『千束の銃』②
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喫茶リコリコご自慢の地下射撃場はブース――間仕切りで区切られた射撃スペースで、弾薬を置いたりするベンチと呼ばれる台もある――が三つあり、三人まで同時に撃てる仕様になっている。
それ以外にもブースの後方には、メンテなどの作業用のためのテーブルや椅子などがあった。
そこに千束がパンコントマテの皿を置くと、早速クルミが一つを手に取って、齧り付く。
たきなもまずは射撃より先にお腹に何か入れたい気分だったので、三つのマグカップにコーヒーを注ぐと、パンコントマテを一つ頬張る。