リコリス・リコイル公式note

リコリス・リコイルの公式noteができました! ストーリー原案者・アサウラ先生の書き下…

リコリス・リコイル公式note

リコリス・リコイルの公式noteができました! ストーリー原案者・アサウラ先生の書き下ろし小説のほか、リコリス・リコイルの最新情報を掲載していきますので、応援よろしくお願いします!

メンバーシップに加入する

リコリス・リコイルのストーリー原案者、アサウラ先生の書下ろし小説などを発信していきます。 週に一度の更新を予定していますので、お楽しみに!

  • スタンダードプラン

    ¥600 / 月
    初月無料

マガジン

最近の記事

『One’s duties』④

――なめんな。  フキは、動く。後ろでも横でもなく、自分に向けられた銃口――今し方自分に向けて発砲するライダーへと向かって、飛び出す。  しゃがんだ体勢から床を這うような低さで、前のめりに倒れるように、だった。  放たれた弾丸がフキの頭上をかすめていく。  全身が床に落ちる直前、フキは左手を先に床へ突いてわずかばかり体を持ち上げると同時に、さらにそこから床を蹴り、体勢を上げることなくさらに加速。  ライダーとの距離、七メートル前後あったそれが一瞬にして消失する。二発目

    • 『One’s duties』③

       フキの予想通り、司令部からは先ほどの狙撃者の抹消が命じられた。  リコリスの仕事を見られ、かつ、銃器を持ち、さらに人に向かって発砲している……どう甘く見積もってもリコリスが排除すべき危険人物と言わざるを得なかった。  しかし、完全に後手を踏んでいる。普通なら上空のドローンでの監視及び追跡だけ行い、現場の人間は一度撤退して体勢を立て直すべきではあった。  だが、ファースト・リコリスのフキがいる以上は、その必要はないと司令部は判断したようだが……実際のところは分からない。

      • 『One’s duties』②

         相も変わらず退屈な任務だった。  深夜二時四〇分、東京の片隅にある田舎。  そこそこの広さがあるものの、遊具も何もかもが朽ちつつある公園の、さらに片隅の暗闇の中で、春川フキと、まだ相棒となって日が浅いセカンドの乙女サクラは、たまに寄ってくる蚊を払うだけの時間を過ごしていた。 「なんつぅか……フキ先輩と組んでから、むしろ仕事の機会が減った気がするんスよね」 「だろうな」  サクラはその場にしゃがみ込み、うなだれた。  濃い紺色のセカンドの制服は、昔ながらの日本の学生服の

        • 『One’s duties』①

           リコリス。  花の名前にして、この国の平和を守るために密かに活動する少女達を指す。  そんなリコリスの最上位クラスは〝赤〟を纏うファースト・リコリスだ。  しかしながら、これは必ずしもファーストがリコリスの主力であるということにはならない。  というのも、ファースト・リコリスに求められる能力は極めて高いために、過去を見ても正規に認められた数は極わずかであり、全国各地に広く展開して活動するリコリスにあって、その少数が主力になどなりようもなかった。  犯罪者、またはそれに

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 『One’s duties』
          リコリス・リコイル公式note
        • 『Cough』
          リコリス・リコイル公式note
        • 『セイフティ・ワーク』
          リコリス・リコイル公式note
        • 『そして、幕が開く』
          リコリス・リコイル公式note
        • リコリコラジオ
          リコリス・リコイル公式note
        • アニメ資料
          リコリス・リコイル公式note

        メンバー特典記事

        メンバー特典記事をすべて見る すべて見る

          『One’s duties』④

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          ――なめんな。  フキは、動く。後ろでも横でもなく、自分に向けられた銃口――今し方自分に向けて発砲するライダーへと向かって、飛び出す。  しゃがんだ体勢から床を這うような低さで、前のめりに倒れるように、だった。  放たれた弾丸がフキの頭上をかすめていく。  全身が床に落ちる直前、フキは左手を先に床へ突いてわずかばかり体を持ち上げると同時に、さらにそこから床を蹴り、体勢を上げることなくさらに加速。  ライダーとの距離、七メートル前後あったそれが一瞬にして消失する。二発目

          『One’s duties』③

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           フキの予想通り、司令部からは先ほどの狙撃者の抹消が命じられた。  リコリスの仕事を見られ、かつ、銃器を持ち、さらに人に向かって発砲している……どう甘く見積もってもリコリスが排除すべき危険人物と言わざるを得なかった。  しかし、完全に後手を踏んでいる。普通なら上空のドローンでの監視及び追跡だけ行い、現場の人間は一度撤退して体勢を立て直すべきではあった。  だが、ファースト・リコリスのフキがいる以上は、その必要はないと司令部は判断したようだが……実際のところは分からない。

          『One’s duties』②

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           相も変わらず退屈な任務だった。  深夜二時四〇分、東京の片隅にある田舎。  そこそこの広さがあるものの、遊具も何もかもが朽ちつつある公園の、さらに片隅の暗闇の中で、春川フキと、まだ相棒となって日が浅いセカンドの乙女サクラは、たまに寄ってくる蚊を払うだけの時間を過ごしていた。 「なんつぅか……フキ先輩と組んでから、むしろ仕事の機会が減った気がするんスよね」 「だろうな」  サクラはその場にしゃがみ込み、うなだれた。  濃い紺色のセカンドの制服は、昔ながらの日本の学生服の

          『One’s duties』①

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           リコリス。  花の名前にして、この国の平和を守るために密かに活動する少女達を指す。  そんなリコリスの最上位クラスは〝赤〟を纏うファースト・リコリスだ。  しかしながら、これは必ずしもファーストがリコリスの主力であるということにはならない。  というのも、ファースト・リコリスに求められる能力は極めて高いために、過去を見ても正規に認められた数は極わずかであり、全国各地に広く展開して活動するリコリスにあって、その少数が主力になどなりようもなかった。  犯罪者、またはそれに

          『Cough』④

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

           早朝、六時半。たきなは町を歩いていた。  昨日千束が食べたいと言っていた赤飯を求め、早朝にやっているという朝市を目指しているのだ。  目指しているのはキラキラ橘商店街……なのだが、これが喫茶リコリコからもたきなの現在の住居から微妙に遠かった。  何せ、喫茶リコリコは旧電波塔の南側だが、キラキラ橘商店街は東側なのだ。片道三キロとまでは行かないにせよ、二キロはある。  ただ、季節はまだ初夏というにはおこがましい頃合い。空が晴れ渡っているせいもあって、歩いているとこの上な

          『Cough』③

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          「あら?」  たきなが厨房で鍋に向かっていると、ミズキが覗きにきた。  店はもう閉店までわずかとなり、客も閉店のゲーム会目当ての常連客しか残っていないので、半ば暇潰しに来たのだろう。 「たきなにしちゃ、珍しーわね?」  たきなが普段作る和風出汁は基本、関西風だ。しかし今回は千束の鍋焼きうどんに使う関係上、煮込む必要がある。そうなると繊細な出汁よりも力強さを持つ出汁の方がいい。  そのためカツオ出汁を濃いめに取って、醤油と少量のみりん、そしてそこにさっと熱湯にくぐらせ

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          『Cough』④

           早朝、六時半。たきなは町を歩いていた。  昨日千束が食べたいと言っていた赤飯を求め、早朝にやっているという朝市を目指しているのだ。  目指しているのはキラキラ橘商店街……なのだが、これが喫茶リコリコからもたきなの現在の住居から微妙に遠かった。  何せ、喫茶リコリコは旧電波塔の南側だが、キラキラ橘商店街は東側なのだ。片道三キロとまでは行かないにせよ、二キロはある。  ただ、季節はまだ初夏というにはおこがましい頃合い。空が晴れ渡っているせいもあって、歩いているとこの上な

          『Cough』③

          「あら?」  たきなが厨房で鍋に向かっていると、ミズキが覗きにきた。  店はもう閉店までわずかとなり、客も閉店のゲーム会目当ての常連客しか残っていないので、半ば暇潰しに来たのだろう。 「たきなにしちゃ、珍しーわね?」  たきなが普段作る和風出汁は基本、関西風だ。しかし今回は千束の鍋焼きうどんに使う関係上、煮込む必要がある。そうなると繊細な出汁よりも力強さを持つ出汁の方がいい。  そのためカツオ出汁を濃いめに取って、醤油と少量のみりん、そしてそこにさっと熱湯にくぐらせ

          『Cough』②

           千束を横にさせてから二時間少々。じわじわと彼女の体温は上がっていたようだ。  体温計は三七度九分を表示。  微熱というには少し高いが、大騒ぎする程ではない。そんな体温である。  たきなが思うに、悪化してきたというより、ようやく休めたからと千束の体が悪いものを追い出そうと本腰を入れ始めたのだろう。 「今夜はこのままお店に泊まっていった方がいいですね。今日は遅くまで人も残るでしょうし、その方が何かと安心だと思います」  たきなは体温計をしまうと、千束の額の上にあったタオ

          『Cough』①

           土曜日、午後五時過ぎの喫茶リコリコ。  カフェとしては忙しさのピークが一段落した……そんな頃合いに、それは起こった。  とてもとても些細な出来事だといえなくもない、それ。  しかし、決定的にも感じる、それ。 ――ゴホッ。  井ノ上たきなはその何気ない音を聞き漏らしはしなかった。  かすかに水気をはらんだ――咳だ。  そして、咳の後に〝んんっ〟と喉を鳴らす音。つまりは、気管支の違和感がある時のそれである。  より具体的に言えば、風邪を引いた時の〝ゴホッ〟だ。  たき

          『セイフティ・ワーク』⑤

          「………………ねぇ、何か、今、オモチャのAKがバンって……私の液タブ、何か、壊れ……え? 原稿データ……アレにしか……え?」  千束が動く。  茫然自失となっている伊藤の両目に手を当てるとそのまま押し込むようにして床に寝かせると、たきなへとアイコンタクト。  たきなもそれを受けてた立ち上がり、伊藤の両足をつかむと持ち上げ、千束と二人がかりで彼女をベッドの上へと移動させた。 「千束、ねぇ、私の原稿……」 「伊藤先生? 全ては夢。そう夢、夢、夢……ほら、気持ち良くなってき

          『セイフティ・ワーク』⑤

          『セイフティ・ワーク』④

           銃を持ち出した男をコテンパンに制圧し、身柄を関係者に渡し、たきな達は収穫物を手に伊藤のマンションへと舞い戻った。  予定通りに奪い取ったAKはイズマッシュ製ではなく、どこぞで不正規にコピーされた物だ。製造番号もなく、やたらと古くさい。  木製ハンドガードの劣化も酷く、表面にはところどころにサビまで浮いていたが……それら含めて、今の伊藤の漫画にはピッタリだろう。  しかし明るいマンションの中に、アサルトライフル片手に入っていくのはさすがに問題がある。  たきな達は急ぎ

          『セイフティ・ワーク』④

          リコリコラジオ 第26回(最終回)

          メンバーシップに加入すると全編(01:56:59)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 第26回(最終回)

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 第26回(最終回)

          リコリコラジオ 一周年記念

          メンバーシップに加入すると全編(01:39:59)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 一周年記念

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 一周年記念

          リコリコラジオ 第25回

          メンバーシップに加入すると全編(01:24:59)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 第25回

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 第25回

          リコリコラジオ 第24回

          メンバーシップに加入すると全編(01:19:59)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 第24回

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 第24回

          リコリコラジオ 第23回

          メンバーシップに加入すると全編(39:37)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 第23回

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 第23回

          リコリコラジオ 第22回

          メンバーシップに加入すると全編(01:19:59)を視聴することができます。

          リコリコラジオ 第22回

          メンバーシップ限定

          リコリコラジオ 第22回