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ニットの毛玉を数えながら、今と結婚について思考した雑記<徒然>

  結婚も出産も、ひとりではできない。それはどうしようもない。だから相手を探さないといけない。
 そんなこと、人に言われるまでもなく頭では分かっている。

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 どんなに心が引き攣れるほど望んでいることでも、ひとりで完遂できないことは諦めて、私は生きてきた。
 他人を巻き込むなんて難しいこと、できないじゃないか、と言い訳をつけて。

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 なんで結婚したいんだろうと考えた。なんで努力できないんだろうということも。

 結婚したいのは、安心と安全が欲しいからだ。ひとりはいやだ。家庭が欲しい。居場所が欲しい。そして、自分の生命を次の世代に繋いでいきたい。
 努力できないのは、臆病だからだ。他者と関わり他者を求め他者に拒否されるのが耐えられない。挑戦しては心を折ってきた私は、頑張りきっていないとしても報われないことに耐えられない。求めたらその分与えないといけない、その義務と責任も堪らない。

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 こんな自分には、望む権利すらないんじゃないかとも思う。望みを口に出す権利に至っては言うに及ばず。行動すればいいやん、行動しろよ、そう言われても踏み出せない。こんな弱い私には。
 権利っていったいなんだろう。いったい誰の許可が必要で、私はそう思うのだろう。自分よりもっと頑張っている人?努力して掴み取った人?

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「幸せになってほしい」と、言ってくれる人がひとりならずいる。けれども「幸せにしたい」とも「一緒に幸せになりたい」とも言われない。
 それはきっと私だからだ。私が他者に対して、そういう覚悟を持てない人間だからだ。人は自分がしてもらえることしか相手に与えない。一方通行はだれだっていやだもんね。

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 未来がない人への恋に溺れる。未来がない人「と」の恋ではない。未来がない人「へ」の恋。あくまで一方通行。
 私は安心感と慰めを提供するだけの存在で。どこか冷めた恋情で、愛をもって彼に接している。
 彼がどういうつもりかは知らない。知っているのは「私たち」なんて括りはないこと。この関係に未来がないこと。

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 自分がどうしていくかなんて、書き出してみても分からなかった。
 とりとめのない、ただの雑記。
 

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