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『千束の銃』④

「んじゃいいよ。……たきな、ちょっと試射して」

 何でだ? という顔をするクルミをスルーし、たきなはマガジンを抜いた後、スライドを引いてスナップキャップを抜弾。

 そして、予備の弾薬ケースから赤い弾頭の四五口径をマガジンに詰めていく。六発。

 シングルカアラムは弾薬の装填が楽でいい。このマガジンの装弾数が少ないから、というのではなく、マガジン内のスプリングがそこまで強くないのだ。

 シングルカアラムマガジンの中の弾薬は、お行儀良く一列に並ぶだけ。

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