤真生の自己紹介スライド

安藤 真生(あんどう まお)
聞き手。LINEヤフーでエンジニア職新卒採用を担当。


Q. インターンシップで経験した業務や学んだことは?

ーまずはおふたりがインターンシップに参加した際、どのような業務に携わったのかをお伺いできればと思います。

大久保 インターンシップでは「Yahoo! JAPANのネットワーク全体を作ってみよう」という内容のプログラムに参加しました。本物のネットワークをもうひとつ作るのは難しいため、「Yahoo! JAPAN」のミニチュアをつくるような内容です。映像などのコンテンツ配信を支えるネットワークの再現や、ネットワークに必要なコンポーネントも自分たちで構築しました。実際の手順に沿った障害試験まで行い、実際に使えるネットワークを構築していきました。インターンシップでは2つのチームに分かれ、都市型データセンターと地方型データセンターを模したネットワークの構築と、作成したネットワークを使用して、外部サーバから都市型データセンターを介して地方型データセンターへデータを要求・返送する構成の構築を実際にテストするところまで行いました。

当時のインターンシップの内容をまとめたスライド

インターンシップの参加当時、ネットワークに関する知識は個人回線を触ったことがある程度で、ルーティングの知識もありませんでした。インターンシップに参加したことで、ネットワーク構築に必要な知識を得られ、その後ネットワークスペシャリスト試験を受け、資格も取りました。また、遠隔で実機を触ったり、サーバやストレージ、ロードバランサなどの設計に関わったりした経験はとても貴重でしたね。実際に働いているメンター社員からのフィードバックを受けながら構築ができたため、構築の勘所も得られたと感じています。入社してからのネットワーク構成理解も時間をかけずスムーズに取り組めたところもよかったですね。

インターンシップで学んだことをまとめたスライド

青木 私は2021年、旧ヤフーでエンジニア職のインターンシップに参加しました。内容は再現した「Yahoo! JAPAN」のネットワーク上でキャッシュサーバの負荷試験を行うという内容です。大久保さんは「ネットワークを実際に組む」内容を共有いただきましたが、その後続工程であるApache Traffic Server(ATS)の構築と負荷試験にも取り組みました。最終的には成果発表を行い、チームごとの作業に関する構成についての解説発表や冗長化や負荷試験の内容、それらについての考察を発表しました。

インターンシップを経験し、技術・環境・人それぞれの観点で学びを得られたと感じています。技術に関しては言わずもがなで、先ほど大久保さんからもあったように実際の商用機材を使用したネットワーク技術を学ぶ機会となりました。また、インターンシップはリモートワークで実施されたため、実際にリモートワーク前提の業務で使用しているツールや機材を経験でき、働くイメージもつけられたと感じています。何よりも良かったのは人で、どんな人がどんな業務をしているのかを実際に働いている社員に直接聞ける機会になったことです。これらは就職活動時の貴重な判断材料になりました。また、インターンシップ参加後も研究分野と異なるネットワークに関する知識を取り込む機会が増えたり、就職活動の参考として生かせたりできたように感じています。

インターンシップの経験から得たものをまとめたスライド

Q. インフラエンジニアのやりがいは?

大久保 インフラエンジニアは、成果らしい成果が出づらく、利益も出ません。我々の使命はインターネットサービスへインフラの提供を完璧に行うことだと思っています。そのため、新たなネットワーク構築を行い、それが実際に運用され始めたときは達成感を感じますね。あとは社内で同期に会ったとき「インフラエンジニアをやっている」と言うと「いつもお世話になってます」と言ってもらえたのは嬉しかったですね(笑)

あとはアプリやサービスに膨大なアクセスが集中したタイミングで、そのアクセスに耐えられたときにはやりがいを感じました。改めて世の中の動きと自分の仕事が連動していることを実感できる機会だなと。

青木 私の場合は関与しているサービスの数が非常に多く、それらのサービスは自分も普段から使うものでもあるため、それらが絶えずに動いているのを見ると「ちゃんと動いているな」と安心するとともに、やりがいにつながりますね。

また私の場合、社内の開発者が主なユーザーになるため、自分たちがメンテナンスしているプラットフォームを使っている方々からのサポートを行うことが多いです。しばらく経ったとき、サポートをしたサービスがリリースされているのを見たときには「ちゃんとリリースできたんだな」と間接的に自分も嬉しくなりましたね。サービスに直結しているわけではないものの、サービスの裏側や社内の開発者を支援できていることを実感できました。

ーインフラエンジニアにとってのユーザーはLINEヤフーの社員が多いため、直接フィードバックや感謝を伝えてもらうシーンが多いですよね。そういった部分はやりがいにつながるはずです。

Q. LINEヤフーで独自に使用しているネットワークの仕組みはある?

ー業界の標準の技術ではなく独自に使われているネットワークについての質問です。大久保さんこちらはいかがでしょうか。

大久保 基本的には業界標準な技術が多いです。自分たちでネットワーク機器の基盤をゼロからつくるのはなかなかハードルが高いため、業務用機器を購入していますね。 ログを送信するところまでは一般的な方法をとっています。 一方で、実際に機器を運用する際の処理方法はほとんどが自社開発です。たとえば、通知を受けたあとの処理はデータセンター内の監視担当が判断し、ルールに従った通知を行うような動きをしています。基本的にデータセンター内は光ファイバーでの通信が多いため、電気と光の変換を行うトランシーバーを使います。このトランシーバーが壊れることが多いため、そういったときは交換を自動化する仕組みをつくることもあります。自分のチームだと、繋いだだけでMACアドレスを使って設定を引っ張ってくるようなことを行なっていますが、それらを実現するためのサーバ側の仕組みはすべて内製しています。膨大なサーバ台数に対して初期設定を適用できるようになっているため、そういった部分は独自の仕組みかもしれません。

Q. インターンシップで取り組んだ内容の事前知識はあった?

ー青木さんは大学院での研究領域とインターンシップで取り組んだ領域が異なったかと思いますが、インターンシップで取り組んだインフラ領域の知識はもともとあったのでしょうか?

青木 全く知識がなかったわけではありませんが、ネットワーク領域を研究している方と比較すると全くでした。学生時代はコンピューター系のサークルに所属しており、そこでメンテナンスしていたサーバを触ったり、実際にメンテナンスをしたりする機会はありました。そのためネットワークではなくコンピューターサイエンス領域のLinuxの知識は少しつきましたね。

ネットワークの知識はほとんどない状態でインターンシップに挑んだため、参加時、課題の内容を理解するのには時間がかかりました。一方で、課題そのものから大きな学びを得られました。インターンシップの期間だけでは吸収しきれなかったため、その後研究室にあるCiscoのコンソールに入っていろいろ見てみるなど、インターンシップの復習を個人的にも行いながら、ネットワークの知識を深めていきました。それらの経験はネットワークエンジニアを本格的に志望するきっかけにもなりましたね。

経験が少ないから蔑ろにされるようなことは全くありませんでした。これはネットワークエンジニアに限らずかと思いますが、どちらかというと知らないことに対してどうやって理解し、咀嚼できるかが重要です。わからないことでも自分の知っている部分から共通項を見出していったり、知らない部分は自分なりに調べながら進めたり、吸収する経験が非常に大事だと思っています。

大久保 青木さんの通り、わからないことを把握し、それらを調べたり、聞いたりする経験が重要です。インターンシップ中も入社後も、先輩社員にたくさん相談しましたし、まずはわからないことを把握し、調べたり、聞いたりしながら自分の糧にしていってほしいなと思います。

ーインターンシップ期間中はメンター社員がつくのでいつでも相談できますし、メンター以外でも社員に相談できる環境がありますのでご安心ください。

Q. 社員やチームはどんな雰囲気?

大久保 技術が好きな方が多いですね。業務外でも技術の話をする機会があります。

青木 明るくてコミュニケーションをたくさん取ってくれる方もいれば、物静かだけど技術力が非常に高い方もいて、本当にさまざまですね。リモートワークの働き方が中心になるため入社前は少し不安でしたが、Slackのチャンネルが活発で、リモートワークでも多くのエンジニアとコミュニケーションを取る機会があります。Slackのコミュニケーションから技術の話や趣味の話をすることも多いですね。

Q. 入社の決め手は?

青木 大規模なユーザーに影響を与え、生活を支えられるような仕事ができると感じたからです。インターンシップ参加後もイベントに参加したり、先輩社員とコミュニケーションを取る機会があり、そういった経験を加味してとても魅力的に感じていました。

大久保 僕も青木さんと同じで、できるだけ多くの人の生活を支え、役に立てると思ったからですね。人と直接関わらない一方で、多くのユーザーが使う大規模なサービスの縁の下の力持ちとして携われる点が良いなと思っていました。

Q. 学生へのメッセージ

大久保 興味を持ったらまずはエントリーしてみるフットワークの軽さは大事だと思っています。エントリーすることで必然的に選択肢は増えていくので、少しでも興味を持ってくださった方はぜひ、LINEヤフーのインターンシップを選択肢に加えてもらえると嬉しいです。

青木 大久保さんと同じく、まずは気軽にエントリーしていただけると嬉しいです。私自身も多くのインターンシップにエントリーして、ご縁がなかった企業も含めて自分の経験にもなりました。まずはエントリーが第一歩につながるはずです。

ーありがとうございました!

LINEヤフーではエンジニア職のインターンシップエントリーを5月20日まで受付中!

LINEヤフーのエンジニア職ではインターンシップのエントリーを2024年5月20日10:00まで受付中です。インターンシップでは、実際のプロジェクトに取り組みながら、エンジニアリングのスキルを磨き、プロフェッショナルな環境での仕事を体験する絶好の機会です。多くのポジション・領域のコースを用意していますので、ぜひ興味のあるプログラムを見つけてもらえると嬉しいです。エンジニアとしてのキャリアを考え、実践的な経験を積んでみたい方のエントリーをお待ちしています。

関連リンク

LINEヤフーインターンシップ2024 エンジニア職

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